ORICON STYLE

2010年02月03日

Interview

まだ5年 = 5才の子供のイメージで!!

スナップ写真――2009年は5周年ということもあり、『GO!5!KAELAND』といった初の試みや、新たな挑戦などがたくさん行われた、非常に充実した1年だったと思うのですが。改めて2009年を振り返ってみてどんな年でしたか? 【カエラ】 昨年は、たった1年(という期間)だったのかなって思うぐらい本当にいろんなことがあって。いろんなところに意識がいっていたぶん、その中で自分自身というものを振り返ることもできた1年でもあったんですよね。もちろん毎年毎年、デビュー何年目かって誕生日のような感覚で過ごしてきたんですけど、とくに夏に横浜で行った『GO!5!KAELAND』を通して、5年間やってきてこういうことができるって本当にすごいことだなって思いました。あのライブをやって「Butterfly」を歌ったりしたときに、改めて私は歌が大好きなんだなって、歌の素晴らしさを再確認することができたんですよね。もちろん新しいことにもっともっと挑戦していきたいという思いもあるんですけど。

――純粋に歌と向き合うことができた1年でもあったと。だけど、カエラちゃんの場合、毎回音楽のみならず、付随するジャケット、ファッション、すべてにおいて次はどんな感じになるんだろう?どんな刺激を与えてくれるんだろう?というリスナーからの注目度が高いと思うんだけど。そういったことに対するプレッシャーみたいなものって正直、ありました? 【カエラ】 そういうプレッシャーはずっとなかったような気がしますね。今回のベストアルバムを制作しているときに、改めてこれまでの曲たちを何度も聞き返したんですけど、私自身いろんな曲があって驚いたんですよね。そのときそのときやりたいことや思うことだったり、そのときに自分が必要と思う歌詞だったり……。“今”というそのときの時間を大切にしたものをずっと作ってきているので、すごく自分にとって正直な作品が並んだアルバムだなって。日々のテンションとか、着たい服も違うし、そういうテンション感のまま無理せず、プレッシャーを感じることなく5年間やってくることができたと思いますね。

――歌詞を見ると、まさにそのときカエラちゃんがどんな思いで、その視線の先には何が見えていたのかがわかるよね。また今作が『5years』とストレートに名づけられたのも、この5年間の濃密(充実)ぶりを象徴するとともに、木村カエラの潔さを感じたというか。でも正直、もっとひねったものになるのかな?って思っていたから、意外でもありました。 【カエラ】 凝ったタイトルも考えましたし、もっとシンプルに『5』にしようかなとも思ったんですけど、5年って長い月日ではあるんですけど、私の中ではまだ5年=子供って意識が大きくて。5才の子供のイメージでこのタイトルにしたんです。

――5才というと小学校に上がる前だよね。 【カエラ】 だから、ジャケットでもその年頃のモデルの女の子を使って、歌の私の姿に重ねていたんです。

自分でいうのもなんですけど、名曲がいっぱい(笑)

スナップ写真――収録されている楽曲たちも、デビュー曲「Level 42」からリリースしたシングルのみならず、新曲「You bet!!」、さらにさまざまなアーティストとコラボレーションした楽曲や未発表曲までと、ベスト盤とはいえどもひと筋縄ではいかない多面体の木村カエラを感じるアルバムになっているよね。 【カエラ】 自分の楽曲を作っているときのテンション感と、例えばトリビュートでほかのアーティストの方の曲をやっているときのテンション感ってまったく違うものがあって。もちろん両方聞いてくださっている方もいらっしゃると思うんですけど、あっこんなのもやっていたんだって新鮮な驚きも感じてもらえたらいいなって。だから、曲順もあえて新しい順にしたんですよね。

―― 一般的なベスト盤って、過去から未来へって流れだと思うんだけど。 【カエラ】 私の中でベストアルバムって、まとめみたいなイメージがどこかにあって。だけど、5周年のライブをやったときに、“自分は歌が好き”というところを先頭に持っていってやれる気持ちになったことで、次へ進んでいく気持ちがすごく大きなものになったんですよね。まさに新曲の「You bet!!」にその気持ちが集約されていているんですけど、この曲が一番最初か、最後かって考えたときに迷わず一番最初でしょ!って。だから、現在から昔を振り返っていく流れのほうが、私の今のテンションにあっていたんですよね。

