ORICON STYLE

2010年02月03日

試行錯誤して、今のようなスタイルになった

――お2人はどうやって出会ったんですか? 【酒井】 高校生のときに、ネットで謙太がベースを募集しているのを見て、札幌から美唄市まで会いに行きました。同年代でプロという夢に向かって一緒にやれると思ったので。
【重松】 僕は、女の子でベースは珍しいから、どんな女の子が来るのか楽しみにしていたんです。で、演奏を聴いたら、それまで一緒にやったどの男のベースよりも一番上手かった。迷わずやりましょう、と。

――いつからこういう音楽スタイルに? 【酒井】 最初はけっこうロック系のバンドで。2人になって最初の頃も、ギターをジャジャーンみたいな今とは全然違う感じ。でも、私が女の子なんでギャップがあるように感じて、ライブをやるたびにどこか申し訳なくて、罪悪感が募っていって。
【重松】 当時は男っぽい曲だったから、彼女の声や雰囲気と合わなかったんですよね。それで、もっと自分たちらしさを出せる音楽をやりたいと思って、試行錯誤していって。

――そうして歌とピアノ、ギターをメインにした、暖かくて優しさのあるナチュラルな音楽スタイルが生まれたんですね。 【酒井】 そうですね。自分に一番似合う服装を見つけた感じです。前はムリヤリ革ジャンを着ていて、それが全然似合っていなかったみたいな感じ(笑)。

――歌詞も温かさとか、大人になるとなかなか気づけない目線がありますね。 【重松】 「見てみてよ」は、僕がインフルエンザで寝込んでいたときに、たまたまテレビで芸人さんが平均台の上をでんぐり返ししているのを観て。そこから、僕は止まっているのに地球は周っているみたいなイメージが浮かんで、彼女がその話を汲んで書いてくれたんです。

――カントリーっぽさのある「足跡コレクション」は、まさに子供の目線の歌ですよね。 【酒井】 子供っていうか、私の実話なんです(笑)。すごく方向音痴で、地元(札幌)でいつものコースなのに、違うバスに乗っちゃったことがあって。でも、それがすごく楽しかったんです。ちょっとした冒険っていうか、そういうワクワクした感じの曲にしたくて。

飾らない自分たちを表現して行きたい

――歌詞カードが手書きで挿絵が付いているのも、聴く側としてはイメージが広がってワクワクしますね。 【酒井】 これは、自主でCDを作ったときにパソコンが上手く使えなくて、やむを得ず手書きでやったのが最初で。買ってくれた人から「手紙をもらったみたいで嬉しい」と言ってもらえたことがあったりして、好評だったので。
【重松】 温かい感じがして、僕もすごく好きです。

――あと、風とか自然の言葉が多いのは、北海道の大自然から来ている? 【酒井】 どうでしょうね?単純に自然を感じると私自身すごく元気になれるというのがあって。空を見たり、季節ごとの匂いを感じたり。でも北海道では自然を感じるのは当たり前のことで、東京に来てからやっぱり北海道って良いなって、改めて感じるようになりましたね。
【重松】 北海道は東京より空気が澄んでいるから、季節の匂いとか分かりやすいんだと思います。

――そういえば、チュールってどういう意味で付けたんですか? 【重松】 語感ですね。柔らかくて芯のある名前が良いなと思っていて。
【酒井】 シュールとナチュラルをくっつけて。

――では、その芯としてずっと持っていたいものは? 【重松】 正直な気持ちと、飾らない自分たちを表現して行くこと。それはなくしたくないですね。
【酒井】 人間味、等身大なところ。温かみのある音と言葉。みなさんの生活にチュールの音楽が溶け込んでくれたら嬉しいんです。空気のような存在っていうか、空気清浄機みたいな感じ。それもマイナスイオンが出るやつになれたらすごく嬉しいです。

(文:榑林史章)

Release

見てみてよ

見てみてよ
チュール
2010/02/03[シングル] 価格:\1,223(税込)
キューンレコード 品番:KSCL-1524

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Profile

酒井由里絵(さかいゆりえ/Vo&B)
1987年12月18日生まれ。
北海道札幌市出身。

重松謙太(しげまつけんた/G)
1987年3月3日生まれ。
北海道美唄市出身。

2003年、高校生の時に、酒井由里絵と重松謙太が知り合い結成。
2009年4月29日に行われた札幌cube gardenでのワンマンライブも大成功に収め、東京に拠点を移し活動をスタート。
2010年2月3日、シングル「見てみてよ」でメジャーデビュー。

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