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  Check 2011年04月06日
CLIFF EDGE『スペシャルインタビュー』 CLIFF EDGEが“Love Story”をテーマに、自身の楽曲を集めたコンセプトアルバム『Best of LOVE』をリリース。ふと、さみしくなったときに傍にいてほしい曲たち……。今の日本に、そして未来に必要なアルバムだ!
詞を書くキッカケが変わった曲

──このアルバムを聴いて最初に感じたのは、今の日本に必要なアルバムだなということでした。みなさんが“Love Story”をテーマにしたアルバムを作りたかったワケとは?
【JUN(写真左下)】 個人的な話なんですけれど、身の周りに結婚したとか子どもができたという話を耳にすることが多かったりして。逆にテレビを点けると、目を覆いたくなるようなニュースが多いなと感じていたので、今までの曲も新曲も含めて、愛というモノをひとつのパッケージにしたアルバムを作りたいなというところから始まったんです。

──たくさんのラブソングがあるなかで「これだけは外せない」という曲はありましたか?
【DJ GEORGIA(写真左上)】 どの曲も外せないんですけれど、すごく感じるのは、昔からずっと応援してくれている人もいれば、昔の俺たちを知らない人たちもいて、リスナーの世代が変わってきているなってことなんですよね。そこに観点を置けば、今のリスナーには昔の曲も知ってほしいという気持ちがありました。
【SHIN(写真右)】 改めて過去の曲を聴いてみると、音楽に対する姿勢が基本的に変わってないなと思うなかで、詞を書くキッカケが変わった曲があって、それが「LIV 〜大切なあなたへ〜」という曲なんですよ。昔は“俺がナンバーワン”みたいな詞を書いていたんですけど、これは友だちの誕生日に贈った曲だったんです。それまで曲で感動を与えたことがなかったんですけど、その周りにいた友だちや仲間が涙して喜んでくれて、「音楽っていろんな可能性があるな」って気づき始めました。(誕生日だった)彼ひとりに対して書いた曲が、すごく大きな化学反応を起こしたんですよね。だからまず「LIV〜」は絶対に入れたいよねっていう話はしていました。
【JUN】 「LIV〜」から始まる「〜You're the only one〜」シリーズっていうのがあって、この「LIV〜」はまさに僕らのなかですごく思い入れのある曲なんですよ。楽曲制作としても、人間としてもいろんなキッカケを与えてくれました。これは1番が恋人、2番が友人、3番が親に対して、という構成になっているんですけど、1番に特化した曲をパート2として「BIRTH」、3番に特化した曲をパート3として「DAYS」というふうに作ったんですよ。このシリーズは入れたいという軸から始まったアルバムですね。

──新曲が3曲入っていますね。
【JUN】 それぞれにエピソードがありますが、1曲目の「Endless Tears feat. 中村舞子」に関しては、中村舞子ちゃんとのコラボ第3弾なんですよ。第1弾、2弾はわりとメロウなバラード曲で、「CLIFF EDGEと中村舞子といえばこんな感じ」って思ってくれている人も多いんじゃないかな?なので今回はそこを爽快に裏切りたかったというか。僕らは、アーティストとして中村舞子ちゃんのすごいファンだと思うんです。というのも、「Endless Tears」はすごく疾走感のある曲なんですけど「舞子ちゃんが疾走感のある曲を歌ったらどうなんだろう?」っていう、いい意味でのいたずら心というか、ファンだからこそ出てきたアイディアだったのかな?という思いで作っていったんです。でもやっぱり、切なさがあるほうが舞子ちゃんは輝くなぁとかね。

新曲はいろいろな恋愛関係を織り交ぜた

――中村舞子さんの声の艶やかさが、CLIFF EDGEの男っぽさにすごくマッチしていますね。「Endless Tears」というテーマもファンだからこそ?
【JUN】 はい。テーマとしては、好きな気持ちが人の心に宿ったときに、それに準じて幸せな気持ちが満ち溢れるはずなのに、かえって苦しくなることって多々あると思うんですよ。で、しまいには「好きにならなきゃよかった」とか、そんな矛盾が出てきたりして、そんな気持ちを男性目線と女性目線で一緒に書いていきました。舞子ちゃんとは3曲目だし、かなり円滑にコミュニケーションもとれました。
【SHIN】 ライブを一緒にまわるようになってからさらに仲よくなりましたね。たとえば夜中に歌詞を書いてるときに電話がかかってきて「これって男の子はどう思うんだろう?」とかね。逆にこっちも女の子の気持ちを質問したり、けっこう恋バナをしながら出来上がっていくんですよ。

──女性アーティストとラブソングをコラボする機会が多いから、けっこうみなさんは女心をわかっていらっしゃるのでは?
【SHIN】 もう完ぺきです。
【JUN】 どうなんでしょうね?俺はあまり恋バナとか好きじゃないんで……。