――声、顔つき、表情にしろ、いろんな部分で5年前から変化したなって。改めて自分でも感じたのでは? 【カエラ】 変わりましたね〜。やりたいこととか趣味的なものはまったく変わっていないんですけど、例えば、かっこよさ、かわいさとか、いろんな表現の仕方があると思うんですけど、その表現方法の幅が、5年間やっている中で変わってきているなって思いますね。

――デビュー当時から現在までずっとキラキラし続けていて、最初はいい意味での青さというか、弾けっぷりが感じられたけど、最近は地に足がついた上で自分のやりたいことを表現していく大人の女性、アーティストとしての変貌をとげているなって。でも、今後の木村カエラ像は?と聞かれて「まったく見えません、予測不可能です!」というのはやっぱり相変わらずなのだけど(笑)。 【カエラ】 だって、私自身がわからないですからね。どうなんでしょ〜って(笑)。こうして1枚の作品になってみて、本当に私はそのときにやりたいことをやっているんだなって、自分が誰より再認識しましたからね。あと、自分でいうのもなんですけど、名曲がいっぱいだなって(笑)。

また違う木村カエラが生まれるという期待

スナップ写真――まさに!!なかでも「Butterfly」は聴くたびにしみじみいい曲だなって。じわじわと心に染み渡っていくというか。さっきもカエラちゃんがいっていたように人間味、肌の温度が伝わる曲ですよね。 【カエラ】 自分でもすごくそれを感じていますね。親友という近くにいる大切な人に向けて歌詞を書いたものが、そこまで広く伝わっていくとは初めは思わなかったですし。歌っているときは、常に親友のことを思い出しているんですよね。だから、毎回歌っていると涙が出そうになるんです。

――それほどまでに深い思いと、感情がこもっている曲だからこそ、あれだけ多くの人たちの共感を得ているんだと思います。 【カエラ】 いろんな人がいい曲だねってわざわざメールを送ってくださったりして、聴いてくれる人の声がリアルに届くような曲って、私にとっても初めてのことで。歌ってこういうものなんだなということを「Butterfly」を通して勉強させてもらえたというか。今まで歌詞を書いてきた中でも、こういう歌詞を書けたことが私自身にとってもビックリすることでした。まだまだ知らない自分がいるんだなってことに改めて気づけたことで、また違う木村カエラが自分の中から生まれるんじゃないかという期待が、今勝手に膨らんでいますね(笑)。

――これからもそのときの自分(のテンション)に素直に、という姿勢は変わらず? 【カエラ】 そうですね。そして、また何年か経ったときに、あのときと変わったね、ぜんぜん違うよねって、1つひとつを再確認しながら、そのときのテンションを大事に前に進んでいけたらいいなって思います。

――そして、3月にはアリーナツアーも予定されていますが。 【カエラ】 5周年の締めくくりになるライブになると思うので、ベストで私自身が感じた人間らしさ、天気のようにコロコロ変わっていく気持ちを何かしらに例えて、それをライブでお見せできたらいいなって。現在構想中です。ぜひ楽しみにしていてください!

(文:星野彩乃)
(写真:草刈雅之)

Release

5years【初回限定盤】

5years【初回限定盤】
木村カエラ
2010/02/03[アルバム] 価格:\3,500(税込)
コロムビアミュージックエンタテインメント
品番:COCP-36002/3

CD購入 このCDについて語ろう
5years【通常盤】

5years【通常盤】
木村カエラ
2010/02/03[アルバム] 価格:\2,700(税込)
コロムビアミュージックエンタテインメント
品番:COCP-36004

CD購入 着うた配信

Profile

2004年6月23日、シングル「Level 42」でメジャーデビュー。
その後、「リルラ リルハ」「Magic Music」「Yellow」など、数々のシングル、アルバムをリリース。
2008年2月6日、シングル「Jasper」をリリース。9位を獲得。
2008年4月2日、アルバム『+1』をリリース。3位を獲得。
2008年9月10日、シングル「マスタッシュ/memories(original version)」をリリース。7位を獲得。
2009年1月28日、シングル「どこ」をリリース。5位を獲得。
2009年5月8日、シングル「BANZAI」をリリース。4位を獲得。
2009年6月24日、アルバム『HOCUS POCUS』をリリース。3位を獲得。
2010年2月3日、アルバム『5years』をリリース。

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