- ――コブクロさんの曲のタイトルからドラマのタイトルも決まったそうですね。
- 【小渕健太郎】 そのお話を聞いた時はビックリしましたけど、すごく嬉しかったです。でも曲を書くにあたっては、具体的に先方から“こうして欲しい”みたいなことはなかったんです。“想い合う二人が結ばれそうで結ばれない距離感を、ぜひラブソングのなかに映して欲しい”ということくらいで…。なので自由に書かせて頂きました。
- ――キーワードとして“クラゲ”があったとか?
- 【小渕】 そうなんです。クラゲが水に浮かぶ姿を見ていたら、それが宇宙にも思えたんですね。でも人間は、様々な意味で宇宙や星から影響を受けてきたじゃないですか?で、クラゲってを漢字だと、「水母」と書いたり「海月」と書いたりするんですよ。きっと昔の人もそう思っていたからこそ、この字をあてたのかなって思いましたね。
- 【黒田俊介】 それ、一時期僕らの間でとっても盛り上がった話題だったんです。そしてどっちの方がいいかって、“ミズのハハ”派と“ウミのツキ”派に分かれたくらいだった。ただね、どうしても“ミズのハハ”派は不利だったんです。
- 【小渕】 “ミズのハハハ”。
- 【黒田】 “お前、笑ってんのかぁ!?”ってことで(笑)。
- ――さて、クラゲから宇宙…、そしてそこからどう流れ星へとつながっていったんですか?
- 【小渕】 ふと夜、空を見上げてみたらそこに星があって。“そうか、結ばれそうで結ばれない二人かぁ…”、というところから連想して。でも流れ星だからって消えていくんじゃなくて、“同じ星座のもとに帰っていくとしたら?”と考えて…。
- 【黒田】 そうやって、普通と違う考え方するのが小渕なんです(笑)。僕らに「風見鶏」って曲があるんですけど、普通は“風見鶏”といったら意見がフラフラするみたいな例えに使うのに、真っ直ぐ前を歩いてく歌ですから、あれは(笑)。
- ――まさにそこにコブクロのオリジナリティがあるわけですね。
- 【小渕】 でも、特に最近その傾向が強いんですよ。“もしもこうだったら…”みたいな考え方にハマっているんです(笑)。いわば“現代版のおとぎばなし”を書いたというか。でもやっていてすごく楽しい。
- ――お二人の曲には、サビに向かってどんどん想いが強くなっていくものもあるけど、今回はまた違うような気がしますが…。
- 【黒田】 コブクロの歌には“小説”と“絵本”と、ふたつのパターンがある気がするんです。“小説”なら内面も含めて最後にオチじゃないけど、劇的に展開してくものを求めたくなる。でも“絵本”はそうじゃなくて、最初から最後までぽわ〜んとその情景が浮かんでいて、行ったことないのにそこに居るような気にもなれるものだと思うんです。なので今回は、歌う時も“景色の一部になれたら”っていう、そんなイメージでした。
- ――今年のコブクロはカバーアルバム、そしてスタジアムライブと、これまでにない活動も経験しましたが、今後のことを。
- 【小渕】 これからも自分達がいいと思う感覚こそを研ぎ澄まして、次に繋げていけたらと思っています。来年春からのツアーに関しても、しっかり時間掛けて準備したいですね。
(文:小貫信昭)

