ORICON STYLE

2009年11月18日

oricon Sound Blowin' 2009〜autumn〜 ライブレポート

LIVE PHOTO GALLERY
マリアの写真吉田山田の写真Julietの写真
Hundred Percent Freeの写真西野カナの写真TRIPLE-Pの写真
熊谷育美の写真Purple Daysの写真ダイノジの写真
様々なジャンルのアーティストが魅せる白熱のライブ
Hundred Percent Free(ハンドレッドパーセントフリー)
PROFILECOMMUNITY
吉田山田
PROFILECOMMUNITY
熊谷育美(クマガイ イクミ)
PROFILECOMMUNITY
マリア
PROFILECOMMUNITY

 トップバッターは、エネルギッシュな演奏を披露した、名古屋発の5人組ロックバンド・Hundred Percent Free。「ジャンルを越えて良いものは良い」と言い放つ彼ららしく、様々なジャンルをミックスした豪快なサウンドで一発目から観客をノセまくった。演奏したのは、来年1月のメジャーデビュー・シングルからスピード感あふれる「Boom Boom Dreamer」や、スケールの大きなロックバラード「Hello Mr. my yesterday」など。ステージを縦横無尽に動き回るアグレッシブなライブで、活きの良さと演奏力の高さを見せつけた。

 ボーカル山田のフシギっぷりが、司会のダイノジをタジタジにさせた吉田山田。自由すぎる山田と、それをフォローする吉田という構図も微笑ましいこの2人は、「ずっとアナタを応援します」と紹介したデビュー曲「ガムシャランナー」など3曲で会場を元気にしてくれた。赤いチェックのスカートをはいた個性派ファッションの山田には、客席から「かわいい〜!」との声もたくさん上がり、すでに人気も上々。そんなキャラクターに加え、シンプルで心を温かくしてくれるメロディーと歌声で、いつのまにか観客みんなを笑顔にさせていた。

 着物をアレンジした衣装とピアノの弾き語りで、会場を独自の世界へと引き込んだ熊谷育美。凛とした美しい歌声、切ないメロディーと歌詞、和を感じさせる節回し、そして彼女から発せられるオーラが、会場を独特のムードで包み込んだ。デビュー曲「人待雲」など3曲が披露され、観客はみんなそれを静かに聴き入っていたのが印象的。ライブ後のトークでは「不安もあるけど頑張ります」と控えめに語った彼女だったが、最後にはダイノジの先導で観客みんなから「イクちゃーん」と声援が贈られてハニかんでいた。

 ギターをかき鳴らしながら迫力あるボーカルを聴かせたマリア。そのシュッとした、ステージ映えするルックスに観客の目は釘付け。アコギとエレキを使い分け、シャウトするように歌う姿はかっこいいのひと言だった。「心を込めて歌うので、私のメッセージを受け取って!」と「Getaway」や最新シングル「D.I.T.」などを熱唱したほか、ギターソロや弾き語りも披露。持ち前のボーカルセンスと、ロックスピリットがいかんなく発揮されたステージには、「早くアルバムが聴きたい」とダイノジの2人も太鼓判を押した。

Juliet(ジュリエット)
PROFILECOMMUNITY
Purple Days(パープルデイズ)

TRIPLE-P(トリプルピー)
PROFILECOMMUNITY
西野カナ
PROFILECOMMUNITY
ダイノジ
PROFILECOMMUNITY

 名前がコールされるや客席から歓声が沸き起こったのは、1stアルバム『ラブ』が10位にランクインした、ギャル3人組ユニットのJuliet。以前は幕を張ってその後ろで歌ってたそうで、顔出し解禁後初のライブに「みんなの顔が見えて嬉しい」と楽しそう。満面の笑顔で客席に手を振ったり握手したり、観客に“ラブ”を振りまきながら「ナツラブ」「フユラブ」など着うたNo.1楽曲を次々と披露。イベント翌日に誕生日を迎えるマイコが、サプライズで祝福され涙をこらえる場面もあり、観客もホロリ。実に自然体で親近感たっぷりの3人だった。

 来年2月にメジャーデビューが決定しているPurple Days。シンセサイザーにソリッドなギター、そしてキャッチーなメロディーが絡む90年代テイストを持った、懐かしさも新鮮さもある音楽性で幅広い世代からウケそう。ルックスもイケてるとあって「存在感がある」とダイノジもうなったほど。疾走感あるビートの「Shine of Love」のほか、3人が生まれた86年の、渡辺美里のヒット曲を独自のアレンジでカバーした「My Revolutin」など4曲を披露。その「My Revolutin」では一緒に歌っている観客の姿も多かった。

 沖縄発のR&B/HIP HOPユニット・TRIPLE-Pは、キラキラな衣装と大人の雰囲気で実にゴージャスなライブを展開した。セクシーでスウィートなボーカルを聴かせた姉のALICE。ムーンウォークなど得意のダンスも披露した弟のSHUMは、マシンガンラップで会場を沸かせた。本場アメリカ西海岸のHIP HOPを思わせるオープニング「ADVANCE」や、温かいバラード曲の「恋に言葉なんていらない」など、アルバム『TRIPLE-P SHOW SEASON 3』から5曲を披露。聴かせて魅せるパフォーマンスで盛り上げた。

 最後にゲストの西野カナ。登場すると会場は割れんばかりの拍手と歓声で包まれた。1曲目から「Say Yeah!」とコール&レスポンスで煽る彼女に、大歓声で応えた観客。今大注目の彼女の登場で場内のボルテージは一気に最高潮へとアップした。「遠くても feat.WISE」「もっと...」などヒットナンバーにはみんなウットリ、さらに新曲「Dear…」もいち早く披露してくれた。実は昨年の春に行われたこのイベントに、新人として出演していた彼女だが、そのときは頭が真っ白になってしまったそうで「今日はお客さんの顔をちゃんと見てライブがやれました」と、ひと回りもふた回りも成長した姿を見せてくれた。

 司会のダイノジは、セットチェンジの間にネタを披露したりと今回も大活躍。2人の好ナビゲートもあってイベントは大盛り上がり。最後は、TRIPLE-Pのトークゲストで出演したアントニオ小猪木にちなんで「1、2、3、ダー!」で締め。終演後の物販ブースも、お気に入りのアーティストを見つけたお客さんでにぎわっていた。さて、次にこの中からビッグになって戻って来る、“第二の西野カナ”になるのは誰か?今後はそのあたりも楽しみだ。

(文:榑林史章)
(写真:斉藤房子)