関西で活動をスタートさせ、レコード会社も一緒。そんな共通点はもちろんあるけど、この2組に共通するもっと重要なことがある。お互い、音楽が目茶苦茶大好きで、日々、素晴らしい表現はないかと胸をときめかせていることなのだ。そんなわけで実現した、人気者同士の爽やかなコラボレーション。出来上がった作品は、実に濃密なソウルが響く、充実の作品、「WINDING
ROAD」だった。
―――そもそものキッカケはアーティスト同士の自発的なところからだったみたいですね。
【小渕】 テレビの歌番組で初共演したあとに出た話なんです。最初はカバーでもやろうかと思ったんですけど、“一緒に曲を作ろう”ということになって、その場ですぐにスケジュールを調整して、スタジオに入って・・・。
【絢香】 よく集中力が途切れなかったって思うくらいやってましたね。私が持っていった歌詞があって、それをみんなで話し合って広げていって・・・。内容は、まさにそのとき私が考えていたことです。たくさんの不安はあるけれど、それより大きな希望を胸に、前に進んでいきたい・・・。それをルーズリーフに書いて。
【小渕】 絢香さんは羨ましいほど、いい意味での不安を抱えているんだなって思ったんです。そこにはトライする無限さがあって、そのエネルギーは素晴らしいなと思った。そして、そこから“呼ばれる”メロディーなら、バラードでもアップテンポでもどちらでもいいんじゃないか、と。
【黒田】 ただ、思ったより完成までに時間がかかった(笑)。それはネガティブな意味じゃなくて、やりたいことが多すぎたから。出てきたアイディアは、とりあえず全部試してみたかったし、そこからジャッジしたかったので。
【絢香】 そうでしたね(笑)。たった何小節か、3人でフェイクして歌ってる部分を、2時間くらい、こうしようとかああしようとか、話し合ってたときもあったので(笑)。でも、誰かの歌に誰かが反応して、また誰かが反応して、という、その連続で出来上がっていきました。
―――聴いていて、それは分かりました(笑)。素晴らしい3人の歌声の、まさに共演、ですよね。そしてこの経験を踏まえてそれぞれの場所へと戻っていくわけですが、今後にどうつながりそうですか?
【絢香】 たまにこういうことをやるのは本当に刺激になりますし、根気よく納得するまでこだわりながら作業するお二人の姿をみて、学んだことはたくさんありました。
【黒田】 こちらこそ勉強になりました。きっと、その総てが次のコブクロにフィードバックされると思います。
―――最後に小渕さんは?
【小渕】 お互いの代表曲の、そのどれとどれを掛け合わせても、こういうものはできなかったわけですよ。音楽の神様に導かれて、それぞれの普段のテリトリーではやってないことをぶつけ合わせた結果がこの曲だし、もし、誰かが“この2組で”と持ってきてくれた話だったら、こうはならなかったでしょうね。
(文:小貫信昭)