ミュージック 特集&ピックアップ

ミュージック特集&ピックアップ
2009年10月07日

 10月に入ると、“年末”という言葉があっちこっちから聞こえてくる。年末の風物詩といえばやはり『NHK紅白歌合戦』。“紅白”に関しては賛否両論色々あるが、30、40%を越える“音楽番組”は紅白だけだ。だからこそ大切にしたいプログラムだし、“定番としての進化”を遂げていって欲しいと思う。そこで!編集部では昨年各方面から大きな反響があった『第60回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を、今年も独断と偏見で大予想。そして今年も『紅白歌合戦』のプロデューサーにインタビューを敢行!『歌の力 ∞ 無限大』をテーマに掲げ、第60回の節目となる今年の“スペシャル紅白”はどんな内容になるのか…?視聴者の心をつかんで離さない「歌」そして「アーティスト」の顔ぶれは一体…!?

── 今年60回目を迎える“メモリアル紅白”の肝は何ですか?
【佐渡】 2007年からの統一コンセプト『歌力(うたぢから)』、その集大成となる今年のテーマは『歌の力 ∞ 無限大』で、より歌や音楽に“純化”しているのが大きな特徴です。無限大は、その人にとって歌がどういう存在なのか、例えば元気付けられたりなど、人に寄り添ってきた人それぞれの“歌の力”、その魅力を出そうという意味です。今年は60回目のメモリアルということで、『歌の力○○○』というフレーズを一般の方から募集し(11/8締切り)、久石譲さんがその言葉に歌詞を織り込んで、オリジナルソングを作ってくださいます。これを本番でも歌います。

── 今年の出場歌手の選考にあたっては、どういうところに重きを置かれますか?
【佐渡】 視聴者のみなさんには、“そのアーティストを観たい”という要求と、“この曲を聴きたい”という要求の2つがあると思います。この2つをバランスよく観せるようにし、視聴者の方に満足してもらえる選考にしようと思っています。

── 出演交渉に関して、最近感じていることなどはありますか?
【佐渡】 個人の肌感覚としてはひと頃より、『紅白』の存在を少しポジティブに考えていただけるようになったかなと思います。昨年、Mr.Childrenさんに出ていただけたことは大きかったと思います。

── どのような内容になりそうでしょうか?
【佐渡】 テレビですから、どうしてもジャーナリスティックな面は出てくると思います。ましてや生放送でやっていて、2009年の大晦日というシチュエーションですから、その時代や、一瞬を切り取ったものでなければいけないと思っています。その時に求められている人、歌…これがずれることなく、非常に高いレベルで視聴者とシンクロできた時に、「良い紅白だった」と言われるのだと思います。

── 『紅白歌合戦』というとレコードやCDなど、パッケージとの結びつきが強いイメージなのですが、最近は配信という手段が広く受け入れられいます。これについてはどうお考えですか?
【佐渡】 確かにそうかもしれません。でも配信を無視できるかと言えば、それはできないと思います。レコード会社、所属事務所のみなさん、我々メディアもそうですが、パッケージという実体がない“配信”というものを、どのようにプレゼンをしたら、多くの人に“みんなのヒット曲”という形で受け止めてもらえるのか。これを、模索していかなければいけないと思います。そのための1つのヒントとして『紅白歌合戦』というのは大いにある“ソフト”だと思っています。パッケージ化されていないばかりに、『紅白』でそれを初めて聴くということも、今後必ず増えていくでしょう。ですから、『紅白』が発信源となって、その曲を“みんなのヒット曲”にしていくという機能も、持っていなければいけないと思います。

── 今年は例年に比べ、新人のヒットが少ないと思いますが、そうした場合新人の枠というのは減るという考え方なんでしょか?
【佐渡】 『紅白』はレストランに例えると、“ビュッフェ”だと思うんです。だからこそ、視聴率も取れて、ここまで続いてきたのだと思います。フレッシュな顔ぶれというのは、“今年デビューした新人”というより、“今年を代表するニューフェイス”として、番組を盛り上げてもらいたいと思っています。何かのジャンルが薄くなると“ビュッフェ”ではなくなってしまいますから。1つのテーブルで、みんな食べているものはバラバラなのに、会話は成立して楽しい宴になる…。『紅白』はまさにそれだと思うんです。


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