ORICON STYLE

2009年03月08日
椎名桔平が語る
「国境を超えた“新しい映画”への挑戦」
椎名桔平のコミュニティ 椎名桔平「まだまだオジサンじゃない」40代男性の魅力・・・
“新しい映画”への挑戦【動画】
「まだまだオジサンじゃない」【動画】
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成熟した演技とそのかもし出す独特のオーラで、作品に深みを与えつつインパクトを残し、観るものを惹きつける名優・椎名桔平。クセのある役柄を演じさせれば、右に出るものはいない・・・。そんな唯一無二の立ち位置で活躍の場を広げる椎名が、自らを顧みつつ40代の男性にメッセージを送る。そして、最新主演作『レイン・フォール/雨の牙』での新たな挑戦を語ってくれた。
演じるのは日本映画に久しくいなかったヒーロー
レイン・フォール/雨の牙
レイン・フォール/雨の牙
  椎名桔平、長谷川京子が主演し、名優ゲイリー・オールドマンが共演。ひとクセある役者たちが、東京を舞台にするサスペンス『レイン・フォール/雨の牙』に集結した。外国人による原作、監督、脚本のほか、国際色豊かなスタッフによる日本映画となる本作では、独特の映像美と世界観が映し出される。

 椎名  世界観が、外国人からみた東京という街なんですよね。原作者がアメリカ人で監督がオーストラリア人。でもふたりとも日本に住んでいた経験があるんです。なので、いわゆる観光客が考える日本や東京ではなくて、リアルな経験からくる視点があります。でも、ずっと暮らしている僕らの目線と同じかというと、やはりそこは違ったりする部分もあります。彼らの愛する東京の街という視線が、この映画につまっています。そういう映像をまず感じます

 その撮影スタイルも独特。役者が自由に演技できる空間を提供することを最優先し、2台のカメラを手持ちで振り回しながら長まわし。オーストラリアでハリウッド作品を手がけるカメラクルーの撮影方法には、キャリアの長い椎名も驚きを隠せない。

 椎名  とにかくフレキシブルというかユニーク。なんでもやっちゃうという気持ちをまず強く感じました。ジェネシスというすごく重いカメラなんですけど、それを2台でずっとサイドを変えて回しっぱなしで押さえて、大体3回戦くらい。まあ、日本のテレビでもそういう撮り方はあるんですけど、映画でそれができるのはやっぱり贅沢なことで、そういったスタイルや彼らの目線が日本映画との違いですね。それがこの映画の新しさだし、一番の魅力になっているんじゃないかな

 日本映画ながら、スタッフは外国人が多く撮影はハリウッド流。アウェーのようだが、日本の名優は出演の話があったときに、そこにも魅力を感じていた。

 椎名  外国人の目線の東京を撮るということが、まずは僕にとって新鮮だったし、ジョン・レインというキャラクターが魅力的でしたね。ああいったダークヒーロー像というのが、日本映画には久しくいなかったんじゃないかと思いますね。そういう人物を演じることも魅力でした
表現のさじ加減の難しさがひとつの挑戦
 椎名の演じる役柄は、ひとクセある人物が多い。それは本人が望んで選んでいるのだろうか?そして、今回のジョン・レインという役にもその流れの共通点があるのだろうか?

 椎名  特定の役を待つとか、こういう役をしたいとかは、あまり考えていないですね。ただクセのある人間の方がおもしろいと思うことが多いですよね。そういうやつがいたら友達になりたいかは別として(笑)、人間の業とか深みを持ち合わせた人間かどうかは、役柄をやりたいかどうかに大きく関わってきますね。今回のレインはそういう共通点と、まったく違う部分の両方があります。海外で育ってきた人間というのは演じたことがないですから、その人間の目線とか感覚は、外国の人が書いた脚本、その演出のセンスを素直に僕が受け取ることで近づけるんじゃないかと思って演じました

 役者には、新たな役を演じるたびにそこに挑戦と成長がある。それはベテラン俳優の椎名にとっても同じことのようだ。知的でクール、そのなかにも人間味あふれる一面をもつレイン。その役には、行動や表情には表さずに伝えなければならないことがある・・・。そんな演技のなかに椎名の今回の挑戦があった。

 椎名  思惑や意思をなかなかみせないキャラクターで、行動したあとにその理由が現れてくる構成の脚本なので、伝えすぎちゃいけないという、そのへんのさじ加減がすごく難しい役柄だったんですよ。神出鬼没だし、『あそこでああやっていたのは、このためだったのか』というのを、観客に少しあとでわからせていくような芝居が求められました。そういった逆算の仕方を考えなければいけないところがあって、その表現のさじ加減はひとつの挑戦になったかな

  ここ最近でも出演作がたて続き、テレビやスクリーンで活躍する姿を常に目にする椎名。最後に、多忙を極めるなかでの出演作を決めるポイントを聞いてみると・・・。

 椎名  うーん、その時期ヒマだったら(笑)。ということは置いといて。なんだろ・・・簡単にいっちゃえば、やりたいかどうかということなんですけどね。まずは脚本であとは人。監督というのは大きな存在ですね
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PROFILE
椎名桔平(しいなきっぺい)
1964年、三重県生まれ。映画、テレビ、舞台、CMと幅広く活躍する日本を代表する俳優のひとり。『金融腐食列島・呪縛』(1999年)では日本アカデミー賞助演男優賞など、数多くの映画賞を受賞している。近年の主な出演作は、2007年の『さくらん』『アンフェア the movie 』『魍魎の匣』、2008年の『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』など。2009年は『余命』、テレビドラマ『銭ゲバ』などに出演。今後の待機作として、7月に主演舞台『異人たちとの夏』、9月には『火天の城』の公開が控える。
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映画紹介
レイン・フォール/雨の牙レイン・フォール/雨の牙
監督:マックス・マニックス
出演:椎名桔平、長谷川京子ゲイリー・オールドマン柄本明ほか
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2009年4月25日(土)より丸の内ルーブルほか全国ロードショー

【Story】
日本人の父、アメリカ人の母を持つ日米ハーフの暗殺者ジョン・レインは、何の痕跡も残さず標的を自然死させる暗殺者。将来を約束された美貌のジャズ・ピアニストであり殺しのターゲットとなる女とレイン。接点のなかった2人が出会ったとき、運命を変える逃避行が始まる。大都会<東京>が、逃げる2人に牙をむく。

【Special】
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