──DJ GEORGIAさんはいかがですか?
【DJ GEORGIA】 僕は意外とわかるタイプかもしれないですね。
【JUN&SHIN】 ……(笑)。

──この歌を聴いていると、切ない気持ちになっている恋人同士が、お互いにこの歌詞を傍で歌ってあげたら、悲しまなくてもすむんじゃないかなぁ……と思いました。
【SHIN】 間違いないです。詞を書いていて、どう聴いてほしいかと考えるんですけど、この曲で「基本、同じ気持ちだよ」ってことを言ってあげたくて。きっと妄想で悩んでいる子とか多いじゃないですか。でも、お互いに同じように悩んでるよってことを伝えられたらなって思っていたので、まさに歌い合ったら……。
【JUN】 まぁ、歌い合っても解決しない関係もありますけどね。たとえば許されない関係とかもあるじゃないですか。想い合っているけど会えない関係とか、いろんな関係を織り交ぜてはいます。

──確かに……。いろんな恋愛関係がありますからね。もうひとつの新曲「LOVE LOVE FEVER」はガラリと変わってラテン系の気持ちいい曲ですね。
【JUN】 オケはDJ GEORGIAと一緒に作ったね。
【DJ GEORGIA】 ふたりともイメージでGO!ってところがあって、JUNくんと作るとすごく早いんですよ。この曲もめちゃめちゃ早く出来上がりました。ライブで盛り上げるっていうのは、すごく大切な部分だから、そういう曲でも愛を表現できるよねってことで急に決まったんですけど、サクサクと出来ていきました。これはレゲトンっていうリズムを使っていて。クラブでもDJの人は、ひとつの盛り上げる要素としてかけているんですよ。そういうところから、このタイミングでやってみたいと思いました。その途中で生サックスを入れようというアイディアが出てきたりして。
【JUN】 トラックが出来上がりつつ、振りを付けやすいようなサビを入れようということで、SHINが振り付けをしたんだよね。
【SHIN】 <LOVE、LOVE、FEVER〜>(と、振り付けを実演)!

──<LOVE、LOVE、FEVER>(と、振りをやってみる)
【SHIN】 そうです(笑)!僕らのライブは全員参加型で、「一緒に踊ろうよ」っていうのをけっこう取り入れているんですよ。コール&レスポンスをすごく大事にしています。次のライブでは腹話術にも挑戦するかもです(笑)。
【JUN】 そんな大そうなモノではありませんけど。

人生論をひとつの恋愛に置き換えた曲

──そしてラストにもうひとつ新曲が。「10年先も、100年先も…」はバラードですが、プロポーズソング?
【JUN】 そうですね。愛をパッケージした最終曲は未来を見せたいなと思ったのと、CLIFF EDGEってプロポーズだったり「好きだよ」っていうストレートな気持ちを、意外と書いていなかったなと思ったんですよ。それで書いたんですけど、実はもう少し広い意味があるんです。現在っていうのは過去の集大成であり、未来は現在の集大成であり、過去は変えられないじゃないですか。だから「今はすごく大切だね」っていう広い意味での人生論を、ひとつの恋愛に置き換えたような曲にしたかったんです。そこをひとつ印象的に描いているなと思ったのが、SHINの<Memento mori>という言葉だったんです。
【SHIN】 これは起源は聖書なんですけど、ラテン語で「残された死までの時間を意識せよ」っていうときに使うんですよ。要するに「死に向かって歩いているのだから、後悔なく今を生きよ」と。それがすごくいい言葉だなと思って。それで、まさに今横にいる恋人を未来のために大事にしていこうっていう想いを込めました。
【JUN】 改めて今を見つめ直すことで、未来だって変わるかもしれないですよね。ふたりの関係だって、はたまた夢だって、仕事だって……ってことなのかなと。

──その愛が自分たちの未来だけじゃなくて次の世代にも受け継がれていくんだな……と考えさせてくれますね、この歌は。
【DJ GEORGIA】 今、愛を欲している時代だなと思うんですよ。HIP HOPという音楽は、黒人たちの生きることへの反発や、反骨精神だったりが反映されて広がっていったんですけど、僕らには、そういう広がり方じゃなかったよねって思うんです。普通に生きてきましたからね。でもそのなかで、さみしいなと思ったり、なにかが欲しいなと思ったりしたときに、僕はこういう曲たちに救われてきたし、心に愛を育てる水を注いでくれる曲だなと思います。

──アルバムを聴いていると、CLIFF EDGEは愛が根底にあるアーティストなんだということを感じます。
【JUN】 まさにそうですね。タイトルの『Best of LOVE』には、最大の愛という意味と、今の俺らの尽くせる限りのベストという意味の両方が込められています。

(文:三沢千晶)

リリース

Best of LOVE【初回盤】
CLIFF EDGE
発売日:2011/04/13[アルバム] 価格:\2,300(税込)
キングレコード 品番:KICS-91652

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Best of LOVE【通常盤】
CLIFF EDGE
発売日:2011/04/13[アルバム] 価格:\2,000(税込)
キングレコード 品番:KICS-1652

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プロフィール

2000年、JUNとSHINが2MC HIP HOPユニットを結成。2003年、DJ GEORGIAも加わり現在の2MC 1DJ のCLIFF EDGEとなる。
2006年12月13日、アルバム『BIRTH』をリリースし、メジャーデビュー。
2008年5月14日、アルバム『to You』をリリース。
2009年6月10日、アルバム『VOYAGE』をリリース。
2010年2月10日、アルバム『for You』をリリース。
2010年9月8日、アルバム『Re:BIRTH』をリリース。
2011年4月13日、アルバム『Best of LOVE』をリリース。

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