ORICON STYLE

2009年09月30日
 25年以上にわたるマドンナの全キャリアを網羅した究極のベストアルバム『セレブレイション〜マドンナ・オールタイム・ベスト』が9月30日にリリースされた。そのこれまでの軌跡と記録を元に、彼女の魅力を大調査!

 18。日本国内で発表され、週間アルバムランキングにおいてTOP10入りを果たしたマドンナのアルバムの数である。『ライク・ア・ヴァージン』から『ライク・ア・プレイヤー』までの7作品が80年代にリリースされたもの。『アイム・ブレスレス』から『レイ・オブ・ライト』までの6作品が90年代。そして、2000年以降は『MUSIC』に始まり、週間アルバムランキングの1位に輝いた『ハード・キャンディー』までの5作品が該当する。ちなみに、洋楽週間アルバムランキングだけで見ると、このうちの13作品で首位を獲得しているというすさまじさ。このデータからも、いかにマドンナというアーティストが長期にわたりトップアーティストとして君臨しているかがわかるだろう。

 ここでマドンナの歴史を振り返ってみよう。彼女の名を一躍有名にした曲といえば、1984年発表の6枚目のシングル「ライク・ア・ヴァージン」である。初の全米No.1をはじめ、世界各国で軒並み大ヒットを記録したこの曲だが、突然の大ヒットだったわけではなく、そこまでにリリースした5枚のシングルが全米のダンスチャートやヒットチャートでいずれも上位に食い込むヒットを見せていたという布石があった。つまり、世界的ブレイクはこの時点で確約されていたのだ。今回のベストアルバムにはこの5曲もしっかりと収められているので、これからマドンナの歴史に触れてみようと思っている人にとってもうれしい選曲といえるだろう。

 実は「ライク・ア・ヴァージン」がリリースされる直前に、主演映画『マドンナのスーザンを探して』がクランクインしており(公開は1985年3月)、音楽面にとどまらない彼女の魅力がこの時点で発揮されていたことを物語ってもいる。その証拠に、85年4月にスタートした初の全米ツアーでは、60万人を動員。チケットがわずか24分でソールドアウトという凄まじさだった。そして、この間にも「マテリアル・ガール」「クレイジー・フォー・ユー」などを立て続けにヒットさせた。また、86年に日本のTVCMに初めて登場したマドンナは、翌87年に初の日本公演を敢行。これは彼女にとって初のワールドツアーの幕開けという重要な意味を持つ公演でもあったが、このツアーでは16都市19回公演行い総観客動員数130万人を記録。さらに、88年にはブロードウェイで初の舞台演劇にも挑戦、その振り幅の広さを強烈にアピールした。

 その一方で、社会的なムーブメントも確立させる。90年に発表したシングル「ヴォーグ」のミュージックビデオで披露されたダンススタイルは、当時ニューヨークのサブカルチャーに生まれた“ヴォーギング”というダンスムーブメントを一躍世界中に拡大させることに成功する。かと思えば、「ジャスティファイ・マイ・ラブ」がMTVで放送禁止となるなど、常にマドンナの周辺には話題が尽きなかった。

 歌に対する高い評価とは裏腹に必ずしも正当な評価を得ていなかった演技においても、彼女はひとつの足跡を残す。それが、96年に公開された映画『エビータ』である。アルゼンチンのファーストレディーの人生を描いたマドンナ主演のこの映画は、アカデミー歌曲賞に加え、ゴールデングローブ賞の主要3部門である主演女優賞、最優秀作品賞、最優秀主題歌賞を獲得する。

 通常ならば、ここで役者への傾倒が高まったり、音楽に対して一歩引いたスタンスを取ったりするものだが、マドンナは全く異なり、音楽面でもより一層の充実を図り、98年発表のアルバム『レイ・オブ・ライト』でグラミー賞3部門を制した。そうした充実ぶりはセールスにも跳ね返っており、2000年の『MUSIC』以降のオリジナルアルバムは全て全米No.1。さらに、彼女の音楽活動におけるもうひとつのハイライトとなっているライブにおいても、昨年8月よりスタートした『STICKY & SWEET TOUR』が32ヵ国で350万人のファンを動員、4億800万ドル(約375億9700万円)の収益を挙げソロアーティスト史上最も成功したツアーとなるなど、世界中が彼女の動向に注目をし続けている。

 デビューから27年を経過した今も進化し続けているマドンナ。今回の全キャリアを網羅し最新曲2曲を加えて構成されたベストアルバムは、その進化の全てを俯瞰して捉えることのできる格好のアイテム。観て、聴いて今一度“クイーン・オブ・ポップ”の存在感に圧倒されること確実だ。

(文:田井裕規)

