- ――すごく華やいだアルバムですね。翔太くんらしい躍動感を感じます。
- 【清水】 かなり攻めた感じになりましたね。きっとパブリックイメージと比べたら、清水翔太らしくないと思われるかもしれない。だから最初に話したいことがあるんですよ。
- ――どうぞ。
- 【清水】 まず1stアルバムのときは、ほとんどデビューが決まる前に作っていた曲で、あまり聴いてくれる人のことを意識できていなかったんですね。それでデビューして『Umbrella』をリリースしてツアーをやって、落ち着いて振り返ったときに、ちょっと粗いな、もうちょっとこうしたかったなと思うところがたくさんあったんです。だから次は完ぺきなアルバムを作りたいという想いで『Journey』を作ったんです。そうすると今度は、理想を追い求めすぎたなと感じたんですよ。より多くの人の共感というところにこだわりすぎたり、自分にとっての完ぺきを求めすぎて、無難な作品になっちゃったかな?って。もちろん『Journey』は僕にとって大切なアルバムですけれど、客観的に自分のヒストリーを見つめたら、反省点がいっぱい出てきちゃって。それでちょっと原点回帰しようと思ったんですよ。『Umbrella』の頃のスタンスでありながら、今の自分を表現できる作品を作りたいなと。
- ――そういうところから『COLORS』が始まったんですね。
- 【清水】 はい。まず自分にとっての完ぺきを追い求めるのをやめようと思って、自分の中での“NO”に触れていても、そのままいっちゃったりもしてみようと。今までは清水翔太のイメージだったり、期待に応えなきゃってことを考えすぎていたので、もう少しラフな気持ちでいこうと思ったんですよね。絵にたとえると、今まではお気に入りの数色しか使っていなかったし、その色でやっていれば間違いないんですよ。だけど、今度はもっといろんな色を使ってカラフルに作りたいなと思ったのが『COLORS』なんです。
- ――『Umbrella』、『Journey』という積み重ねがなかったら『COLORS』は生まれていないですね。
- 【清水】 そうなんです。だからこのアルバムは、デビューしてライブでみんなと触れ合ったりいろんな経験をしていくなかで生まれた、僕たちの信頼関係の証といえるかもしれないですね。
- ――大人になりつつある時期であり、少年っぽくもある、そういう今の翔太くんがアルバムに表れていると思いますよ。
- 【清水】 自分でいうのもなんですけど、清水翔太という人間に魅力があるとすれば……
- ――ありますよ〜!
- 【清水】 (笑)あるとすれば、その両方を持っているところなんじゃないかな?って最近、思うんですよね。
- ―― アルバムは「GOODBYE」という別れの歌から始まるところからサプライズですし、パーティーソングがあったり、カバー曲があったり。
- 【清水】 いろんなことをやっていますねぇ。
- ――「空」が、「Forget-me-not」のあとにくるという、この流れ最高です。
- 【清水】 僕も思います(笑)。この2曲って似てると思うんですよ。それはメロディーとか歌詞とかではなく、根本にある力強さや寂しさや切なさとか。だから「Forget-me-not」をカバーしたのは、僕の歌のようにナチュラルに感情移入して歌えるからなんですよね。
- ――尾崎豊さんをカバーしようと思っていたワケではないんですよね?
- 【清水】 そうですね。カバー曲を歌うとかも決まってなくて。単純に僕がこの曲を好きだから、カバーしたいなと思って家でピアノを弾いて歌ってたんですよ。で、“やっぱりいい曲ですよね、これ”って(スタッフに)送ったら、“やりましょう!”ということになって収録しました。
- ――聴いていると切なくて、愛する人を抱きしめたくなるような……。翔太くんにめっちゃハマってますね。
- 【清水】 僕、絶対にこういうリリックは書けないと思うんですけど、自分でも妙にハマってるな〜と。不思議な感覚でした。
- ――そして「Tears」を最後の曲にしたところには、どんな想いがあったんですか?
- 【清水】 最後に“The 清水翔太”っていう曲を持ってくることによって、いろんなことをやってきたけれど、清水翔太は変わってないんだよっていうことを伝えられたらな、と。
- ――実はすごく清水翔太らしいアルバムだと感じると思いますけどね。
- 【清水】 そう思ってもらえたらうれしいです。今まで見せていなかっただけで、本当は清水翔太、こんなこともするんだよってことが伝わったらいいなと思います。
(文:三沢千晶)





