ORICON STYLE

2006年04月12日
上木彩矢 special issue
注目のニューカマー、オリコン初登場!!
自分にはロックしかない

 音楽には様々なジャンルがある。ロック、ポップス、ヒップホップ、R&B、ジャズ……無限と言える音楽の中で上木彩矢は“ロック”を選んだ。「自分にはロックしかないと思った。飾らずに自分らしくいたいから」と。
 そこまで言い切る彼女だけに、3月にリリースされたデビュー曲「Communication Break」は、最近の音楽シーンに類を見ない生々しいロックサウンドとパッション溢れるボーカルがストレートに届く1曲だった。幼い頃より音楽に親しみ、最近ではパンクロックを特に好んで聴くという彼女。インディーズ時代には、ライブハウスから数千人規模の野外ライブにまで出演し、RED HOT CHIRIPEPPERSやGREEN DAY、Avril Lavigneなどのカバーも披露していたが、そんな彼女のありのままの“歌”をリアルに感じられたのが「Communication Break」だったのだ。飾りも偽りもない歌がそこにはあった。

新たな可能性に満ちたカバー曲

 そんな1stシングルから1カ月を空けずに2ndシングル「ピエロ」が届く。今作は同日発売のB'zのシングル「ゆるぎないものひとつ」の2nd beat「ピエロ」のカバー。これまでもライブでB'zの楽曲をカバーし、リスペクトする姿勢をあらわにしていた彼女だが、作品はライブとは異なるうえ、彼らの過去の楽曲でもない。それをカバーして2ndシングルにしてしまうという試みは、かなりの挑戦と言っていいだろう。加えてここ数年、邦楽シーンではカバー・アルバムのリリースがブームになっているせいで、音楽ファンのカバー曲に対する評価はシビアだ。単なるコピーにならず、オリジナル曲に対してどう向き合い、どれだけ新たな魅力を与えることが出来るのか?
 上木彩矢の歌う「ピエロ」はその意味で、新たな可能性に満ちたカバー曲として完成していると思う。B'zという大きな存在を意識せずにはいられなかっただろうが、上木彩矢としてありのまま曲に向き合い、歌い切ったことが伝わってくる。堂々と楽曲にぶつかること、自分らしく表現すること、それは言葉にするほど容易ではないが、この曲からは「ロックしかない」という彼女の思いを感じ取ることが出来る。それらが「ピエロ」という楽曲と化学反応を起こし、新たな魅力を撒き散らしているのは間違いない。
 人によってロックに対する概念は違う。「飾らずに自分らしくいること」、そういった彼女の中のロック感も万人に共通するものではないが、ロックを愛する人々が胸に抱く言葉にならない思いを、彼女はちゃんと持っている。自分に合うのがなぜロックなのかをちゃんと知っている。2ndシングルでカバーという大きな賭けに彼女が出ることが出来た理由は、そこにあるのではないだろうか。この曲で今後の彼女から届く“ロック”がさらに楽しみになった。
(文:山田純子)
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1. PV「ピエロ」
配信終了
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RELEASE
ピエロ
ピエロ
上木彩矢
2006/04/12[シングル]
\1,050(税込)
GIZA studio
GZCA-7070

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PROFILE

1985年9月10日生まれ、北海道出身。
4歳のころからクラシックピアノを習い、父が聴いていたダイアナ・ロスの「IF hold on toghger」を耳で聴いて歌い始める。
中学の頃にはすでにライブにも多数出演。同時にダンスも始める。
2005年5月25日、インディーズにてアルバム『CONSTELLATION』を、同年9月21日アルバム『ROCK ON』をリリース。
2006年3月15日、シングル「Communication Break」でメジャーデビュー。
2006年4月12日、2ndシングル「ピエロ」リリース。

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