ORICON STYLE

2005年04月20日

 ポルノグラフィティのシングルといえば、知らない人はいないほど全国に知れ渡るヒットぶり。その集結であるベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』と『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S』(共に2003年7月28日発売)は、オリコンアルバムチャート1位、2位を独占する記録的な大ヒットとなった。その後、新藤晴一(Gt)と岡野昭仁(Vo)の2人でリスタートし、シングル3枚を発表した新生ポルノグラフィティが、2年2ヵ月ぶりに5枚目のオリジナルアルバム『THUMPx』(サンプ・サンプ・サンプと読む)をリリースした。デビュー当時からまったく変わらないポピュラリティーをそのまま引き継ぎながら、新藤と岡野のセンスが色濃く発揮されている。期待通りのワクワク感と、斬新な部分でのドキドキ感を詰め込んだのがこの『THUMPx』だ。
ポップロックに徹した17thダブルフェイスシングル「ネオドラマティック/ROLL」に代表されるような、ファンにとっては目からウロコの曲はもちろんだが、アルバムを聴き進めていくごとに次々と新しい発見ができる。まずオープニングナンバーの「Ouch!!」のサウンドのスリリングさ。まるで、UKロックの王であるローリング・ストーンズを彷彿させるワイルドなロックンロールのギターリフに、初の女声コーラス導入で一風変わった質感を与えている。また、同じUKロックテイストでもエフェクターを駆使した浮遊感のある「Twilight, トワイライト」。似たようなジャンルでもテンポやサウンドの明暗を変えるアレンジ力は、さすが。
 また、15thシングル「シスター」で聴かせた民族的なアレンジも彼らの得意ワザだが、このアルバムには同一線上の曲調で、もう1曲、二胡の音色を活かしたオリエンタルな「うたかた」がある。両曲とも永遠の想いと生き方を詞に描いている点では共通しているが、新藤作詞による「シスター」は、自身が抱いている深い想いを遠くの景色に馳せている感がある。それに対し、岡野が書いた「うたかた」は、目に映った身近な自然から感情やイメージを広げていく手法同じように2人の作品を対比させてみると、勢いのあるロックチューン、「プッシュプレイ」と「Let’s go to the answer」の詞もおもしろい。「プッシュプレイ」は、新藤が影響を受けてきた偉大なロッカーを想像した世界。一方、岡野による「Let’s go to the answer」は、ポルノグラフィティの過去の曲タイトルを散りばめながら、彼らの存在意義を現実的に書いている。2人のアプローチの違いは明らかだ。
『THUMPx』のサウンドやアレンジにおける柔軟な発想、独特の歌詞、極めつけは自由自在なギターワークと、ヴォーカルの個性を余すところなく聴かせる音楽性が、実にポルノグラフィティらしい。2002年11月から今年2月まで及んだ長い制作期間で、よく吟味されてきたのが一目瞭然。この楽しくて心地良いロックの醍醐味を凝縮したアルバムが、リスナーの耳になじむ5月から、ポルノグラフィティ史上最長の全国ツアーをスタートさせる。新藤がギターをかき鳴らし、岡野がステージを駆け回りながら歌う姿を直に見て、ポルノグラフィティの“今”をしっかりと噛みしめてほしい。

(文:井桁学)
※正式表記はになります。

広島県因島市出身。岡野昭仁(Vo)、新藤晴一(G)の2人組。
1999年9月8日、シングル「アポロ」でデビュー。デビュー作で、いきなりの5位獲得。
2000年9月13日、シングル「サウダージ」で首位獲得。
2000年12月6日、シングル「サボテン」で首位獲得。
2001年2月28日、アルバム『foo?』で2位獲得。
2001年6月27日、シングル「アゲハ蝶」で首位獲得。
2002年3月27日、アルバム『雲をも掴む民』で2位獲得。
2003年2月26日、アルバム『WORLDILLIA』で2位獲得。
2004年7月28日、ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』、『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』で総合アルバムチャート初の首位獲得。更に、2週連続1位2位独占など記録的大ヒットとなる。また、ベストアルバムの制作を最後にTama(B)がポルノグラフィティを離れることとなる。
2005年3月2日、シングル「ネオメロドラマティック / ROLL」で2位獲得。
2005年4月20日、アルバム『THUMPx』をリリース。

THUMPx
ポルノグラフィティ
2005/4/20[アルバム]
\3,059(税込)
SME Records
SECL-179

CDを購入する
【楽曲情報】
01. Ouch!!
02. ネオメロドラマティック
03. 東京ランドスケープ
04. We Love Us
05. 黄昏ロマンス
06. Twilight,トワイライト
07. ROLL
08. シスター
09. ドリーマー
10. 社員 on the beach
11. プッシュプレイ
12. うたかた
13. 何度も
14. Let's go to the answer
ポルノグラフィティ7th ライヴサーキット"SWITCH" SUMMER SPECIAL&秋“SWITCH”SCHEDULE発表!
7月
7月23日(土)沖縄・宜野湾市海浜公園屋外劇
Open 17:00 / Start 18:00
9月
9月25日(日) 山梨県立県民文化ホール
Open 17:30 / Start 18:00
9月28日(水) 福井フェニックスプラザ
Open 18:00 / Start 18:30
9月29日(木) 石川厚生年金会館
Open 18:00 / Start 18:30
10月
10月1日(土) 新潟県民会館
Open 17:30 / Start 18:00
10月3日(月) 長野県松本文化会館
Open18:00 / Start 18:30
10月5日(水) 茨城県立県民文化センター
Open 18:00 / Start 18:30
10月9日(日) 山形県県民会館
Open 17:30 / Start 18:00
10月11日(火) 仙台サンプラザホール
Open 18:00 / Start 18:30
10月13日(木) 岩手県民会館
Open 18:00 / Start 18:30
10月16日(日) 群馬県民会館
Open 17:30 / Start 18:00
10月18日(火) 郡山市民文化センター
Open 18:00 / Start 18:30
10月20日(木) 栃木県総合文化センター
Open 18:00 / Start 18:30
10月24日(月) 函館市民会館
Open 18:00 / Start 18:30
10月26日(水) 北海道厚生年金会館
Open 18:00 / Start 18:30
10日27日(木) 北海道厚生年金会館
Open 18:00 / Start 18:30
11月
11月2日(水) 秋田県民会館
Open 18:00 / Start 18:30
11月4日(金) 青森市文化会館
Open 18:00 / Start 18:30
※)チケット代:各¥5,775(全席指定・税込)全公演とも、4歳以上はチケットが必要。(3歳児未満は入場不可)