ORICON STYLE

2006年12月13
柴咲コウ Special Issue
今年の冬は柴咲コウとともに・・・
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MOVIE PV「actuality」 配信終了
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柴咲コウのニューシングル「actuality」は自身初のクリスマスソング。しかもカップリングの2曲も含め3曲がクリスマスソングという季節感たっぷりの1枚。心に溶け込んでいくような彼女のボーカルと歌詞が、一人ひとりの聖夜を応援してくれるはず。今年の冬は柴咲コウとともに・・・。

幾通りもの映像が浮かびあがってくる

 街がイルミネーションに染まり、ツリーの影が夜の舗道に馴染みだすころ、どこからともなく聞こえてくるのがクリスマスソングだ。定番あり、新作ありと、年末のビッグイベントは毎年新たな顔ぶれを迎え入れて賑わっている。
 今年はそのリストのなかに柴咲コウの名が書き連ねられることとなった。新曲「actuality」は彼女にとって初めてのクリスマスソング。<キラキラ星><光るタワー><2人でのむ金の粒>、恋人たちのクリスマスを演出するには十分なアイテムを配して曲はスタートする。温かなカップルの会話、見つめあう瞳と瞳・・・。そんな場面展開が途中からにわかに滲みだしていく<きみがいなくちゃ><寂しい><よかったけど>などネガティブな言葉が綴られ始める。
 そこで初めてタイトルに目を向けることになる。actuality──現実、実在。ここに描かれているのは絵に描いた理想の“カップルの会話”ではなく、心と心の間に見えない壁が生じてしまった人々が現実のなかで交わす“心との対話”なのだ。<きっと慣れるだろう>と強がっていても<胸のあたりがきしんで>、自分に呼びかける<素直になろう>と。こういった情景と心情をクロスさせながら描かせたら柴咲の右に出る者はいないんじゃないだろうか、と思えるほどにその歌詞の世界は奥が深い。この曲にしても、主人公の現在の境遇がさまざまな(現在は完全にひとりなのか、それとも相手と心を通わすことができないのか)シーンとともに想像できて、温かでありながらも静かさを感じさせるメロディーと相まって1つの曲でありながら幾通りもの映像を浮かべさせてくれる。

聴く者を綿のように優しく包んでいく

 カップリングの「一緒に暮らそう」「綿の雪」もともにクリスマスが舞台の作品だ(通常盤のみに収録されている「分身」は大同生命のイメージソング。クリスマスとはシチュエーションが異なるものの、その独特の世界観は明らかに柴咲コウならでは。じっくりと味わって欲しい)。心が自然と温まっていく「一緒に暮らそう」は気持ちがユルユルになっているときに聴くのは厳禁。間違いなく爆泣の瞬間が訪れるから。今年はひとりぼっちだな、って人には「綿の雪」を。昨日よりも少しだけ上を向いて歩ける自分に出会えそうな歌詞が、聴く者を綿のように優しく包んでくれるから。
 クリスマスにもさまざまなシチュエーションがあるように、クリスマスソングにもいろいろなストーリーがある。その一編一編を優しく語ってくれるのが柴咲コウのアーティストとしての資質だ。女優とは違う一面を見せてくれる彼女の音楽は完成の域に達したと言っても過言ではないだろう。
(文:田井裕規)
RELEASE
actuality【初回盤】
柴咲コウ
2006/12/06[シングル]
\1,575(税込)
ユニバーサルミュージック
UPCH-9277
CDを購入する
actuality【通常盤】
柴咲コウ
2006/12/06[シングル]
\1,260(税込)
ユニバーサルミュージック
UPCH-5431
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PROFILE
1981年8月5日生まれ、東京都出身。
映画、ドラマ、CM、アーティストとして幅広く活躍。
2003年、東宝系映画『黄泉がえり』の劇中に登場するカリスマ・ボーカリスト“RUI”として、オリジナル・テーマ・ソング「月のしずく」を唄う。“RUI”名義でリリースしたこの曲で首位獲得という偉業を成し遂げる。
以降、シングル「眠レナイ夜ハ眠ラナイ夢ヲ」 「かたち あるもの」 「Sweet Mom」で、ヒットを記録。
2004年2月11日、アルバム『蜜』をリリース。2位を獲得。
2006年2月15日、シングル「影」をリリース。2位を獲得。
2006年8月9日、シングル「invitation」(TBSテレビ系ドラマ『タイヨウのうた』主題歌)をリリース。9位を獲得。
2006年12月6日、シングル「actuality」をリリース。
オフィシャルサイト
【過去の特集】
■シングル「invitation」インタビュー
  『音楽性の拡がりと鋭さを感じる新曲!』(2006/08/09)
■シングル「影」インタビュー
  『2006年第1弾はあの大人気ドラマの主題歌!』(2006/02/15)
■アルバム『ひとりあそび』特集
  『“女優”“役者”の一面が溢れたアルバム』(2006/12/14)