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EXILE『新曲は米倉涼子主演で話題のドラマ主題歌!』

主演の米倉涼子が、女子高校生役を演じ話題の日本テレビ系ドラマ『35歳の高校生』の主題歌「Flower Song」をEXILEがリリース。メッセージ性の強い今作について、作詞を担当したATSUSHIとTAKAHIROに話を聞いた。

ドラマと曲の相乗効果が生まれることで、より強いメッセージを発信できる

――2013年EXILE第2弾シングル「Flower Song」が6月19日にリリースされます。同作は、日本テレビ系連続ドラマ『35歳の高校生』の主題歌として起用されていますね。
TAKAHIROそうですね。EXILEとしては久々に、ドラマの主題歌として起用していただきました。4月からスタートしているこの『35歳の高校生』というドラマでは、昨今注目されている“スクールカースト”という制度に焦点が当てられています。僕自身“スクールカースト”という言葉自体、ニュースやネットなどで耳にしたことがあったくらいで、実状は同作の主題歌の起用をキッカケに知りました。生徒同士で互いの価値を勝手に格づけし合い、クラスや学校のなかで差別が生じる……。教師までもが追い込まれてしまうと。本当に驚きました。


――TAKAHIROさんご自身、学生生活を振り返ってみるといかがですか?
TAKAHIRO学生時代って、すごく狭い世界のなかで生きていたんだなぁと感じています。すごく狭いんだけれど、毎日が順風満帆かといったら、各々で違うとも思う。僕も多少なりともストレスを感じた経験はありますし、もしかしたら知らず知らずのうちに誰かを傷つけていたこともあったかもしれない。でも、こうやって大人になるにつれ感じることは、“強い人”って傍観者にならず目を背けない人だったり、人の痛みを心から理解して、思いやれる人のこと。そういう人って、歌詞にもあるけれど、自分の弱さも自分で受け入れていて、ありのままの自分を大切にし、愛している。だからこそ、他人を思いやることができるんですよね。自分自身を大切にできないと、他人に優しくすることはできないと思います。

――今作はATSUSHIさんが作詞を手掛けられ、優しくも強いメッセージが込められていますね。
TAKAHIROそうですね。ATSUSHIさんが、学校教育における現場でのスクールカーストの実情や問題をヒアリングし、それを踏まえて詞を書き下ろされました。現代に投げかけるようなメッセージが、ドラマの内容にもピッタリと合っていると思います。ドラマとこの曲の相乗効果が生まれることで、より強いメッセージを世のなかに発信できているとも感じています。“音楽”というツールをとおし、このような現代の実情や問題にメッセージを発信し、かつ残せるということは、EXILEとしてもすごく本望なことだと思いますね。

この曲が誰かの心を優しくし、強くするキッカケになってほしい

――メロディーは、久々にキャッチーなメロディーですよね。
TAKAHIRO春から夏に切り替わる時季に相応しいメロディーで、すごく心地よく聴いていただけると思います。“心地いい曲だなぁ”と、メロディーそのものを楽しんでいただきつつも、ぜひ他人事ではなく自分事として歌詞と向き合っていただきたい。ただ優しいだけの歌詞ではなく、優しさのなかにも厳しさのようなものが込められている気がするので……。そして、誰かを傷つけている子、傷つけられている子が、今、蓋をしてしまっている情の部分を少しだけ開けてこの曲を聴いてみてほしい。きっと、自分自身を見つめ直すことができて、生きていくうえでのヒントが見つかるかもしれません。誰かの心を1から10まですべて元気づけられるかどうかはわからないけれど、この曲が誰かの心を優しくし、そして強くするキッカケになってほしい……そんなふうに願っています。

――TAKAHIROさん個人として、この「Flower Song」をとおし投げかけるメッセージは、どのようなものですか?
TAKAHIRO特に中学、高校って、先ほどもお話ししたとおり、すごく狭い世界で成り立っていると思うんです。苦手な子がいても毎日顔を合わせなければいけないですし、嫌なことがあっても毎日通わなければいけなくて。狭い世界にいながらも、そのぶん悩みは広がるんじゃなくて、どんどん濃くなっていく。僕にも経験がありますが、そんなときに音楽で勇気づけられたり、背中を押してもらったり、元気づけられることが多々ありました。年を重ね、今こうして自分が発信し、届ける側の立場になって感じることは、この曲を聴いたことによって少しでも優しい気持ちになれたり、たとえば今誰かを傷つけてしまっている人が、なんて情けないことをしているんだろうって気づくキッカケになったり、いじめられて心に傷を負っている子が、決して今がすべてではないんだって希望の光を見出すことにつながってほしいということ。寒い冬をじっと耐えて春が訪れ、鮮やかな花を咲かせる桜のように、今目の前にある景色は、必ず変わる日が来る。人間ひとりでは決して生きていくことはできなくて、誰かが必ずそばにいるということにも気づいていただけたらうれしいですね。そして、自分の価値というのは自分が決めるべきで、他人が決めた価値に左右される必要がないということも、この曲から伝えていけたらと思います。
(文:桜井麻美)

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