ORICON STYLE

2005年06月22日
 オリコン・シングルチャートを賑わせたシングル4作を含む、待望のニューアルバム『AWAKE』がリリースされた。前作『SMILE』(03年)は、02年のソロ活動後にバンドを再始動させた3年半ぶりのアルバムであり、ラルク帰還を意味するバラエティ豊かな楽曲が収録され、その後の助走を予感させる作品となっていた。それに比べて今回の『AWAKE』は、ラルクの持ち味であるドラマチックさ、グルーヴのうねりや心の琴線に触れるメロディという、L’Arc〜en〜Cielの純度が高い作品だ。
 たとえばkenが書いた「LOST HEAVEN」は、彼の特徴の1つであるクリアなサウンドメイキングが活きているし、主旋律にも美的感覚を十分に感じた。そして、人と人との絆を描いた歌詞を優しいメロディが包み込むラストナンバー「twinkle, twinkle」もkenによる作詞・作曲。シングル「叙情詩」を書いたときに“この曲を待っていた”とhydeに言わしめたことを思えば、彼のソングライティング力が本領発揮されているのは予想がつくはず。
 そのhydeは、感涙モノのメロディラインを持つ「My Dear」と、ダイナミックなサウンドの「星空」などを丹誠込めて作り上げている。この壮大さもL’Arc〜en〜Cielを語るには欠かせない要素。
 また、突き抜けるようなサビを持つ「New World」を書いたのはyukihiroだった。作曲面だけでなくドラマーとしても、曲をより魅力的にするビートや、生ドラムと打ち込みを組み合わせた独特のサウンドを構築し、曲調によって自在にドライブ感を変化させている。tetsuの巧みなベースとのコンビプレイから発せられる柔軟なリズムアプローチはバンドの要である。
 さらに「自由への招待」など、最近はキャッチーで明るい曲を発表していたtetsuが、今回は「TRUST」というマイナーの美しい世界を弾き出した。“tetsuが書く曲は疾走ポップだ”とイメージしているリスナーには新鮮に響くかもしれないが、デビュー当時より儚くて繊細な名曲は彼からも数多く生まれてきたことを考えると、「TRUST」が完成したのはごく当然のこと。
 もちろん探求心旺盛な彼らのことだから、キャッチーな曲ばかりでなく、得意のインダストリアル・ヘヴィロックの「AS ONE」、ジャジーで艶やかな「Ophelia」などのアクセントチューンも健在。きっちり“遊び”を注入しながら、それでもつい引き込まれてしまう秀逸の楽曲揃いである。
『AWAKE』は、yukihiroが加入した直後のアルバム『HEART』(98年)を聴いたときの衝撃を彷彿とさせた。活動休止からメンバーチェンジを経て4人の固い決意のもとに本格始動した、あのときと同じ大きなスケールがあるのだ。それぞれが相当な熱意をかけ、生命線である美旋律を重視しながら個性的なサウンドを響かせる『AWAKE』。8月からはこのアルバムを掲げた全国ツアー“AWAKE TOUR 2005”がスタート。さらに、9月からは“ASIALIVE 2005”と題して、韓国・中国・日本のライヴの開催も決定。生で再現されることによって、『AWAKE』の純度がどこまで上がるのか、そこでL’Arc〜en〜Cielの真価を確かめてほしい。
(文:井桁学)
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L'Arc〜en〜Ciel『AWAKE』 AWAKE
L'Arc〜en〜Ciel
2005/06/22発売
\3,059(税込)
キューンレコード
KSCL-837
CDを購入する
【楽曲情報】
01.New World
 
02.LOST HEAVEN
03.叙情詩
 
04.TRUST
05.Killing Me
 
06.AS ONE
07.My Dear
08.EXISTENCE
09.自由への招待
 
10.Ophelia
11.星空
12.twinkle,twinkle
PROFILE INFORMATION
メンバーはhyde(Vo)、ken(G)、tetsu(B)、yukihiro(Dr)の4人。
1991年、大阪で結成。積極的なライヴ活動で人気を定着させ、1993年4月、1stアルバム『DUNE』でインディーズチャートを席巻。
1994年7月14日、アルバム『ティエラ』でメジャー・デビュー、初登場7位を獲得。以降リリースアルバムは全て、シングルは1996年7月8日リリースの「風にきえないで」以降全てがTOP10のしかも上位にチャートイン。
1996年12月12日、アルバム『True』で初の首位を獲得。
1998年1月28日、シングル「winter fall」で初の首位を獲得。

