ORICON STYLE

2008年05月14日
ウッドストックから広がった音楽への夢

――楽しくてドキドキするアルバムですね。志帆ちゃんのルーツだったり好きなモノばかりを、いっぱい詰め込んだんだろうなってことが伝わってきましたよ。
【志帆】 ありがとうございます!とにかくナマで聴きたいと思ってもらえるアルバムにしたいなと思っていたんですよ。私、ライブがすごく好きなので、生々しい空気感を大切にしたいなって。だからこそ、音にもすごくこだわって、温かいナマの音だったり、もっとエアーの音がホシイとか、空間をちゃんと作りたかったんですよ。

――「1969」という曲はタイトルからして、志帆ちゃんが影響を受けたモノそのものですよね?1969年はウッドストック(1969年ニューヨーク郊外で3日間に亘り行われた野外ロックフェスティバル。“愛と平和と音楽の祭典”をテーマにジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスなど30組以上のロックグループが参加、40万人を超える人々が来場した)が行なわれた年で、志帆ちゃんはまだ生まれてないけど。
【志帆】 私も行きたかったです(笑)!19才の頃にあの映像を観て、私の夢は広がったんですよ。音楽が熱かったあの年代のアーティストの音楽をもっと聴きたいと思ったし、好きだから聴いて歌って、今の私のスタイルができたと思うので。こういう時代になればいいな〜という私の願いなのかもしれないですし、こういう音楽性やカルチャーをSuperflyはすごく大事にしていますよ、っていう部分をテイストとして入れておきたいなと思ったんですよ。

――「マニフェスト」や「Ain’t No Crybaby」の辺りのギターの音などは、王道ロックサウンド、いいですよねぇ〜。
【志帆】 ルーズなツインギターでそれぞれ自由に奏でていくという、ストーンズ的なアプローチの仕方はすごく好きなので。Superflyサウンドの要です!自分で歌っていてもドキッとするので、それに触発されてフェイクしたり、すごく楽しんで歌いました。

――異色な作品もありますよね。ビーチサウンド・テイストの「Oh My Precious Time」のコーラスワークとか。
【志帆】 ドゥーアップもやってみたかったんです(笑)!ばっちりハマってすっごい楽しかったですね〜。夏の終わりの海岸という設定が私の中でできていました。

――ちょっぴりセンチメンタルな気分ですよね。
【志帆】 ええ。初恋、そして失恋したよという設定でね。私、夏はあまり好きじゃないんですけど、夏の終わりの夕暮れを見ると急に切なくなるんですよ。

――恋の終わりに似てるんじゃないですか?
【志帆】 だからか(笑)。いろいろケンカもしたけれど、終わればちょっと恋しい・・・でも、結果オーライみたいな(笑)。

音楽に対して正直に、そして時にはワガママに

――「i spy i spy」でコラボしたJETとの経験は、志帆ちゃんにとって大きかったのではないですか?
【志帆】 この経験で自信がつきましたし、もっといろんな音楽を作りたい!と思いました。それに彼らはすごくワガママなんですよ。というのは、作品のために恐れずに立ち向かっていく姿を目の当たりにしたときに、音楽に対してピュアだな〜って思えたんですよね。それまで私は“これを言ったらスタッフを困らせてしまうからやめよう”とか思って自分の意見をいうことを躊躇していたんですけど、この経験以降は、ちゃんと言うようになりましたからね。・・・ま、JETほどのワガママは言いませんけど(笑)!

――(笑)。勉強になりましたね〜。作詞の面に関してはいかがでしたか?
【志帆】 作詞が一番大変でしたね。「I Remember」は特に、歌詞がレコーディング当日に仕上がったんですよ。周りのスタッフが私を信じてくれたから作ることができた歌ですね。

――自分にとって忘れたくないモノを歌っているように思いましたが。
【志帆】 これは私の歌の原点なんです。子供のころの私は引っ込み思案で人と話すのが苦手で。でも人とうまくやりたい、誰かに認めてもらいたいという気持ちがすごく強かったんです。でも、どうしていいかわからない・・・というときに歌と出会うことができたんですよ。歌を歌うということが、自分の中でバランスを取る方法だったんですよね。それで思春期を乗り越えることができたんです。

――ゴスペルアレンジであるところも原点なんですか?
【志帆】 そうなんです!中学のときに友だち5人でアカペラをやる機会があって、それがゴスペルだったんです。初めて体育館のステージに立って全校生徒の前で歌ったときに、すごく大きな拍手をもらったんです。そのときに私という人間を認めてもらえた気がして。それから歌というモノはなくてはならない存在になったんです。それから高校生になってバンドを始めて、ライブを友だちに観てもらったときに初めて「すっごい元気が出たよ」とか「夢を持つっていいね」というようなことを言われたんです。“私でも人の心を動かしたり感動させたりできるんやな”って思えた瞬間に、誰かのために歌おうと思ったんです。その原点の部分を書き記しておきたかったんですよね。

――大切な1stアルバムになりましたね。
【志帆】 ハイ。今の精一杯ですね。素っ裸にされたくらいにナマの私です(笑)。

(文:三沢千晶)
RELEASE
Superfly【初回盤】

Superfly【初回盤】
Superfly
発売日:2008/05/14 [アルバム] 価格:\ 3,400(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン 品番:WPZL-30084/5

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Superfly【通常盤】
Superfly
発売日:2008/05/14 [アルバム] 価格:\ 3,150(税込)
ワーナーミュージック・ジャパン 品番:WPCL-10477

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PROFILE

2004年、地元愛媛の大学サークルにて越智志帆(Vo)、多保孝一(G)が中心となりバンド“Superfly”を結成。
2007年4月4日、シングル「ハロー・ハロー」でメジャーデビュー。
2007年8月1日、シングル「マニフェスト」をリリース。
2007年11月、多保孝一(G)がコンポーザーとしての活動に力を入れるべく、メンバーという表舞台から退く事を発表。Superflyは、越智志帆(Vo)のソロユニットとなる。
2007年11月28日、Superfly×JETとして、シングル「i spy i spy」をリリース。
2008年2月27日、シングル「愛をこめて花束を」をリリース。
2008年4月23日、シングル「Hi-Five」をリリース。
2008年5月14日、アルバム『Superfly』をリリース。

過去のインタビュー

■シングル「愛をこめて花束を」インタビュー
 『初のドラマ主題歌は、大切な人へのメッセージ』(2008/02/27)