“これがオレたちなんだ(『ディス・イズ・アス』)”と正面から訴えかける最新作には、グループのすべてが集約されている。彼らが追い求めるポップスの美徳が随所にちりばめられた、アップテンポでストロングなボーカルと、思わず踊りだしたくなるグルーヴ、そしてメランコリックなバラード。単なるリバイバルではなく、そこにはしっかりと2009年の空気が刻まれている。 【ブライアン】 ここ数年、シーンがエレクトロ/ダンス傾向にシフトしてきて、音楽もファッションと同じで周期があるのを実感したね。グループとしても、このあたりで従来のダンス/ポップの路線に立ち返ってみようと。それでベストな自分たちが出せるのもわかっていたからね。 2年前にはすでに、自然発生的に新作へ向けたアクションを起こしていたという4人。 【AJ】 前作のツアー中に、どんなサウンドにしたいのか、どんな方向性にしたいのかについて話し合った。意見のまとまったところで一緒に組みたい人材をリストアップして、結果的にほぼ実現できたんだ。おかげで最高の作品を作ることができたよ。 彼らがラブコールを贈った面々がまた面白い。今、これだけホットなクリエイターを集めることができるのも、バックストリート・ボーイズのあっぱれなポイントといえる。 【ハウイー】 今作では単なる原点回帰じゃなく、新しいことに挑戦して自分たちの境界を広げたいという狙いもあったんだ。だからメンバー全員が大ファンのプロデューサー、T-ペインや、ソウルジャ・ボーイの「キス・ミー・スルー・ザ・フォン」がヒット中のジム・ジョンソン、そしてブリトニーの『サーカス』やケリー・クラークソンの「ウィズアウト・ユー」を書いたクロード・ケリー・・・現在のポップラジオで成功しているプロデューサーに積極的に声をかけたんだ。 【ブライアン】 ツアー中には、マンチェスターで最初のレコーディングをしたよ。ライアン・テダー(レオナ・ルイス「ブリーディング・ラヴ」)の「アンダン」なんだけど、メロディーとサウンドの対比やファルセットのサビがクールな曲だよ。 【ニック】 タイトル曲の「ディス・イズ・アス」のプロデュースは、オレたちが一緒に仕事をしたかったリストの筆頭にいたジム・ジョンソン。マイアミ・ベースのクラブのヴァイブを出してくれるんだ。レコーディング中には、ワイクリフ・ジョンがスタジオに入って来たんだけど、この曲を大絶賛してくれたよ。オレたち最大のヒットソングになればいいなって思っている。
気鋭のプロデューサーとの創作はもちろん、彼らの原点回帰に欠かせない人物といえば、マックス・マーティン。かつて「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」や「シェイプ・オブ・マイ・ハート」を世に送り出した彼の名がクレジットされるだけで、ファンの期待値がぐっと高まることは確実だ。 【ブライアン】 ツアーでスウェーデンに滞在中、彼とディナーをする機会があったんだ。その時に新作の方向性や将来的なプランについても話をして。彼はそんな僕らの意見も反映して、「ビガー」という曲を書き上げてくれたんだ。 切ないバラードで定評のあるマックス・マーティンだが、「ビガー」は雄大なメロディーが感動を誘うナンバー。「マックスは5人目のメンバーみたい」というブライアンの言葉からもわかるとおり、厚い信頼と抜群の連携で、それぞれがまたひとつステージを上がった感がある。 豪華ライター陣とともに完成を目指した『ディス・イズ・アス』。聴くだけでテンションが上がるサウンドと、時代にフィットするスタイリッシュなビートで、バックストリート・ボーイズは2009年型のポップスを表現したといえる。そして今作の成功を決定付ける楽曲が、先行シングルの「ストレート・スルー・マイ・ハート」。同曲は、アルバム制作の最終局面で届けられたサプライズナンバーだという。手がけたのは、レディー・ガガやショーン・キングストンでおなじみのRedOne。 【ニック】 彼の表現するヨーロピアンダンスのテイストが大好きなんだ。そして世界に通用するビートもね。本当にうまい。 【ブライアン】 彼は僕たちと一緒に仕事をする機会を待ち望んでいたといってくれた。実際、届いたデモを聴いた瞬間、僕たちのボーカルが入っている様子が容易に想像できて。“さすが!”と思ったね。彼のセンスを僕たちの歌声と見事にブレンドしてくれていると感じたし、素晴らしい曲にめぐり合えたよ。
(文:菊池陽子)
神奈川県・ラゾーナ川崎プラザでのスペシャルライブ・イベントに同会場史上最多のファン1万4千人が殺到。最新作から大ヒット中のシングル「ストレート・スルー・マイ・ハート」や2ndシングルの「ビガー」に加え、代表曲「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」「エヴリバディ」の計4曲を披露。“これぞバックストリート・ボーイズ”という歌い踊るパフォーマンスに、会場が熱気に包まれた。また、来年2月に行われる来日公演も発表され、訪れたファンから大歓声が沸き起こった。
【『BACKSTREET BOYS Japan Tour 2010』情報】 2010年2月5日(金)・6日(土)・7日(日) さいたまスーパーアリーナ 2010年2月9日(火)・10日(水)・11日(木・祝) 神戸ワールド記念ホール 2010年2月14日(日) 名古屋日本ガイシホール 2010年2月15日(月) 愛知県体育館 【お問い合わせ】creativeman 03-3462-6969
ディス・イズ・アス バックストリート・ボーイズ 2009/09/30[アルバム] BMG JAPAN 【初回生産限定盤DVD付】 価格:\3,360(税込) 品番:BVCP-40098/9 【通常盤】 価格:\2,520(税込) 品番:BVCP-40100
ブライアン、ハウィー・D、A.J.、ニックの4人。 1993年、米国フロリダ州オーランドで結成。 1995年、シングル「ゴーイン・オン」でデビュー。 1996年、アルバム『バックストリート・ボーイズ』をリリース。当初は地元アメリカよりもヨーロッパ全土で先に大ブレイク、11月には日本デビューを飾る。 1997年、アルバム『バックストリーツ・バック』をリリース。同年全米でも1stアルバムがリリースされ大ブレイク、1998年には全米で400万枚のセールスを記録し一躍モンスター・グループとなる。 1999年、アルバム『ミレニアム』をリリース。シングル「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」などの世界的なメガ・ヒットを次々と放つ。 2000年、アルバム『ブラック&ブルー』をリリース。全世界で1000万枚以上を売り上げ、専用ジェット機で100時間に世界6大陸を回るプロモーションも話題となる。 2001年、ベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ−チャプター・ワン』をリリース。初登場1位を獲得。また、初の来日公演を3大ドームにて開催。 2005年6月8日、アルバム『ネヴァー・ゴーン』をリリース。 2007年10月24日、アルバム『アンブレイカブル』をリリース。 2009年9月30日、アルバム『ディス・イズ・アス』をリリース。
【過去の特集】 ■アルバム『アンブレイカブル』インタビュー 『WEB独占☆インタビュー!来日密着秘蔵映像大公開!!』
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