映画『愛の流刑地』の主題歌になっているシングル「哀歌(エレジー)」を1月にリリースした平井堅が、早くも2007年第2弾シングル「君の好きなとこ」を2月28日にリリースした。今作は天海祐希主演のNTV系ドラマ『演歌の女王』の主題歌だ。
――女性の情念を女性目線の詞で描いた前作「哀歌(エレジー)」とは、ガラリと雰囲気の異なる「君の好きなとこ」は、平井堅のポップな面が前に出た楽曲ですね。
【平井】 シングルを2ヶ月連続でリリースするのは約3年ぶりだし、間髪入れずに作品を発表できるからこそ全く雰囲気の違う曲を意図して出せるなと思ったんです。「君の好きなとこ」はポップな曲ですが、歌詞がかなり具体的なので、僕的には王道って言うよりは賭けに出たっていうか・・・。攻め方は違うけれど、「哀歌(エレジー)」も「君の好きなとこ」も攻めの作品です。
――「君の好きなとこ」は『演歌の女王』の主題歌のために書き下ろしたんですか?
【平井】 お話を頂く前に、元になる曲は作っていたんです。ちょうど去年の春ぐらいに入院をしていたときに時間があり余っていて(苦笑)。そのときにラブソングを作りたいなと思って浮かんだのがこの曲の元になるものです。それで、まず歌詞ありきの曲で、80'Sあたりのキラキラした雰囲気を持ったJ-POPをイメージしながら作りました。
――歌詞はまさにこの曲のタイトル通りに、大好きな君の好きなところを具体的に書いてますね。
【平井】 ここまで具体例をあげて書いた詞は初めてだと思う。でも、最初はあまりにも具体的すぎちゃって大丈夫かな!?なんて思ったりもしたんです(苦笑)。これもひとつのチャレンジだと思ったし、作りたかったイメージをそのまま反映できたので、こういう曲が作れたっていうのはとても嬉しいですね。
――歌詞に書いてある<好きなとこ>は、平井さんの好みなのかな?なんて思うリスナーもいそうですね。
【平井】 自分の好みは多少は出ているんじゃないですかね。ただ、この曲は具体的でリアルな部分が一番のアピールポイントではあるけれど、この主人公を100%平井堅本人だと思わせてはいけないと思っていて・・・。あくまでもポップスだし、聴いてくれる人達のイメージを限定してはいけない。とはいえ、自分だったらどうなんだろうと考えながら書くわけですから、ちょっとは出ちゃいますね(笑)。
――カップリングにはCMで流れている「美しい人」が収録されました。この曲は平井堅王道のバラードソングですね。
【平井】 「哀歌(エレジー)」とあのシングルのカップリング曲「Kiss」が、影、夜、陰の作品だとしたら、「君の好きなとこ」と「美しい人」は、光、昼、陽の作品ですね。でも「美しい人」は、影ありきの光かな。「哀歌(エレジー)」と「君の好きなとこ」という2枚のシングルは、まさに表裏一体なシングルだと思います。また、挑戦という部分を出せた「哀歌(エレジー)」と「君の好きなとこ」、スタンダードな部分が出せた「Kiss」と「美しい人」。連続リリースした2枚に収めた4曲で挑戦とスタンダードなものを届けることができました。
――ところで、ドラマ『演歌の女王』のエンドロール映像には、平井さんがチラリと出演していますね。マジメな顔してピアノを弾きながら歌っている。
【平井】 あれでも本人的には笑ってるつもりなんです(苦笑)。みなさん、よ〜くチェックしてみて下さいね。<ぐしゃぐしゃ泣き顔>のあと、ちょっと微笑んでますから(笑)。
(文:松浦靖恵)
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