TOP10入りアルバム

タイトル

洋楽アルバム
ランキング
1位獲得作

最高順位

発売日

ライク・ア・ヴァージン

2

1984年11月28日

ライク・ア・ヴァージン(2,000円)[※リミックス盤]

2

1985年2月10日

イントゥ・ザ・グルーヴ

 

5

1985年7月25日

トゥルー・ブルー

3

1986年7月25日

ラ・イスラ・ボニータ

7

1987年5月24日

YOU CAN DANCE

5

1987年12月10日

ライク・ア・プレイヤー

1

1989年4月9日

アイム・ブレスレス

1

1989年6月10日

ウルトラ・マドンナ−グレイテスト・ヒッツ

5

1990年11月17日

エロティカ

5

1992年10月25日

ベッドタイム・ストーリーズ

 

9

1994年11月5日

ベスト・オブ・マドンナ〜バラード・コレクション

 

9

1995年11月10日

レイ・オブ・ライト

7

1998年2月22日

MUSIC

 

7

2000年9月18日

アメリカン・ライフ

 

4

2003年4月23日

コンフェッションズ・オン・ア・
ダンスフロア

5

2005年11月16日

コンフェッションズ・ツアー・ライヴ
(完全版:DVD+CD)

10

2007年3月7日

ハード・キャンディー

1

2008年4月30日

セレブレイション〜マドンナ・オールタイム・ベスト【2枚組】
マドンナ
発売日:2009/09/30[アルバム] 価格:\3,480(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン 品番:WPCR-13680/1

セレブレイション〜マドンナ・オールタイム・ベスト【1枚組】
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セレブレイション〜マドンナ・オールタイム・ベストDVD
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発売日:2009/10/02[DVD] 価格:\5,200(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン 品番:WPBR-90698/9

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DISK 1

01

Hung Up/ハング・アップ

-

02

MUSIC/MUSIC

-

03

Vogue/ヴォーグ

-

04

4 Minutes/フォー・ミニッツ
(feat.ジャスティン・ティンバー・レイク・アンド・ティンバランド)

-

05

Holiday/ホリデイ

-

06

Everybody/エヴリバディ

-

07

Like A Virgin/ライク・ア・ヴァージン

-

08

Into The Groove/イントゥ・ザ・グルーヴ

-

09

Like a Prayer/ライク・ア・プレイヤー

-

10

Ray of Light/レイ・オブ・ライト

-

11

Sorry/ソーリー

-

12

Express Yourself/エクスプレス・ユアセルフ

-

13

Open Your Heart/オープン・ユア・ハート

-

14

Borderline/ボーダーライン

-

15

Secret/シークレット

-

16

Erotica/エロティカ

-

17

Justify My Love/ジャスティファイ・マイ・ラヴ

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18

Revolver e/リヴォルヴァー【新曲】

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DISK 2

01

Dress You Up/ドレス・ユー・アップ

-

02

Material Girl/マテリアル・ガール

-

03

La Isla Bonita/ラ・イスラ・ボニータ

-

04

Papa Don't Preach/パパ・ドント・プリーチ

-

05

Lucky Star/ラッキー・スター

-

06

Burning Up/バーニング・アップ

-

07

Crazy For You/クレイジー・フォー・ユー

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08

Who's That Girl/フーズ・ザット・ガール

-

09

Frozen/フローズン

-

10

Miles Away/マイルズ・アウェイ

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11

Take a Bow/テイク・ア・バウ

-

12

Live to Tell/リヴ・トゥ・テル

-

13

Beautiful Stranger/ビューティフル・ストレンジャー

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14

Hollywood/ハリウッド

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15

Die Another Day/ダイ・アナザー・デイ

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16

Don't Tell Me/ドント・テル・ミー

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17

Cherish/チェリッシュ

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18

Celebration/セレブレイション【新曲】

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本名は、マドンナ・ルイーズ・ヴェロニカ・チコーネ。
1958年8月16日、米国ミシガン州生まれ。
1969年からダンスのレッスンを受け始め、1975年には奨学金を得てミシガン州立大学の舞踏課程に入学するも、1年で中退。スターの座を夢見てわずか35ドルを手に単身ニューヨークへ渡り、時給1ドル50セントのウェイトレスをしながら、本格的ダンスのレッスンを続ける。
1982年、デモテープをきっかけにワーナー・ブラザーズ傘下のサイアー・レコードとの契約に成功。契約のきっかけを作ったキーマンでもあるマーク・ケイミンのプロデュースによる「エヴリバディ」でデビューを飾る。
1984年、アルバム『ライク・ア・ヴァージン』が大ヒットし、不動の地位を築く。その後、次々に大ヒットアルバムをリリース。
1992年には、自身のレーベル” マヴェリック”を設立。
2009年9月30日、ベストアルバム『セレブレイション〜マドンナ・オールタイム・ベスト』をリリース。

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