それ以降も史上初のシングル3枚同時リリースや史上初の同一アーティストによる2度のシングル1、2位独占などチャートを常に賑わしている。また、日本、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンでの世界7ヶ国アルバム同時発売や、HYDEの映画出演、各メンバーのソロ活動など積極的な展開を見せている。

2005年4月6日、シングル「New World 」リリース。6作連続通算15作目の首位獲得。シングル首位獲得数記録・グループ(※デュオは除く)で歴代3位となる。
2005年5月18日、シングル「叙情詩」リリース。7作連続通算16作目の首位獲得。

2005年6月22日、ニューアルバム『AWAKE』リリース。
2005年8月6日〜 全国ツアー【AWAKE TOUR 2005】スタート
2005年9月3日〜【ASIALIVE 2005】スタート
オフィシャルサイトへGo
L'Arc〜en〜Ciel × P'UNK〜EN〜CIEL「Link/Promised land 2005」
Link/Promised land 2005
L'Arc〜en〜Ciel × P'UNK〜EN〜CIEL
2005/07/20発売
キューンレコード
劇場版『 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』オープニングテーマ
【初回生産限定盤】
KSCL-881〜882 [CD+DVD 2枚組] \1,300(税込)

【初回仕様限定盤】
KSCL-883 \1,020(税込)


【楽曲情報】
01.Link
02.Promised land 2005
03.Link (hydeless version)
04.Promised land 2005 (TETSU P'UNK vocalless version)
05.Promised land 2005 (TETSU P'UNKless version)
TOUR

AWAKE TOUR 2005
8月06日(土) 名古屋レインボーホール Open 16:00 / Start 17:00
8月09日(火) 名古屋レインボーホール Open 18:00 / Start 19:00
8月17日(水) 大阪城ホール Open 18:00 / Start 19:00
8月18日(木) 大阪城ホール Open 18:00 / Start 19:00
8月20日(土) 大阪城ホール Open 16:00 / Start 17:00
8月27日(土) 国立代々木競技場第1体育館 Open 17:00 / Start 18:00
8月28日(日) 国立代々木競技場第1体育館 Open 15:00 / Start 16:00
8月30日(火) 国立代々木競技場第1体育館 Open 18:00 / Start 19:00
8月31日(水) 国立代々木競技場第1体育館 Open 18:00 / Start 19:00
一般発売日:2005年6月25日(土)
料金:7,500円(消費税込)
総合お問合せ:BACKSTAGE PROJECT 03-3357-8080

ASIALIVE 2005
韓国公演  9月03日(土) Open 16:00 / Start 18:00 会場:韓国オリンピックパーク・体操競技場
中国公演  9月10日(土) Open 18:45 / Start 19:30 会場:中国上海大舞台
日本公演  9月24日(土) Open 16:00 / Start 18:00 会場:東京ドーム
        9月25日(日) Open 15:00 / Start 17:00 会場:東京ドーム
詳細はオフィシャルサイト http://www.larc-en-ciel.com/ まで


 ORICON STYLE 7/4号(6/24発売)

ORICON STYLE 7/4号 表紙:L'Arc〜en〜Ciel
表紙:L'Arc〜en〜Ciel

今週の『oricon style』は通算1300号記念特大号。
表紙には、4ヵ月連続リリースの核となるニューアルバム『AWAKE』を掲げて、遂にL'Arc〜en〜Cielが表紙・巻頭インタビューに登場! 10枚目のオリジナルアルバムに隠された4人の“覚醒”とは?読者からの質問にも答えてくれました。



特集:L'Arc〜en〜Ciel 『“記憶に残る叙情歌”リリース!』(2005/05/18)
特集:L'Arc〜en〜Ciel 『疾走感に満ちたロック・チューン』(2005/04/06)