――去年の「夏空グラフィティ/青春ライン」に続く、“夏シングル”ですね。
【水野良樹】 そうですね。「ブルーバード」は、去年の夏前くらいに書いた曲なんですよ。1stアルバム(『桜咲く街物語』)を出したあと、アップテンポの曲を増やそうっていうテーマで制作してた時期があって。で、今回TX系アニメ『NARUTO−ナルト−疾風伝』のオープニングテーマのお話をいただいて、この曲のメロディーが合うんじゃないかなって思って。
――うん、すごく疾走感があって。山下さんのハープも曲の雰囲気に似合ってますね。
【山下穂尊】 シングルでハープを吹いたのって、ホントに久しぶりなんですよ。自分で聴いていても新鮮です(笑)。
――吉岡さんはどうですか?
【吉岡聖恵】 歌っていて発散できるというか、気持ちいいんですよね。もともとアップテンポは苦手で、「HANABI」のときなんかはすごく必死だったんですけど、今はかなり楽しく歌えるようになってきてて。特にこの曲は、思い切り歌わないと伝わらないと思うんですよ。
――特に<蒼い 蒼い あの空>のリフレインがめちゃくちゃ気持ちよくて。
【水野】 「帰りたくなったよ」「花は桜 君は美し」の歌詞は日常的なことを描いてるし、具体性のある物語だったんですけど、今回はかなり抽象的で、とにかくメロディーが耳に残るということを意識してたんです。<蒼い 蒼い あの空>っていう言葉を繰り返すのも、中毒性だったり、クセになる感じを狙っていて。「他の言葉もあったほうがいいんじゃないか?」っていう意見もあったけど、「いや、これでいいと思います」って押し通したんですよ。言葉の意味を深く読み取る、というよりは、感覚で聴く曲かもしれないですね。
――でも、<“悲しみ”はまだ覚えられず “切なさ”は今つかみはじめた>なんて、かなり深みのあるフレーズじゃないですか?
【水野】 あ、そうですか。・・・まあ、そんなに深く考えてないんですけど(笑)。
【吉岡】 私はいろいろ考えてたよ。“これ、どういう意味だろう?”って。
――(笑)そしてカップリングの「夏色惑星」は山下さんの作曲。これ、とんでもなく爽やかなポップチューンですね。
【山下】 1980年代くらいって、楽しそうなカップルの曲が多いじゃないですか。この曲もそういうイメージで作ったんですよね、松田聖子さんの「青い珊瑚礁」みたいな感じで。この時期にしかリリースできない曲だと思ったし、「ブルーバード」のカップリングにもピッタリだなって。
――吉岡さんの声って、こういう曲にもよく似合うし。
【吉岡】 似合い・・・ますよね(笑)。「コイスルオトメ」もそうなんですけど、女の子のいちばん可愛い部分を思い切り歌うっていう。こういう気持ちって、誰にでもあると思うし。イメージとしては高校生くらいかもしれないけど、トキメキって、いくつになっても大事だと思うんですよね。肌の調子もよくなるっていうし。
――ホント、夏らしいシングルですよね。この後も制作は続くんですか?
【山下】 次のアルバムに向けて、徐々に。
【吉岡】 昨日もデモ録りをやってたんですけど、いい感じでしたよ。
【水野】 俺が歌っているデモはイマイチなんですけど、聖恵が歌うと「いいねえ!」って。ダメですね、まだまだ・・・。
【吉岡】 ダメダメ言わないでください。絶好調ですよ!
(文:森朋之)