ORICON STYLE

2006年07月19日
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents
NANO-MUGEN FES.2006
7/16sun 17mon
横浜アリーナ 夢の2DAYS!!
JP・US・UK12バンドの熱狂フェスを最速レポ!!
 ASIAN KUNG-FU GENERATION主催のロックフェス『NANO-MUGEN FES.』は洋楽・邦楽を問わず、彼らがみんなにライブを観てもらいたいアーティストたちを集めて行われている。早くも6回目の開催となった今年は2日間に拡大し、横浜アリーナで行われた。
エルレ、「Make A Wish」ふたたび!!

 すっかり人で埋め尽くされた会場。フェスの注意事項を説明するためにステージに登場した山田(B)と伊地知(Dr)が、みんなのやる気満々の声援に応え、トップバッターのチャットモンチーを威勢良く呼び込んだ。アジカンとはレーベルメイトということもあって“アジカン先輩と一緒にライブができて嬉しいです”とMC。「恋愛スピリッツ」や「ウィークエンドのまぼろし」などを披露し、緊張感の高い轟音を鳴らす3人にオーディエンスもぐいぐい引き込まれていった。そして、後藤が“ライブも音源も、日本で最も格好良いバンドのひとつ”と絶賛するMO'SOME TONEBENDERが横浜アリーナをロックンロールのカオスへと導く。「Have you ever seen the stars?」などを凄まじい高揚感と共に鳴らす。

 その後はDJチーム・THE YOUNG PUNX!による看護婦やスーパーマンなどのコスチュームありの異色のパフォーマンス。フェスらしいお祭りムードも増してきたところで、お待ちかねのELLEGARDENがステージに!切ないメロディとタフなサウンドに会場中が大興奮のシンガロング!そして“去年はちゃんと歌えなかったから”という細美のMCで始まったラストナンバーは「Make A Wish」。笑顔でしっかりと会場を見渡して歌う様が心に残った。

 フェスと言えばやはり気になるのが食べ物事情。今年はフードエリアのラインナップが更に充実していて、“横浜ナノム麺(あんかけかた焼きそば)”や“NANO-MUGEN海軍カレー”などが大人気。そして伊地知がプロデュースしたカクテルバーでは本人によるDJパフォーマンスでも盛り上がった。

 今回のステージは、メインがひとつ。その両脇にはアコースティック・ステージとDJステージが設けられている。DREAM STATEは、そのアコースティック・ステージでバンドの曲をピアノ弾き語りで聴かせてくれた。そして元ウィーザーのマット・シャープ率いるTHE RENTALSのアクトの後、ラストのアジカン。アルバム『ファンクラブ』中心のセットで「ワールドアパート」や「桜草」に込められた深い想いが伝わってくるような演奏だった。

アジカン4人のロックファンへの愛情が生み出したグルーヴ!

 そして迎えた2日目。髭(HiGE)がいきなりシニカル&ハッピーなロック異空間を作り上げ、前日に続いて登場したSILVER SUNが更に集中力の高い真摯なアクトで魅了。そして「The Novemberist」から始まったストレイテナーのステージで、会場はひとつに奮い立った。重たく鋭くエモーショナルな3人のサウンドと、轟音の隙間に放たれる美しいメロディに、会場の隅から隅まで拳が振り上げられる。ドラムセットから立ち上がるナカヤマ、空を指差す日向、そして笑顔のホリエは“昔からの仲間とこうして一緒にやれるのはほんといいっすね”とMC。『NANO-MUGEN FES.』最多出場バンドならではの感動をオーディエンスと共に分かち合った。そしてこの日、BEAT CRUSADERSのアクトでも笑いと熱気とおま●コールの渦!そんな熱狂を穏やかなアコースティック・ステージでしみじみとさせてくれたのがWAKING ASHLANDだった。そしてこの日、THE RENTALSの前に初めて後藤がMC役で登場。“次は僕が大好きなバンドです”、“みんなもっと自由にやっていいんだぜ”と心のこもった言葉を会場に投げかけた。THE RENTALSもそんな気持ちに応えるかのように、自由でピースフルなロック祝祭空間を作り上げた。

  そう、みんなでひとつのステージを楽しんだことで、2日目にはこのフェス独特のグルーヴが会場に生まれていたのが素晴らしかった。迎えた大トリ、泣いても笑っても最後のアクトとなるアジカンは、前日とはメニューを変えた特別なライブだった。大きな大きな歓声と、確かな熱のある演奏ががっちりと繋がっていく。そして「未来の破片」や「君の街まで」といったナンバーも、このフェスとアジカンの歴史を思わせる感動的なものだった。後藤が“すごくいいフェスに成長してる気がする”と言えば、喜多が“また来年もやりたいね”と返し、さらに会場の歓声がわき起こる!NANO-MUGENのグルーヴ、それはアジカン4人が抱いているロックファンへの愛情が生み出した、ここだけのもの。みんなの満足そうな顔が忘れられない2日間だった。
(写真:TEPPEI、中河原理英)
(文:上野三樹)
RELEASE
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents
NANO-MUGEN COMPILATION 2006

オムニバス
2006/07/05[アルバム]
\2,520(税込)
キューンレコード
KSCL-998
CDを購入する
【過去の特集】
■アルバム『NANO-MUGEN COMPILATION 2006』インタビュー
  『今年もNANO-MUGENコンピが到着!コメント&PV映像も!』(2006/07/05)