ORICON STYLE

2009年05月27日
 全国ツアーを終えたばかりのいきものがかりから、ニューシングル「ふたり」が届けられた。ドラマ『ぼくの妹』(TBS系)の主題歌に起用されたこの曲は、切なく、強い思いがたっぷりと込められたバラードナンバーに仕上がっている。

いい意味で“裏切っていきたい”

──いきものがかりの新しい代表曲になりそうな、素晴らしいバラードだと思います。
【水野】 ドラマ(『ぼくの妹』)の主題歌の話をいただいてから書いた曲なんですけど、自分たちの意識として(2008年12月3日発売のシングル)「気まぐれロマンティック」とは別の方向に行きたいっていう気持ちもあって。結果的には、自分たちの好きなように自由にやらせてもらった感じです。


──ポップなアップチューンの後だからこそ、バラードを出したいっていう?
【山下】 具体的な話をしていたわけではないですが、いい意味で“裏切っていきたい”っていう気持ちはあるので。こういう歌謡曲テイストのある曲は、いきものがかりのイメージとして押し出していきたい部分でもあります。路上ライブをやっていたときも、いちばん人が集まってくれるのも、バラードだったし。

【水野】 僕らはアップテンポの曲のウケがあまり良くなかったので(笑)。まあ、日本人はバラードが好きだし、一番幅広く聴いてもらえるタイプの曲だと思います。


──この曲に対する吉岡さんの最初の印象は?
【吉岡】 メロディーが濃いなって思いました。リーダー(水野)特有というか、ずっしりと重い感じがして。「プラネタリウム」のときも同じことを感じたんですけど、それ以上に曲に込められた気持ちの密度が濃いんじゃないかなって。

何事もチャレンジ☆新たな手法に挑戦

──歌詞も濃密ですよね。「抱きしめても 抱きしめても」、結局、気持ちは届かないっていう・・・。
【水野】 うん、陰のある歌詞ですよね。歌に関しても、今までとは違うところがあるんですよ。吉岡の特徴として、これは良いところでもあるんですけど、悲しい曲でも悲しく聴こえないっていうのがあると思うんですね。でも今回は、ディレクターとの打ち合わせのなかで「悲しい曲を悲しく歌うってことにも、挑戦しておかなくちゃいけないかもね」っていう話が出てきて。

【吉岡】 確かに自分の中には“悲しいバラードでも、気持ちを上げて明るく歌う”っていう、ひとつのやり方があったんです。でも、「ふたり」はそうじゃなくて、上に向きがちな“矢印”をあえて下に向けてみました。


──新しいトライですよね。
【吉岡】 何事もチャレンジです(笑)。でも、最近よく思うんですよ。まだまだ表現力が足りないなって。いろんなタイプの曲に対応するっていうのは、やっぱり難しいです。


──メンバーが聴いても、「ふたり」のボーカルの印象は今までと違う?
【山下】 うーん・・・。まあ、僕らは10年間ずっと聴いてますからね、聖恵の歌を。いろんな歌い方があるなかのひとつ、という感じですかね。

【水野】 今回のツアーでも演奏したんですけど、ステージで聴いてると“大人になったな”って思いますけどね。

【吉岡】 あ、そう?(笑)。

【吉岡】 大人になったというか、実年齢に近いって言ったほうがいいのかな。例えば、「気まぐれロマンティック」の場合だと、主人公の年齢は自分たちよりも下だと思うんです。でも、今回はかなり自分たちに近い。そういう意味では、また新しいカードが切れたのかなって思います。

(文:森朋之)

RELEASE

ふたり
いきものがかり
発売日:2009/05/27[シングル] 価格:\1,020(税込)
エピックレコードジャパン 品番:ESCL-3200

PROFILE

吉岡聖恵(Vo)、水野良樹(G&Vo)、山下穂尊(G&Har)によるスリーピースバンド。
1999年2月、高校の同級生だった水野と山下によって結成。
水野・山下が小学1年生の時、一緒に“生き物係”をしていたことからバンド名が決まる。
同年12月、同級生の妹である吉岡が加入。地元である海老名・厚木を中心にライブ活動を行う。
2006年3月15日、シングル「SAKURA」でメジャーデビュー。『DENPO115』CMソングに起用され大きな反響を呼ぶ。
2007年3月7日、アルバム『桜咲く街物語』をリリース。
2008年2月13日、アルバム『ライフアルバム』をリリー
2008年12月24日、アルバム『My song Your song』をリリース。
2009年5月27日、シングル「ふたり」をリリース。

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