映画『ブレイブ ストーリー』の主題歌として大ヒットを記録した「決意の朝に」から5ヶ月。Aqua Timezが待望のニューシングル「千の夜をこえて」をリリース。好きな人に好きだと伝える勇気をテーマにした温かいミディアムチューンだ。

──「決意の朝に」が大ヒットしたことで何か変化は?
【太志】 これといった変化は特にありませんよ。別に調子に乗ったりもしてませんし(笑)。
──あれだけ多くの人に支持されたのだから浮かれたり調子に乗ったりしてもいいのに(笑)。
【太志】 いやいや。そんなに実力があるわけじゃないので、いつも気を張って、がんばってないとダメなバンドなんですよ(笑)。
──謙虚なんですね。
【太志】 謙虚とかじゃなく、ただ不安なんですよね。自分たちの未熟さをちゃんと知ってますから。
──その「決意の朝に」以来となる待望のニューシングル「千の夜をこえて」。作るにあたってプレッシャーとかは、あった?
【太志】 そういうのも、ありませんでした。というか、この曲を書いたのは去年の暮れぐらいなんです。だから「決意の朝に」よりも実は前なんですよ。

──今回はラブソングですね。
【OKP-STAR】 好きな人に好きって伝える、その勇気が歌われていますが、この歌詞は恋愛以外にも当てはまると思うんです。やろうかどうか迷ってること・・・例えば留学しようかなぁ、とか悩んでる人がいたとして・・・。
【TASSHI】 いきなり具体的な例えだね(笑)。
【OKP-STAR】 留学じゃなくてもいいんだけど(笑)。とにかく、やるかやらないかで迷っていることがある人に“よし、やるぞ!”っていう気持ちになってもらえる曲だと思います。一歩踏み出す勇気みたいなものを意識して演奏しました。
【mayuko】 歌詞がシンプルなので、そのシンプルなところを活かすために演奏もできるだけシンプルにするように心がけて、そういうシンプルさを・・・。
【太志】 何回“シンプル”って言ってんだよ(笑)。
【mayuko】 とにかくシンプルに演奏しました(笑)。バンドサウンドとストリングスの混ざり具合も、すごくいいバランスになったんじゃないかな、と思います。
【大介】 本当にシンプルにズドンっていう感じで演奏してますよ。歌の主人公の気持ちを後押しするようなつもりで。ギターに関して言えばAメロとかの儚い部分はアルペジオでゆったりした感じを出して、それ以外のところでは力強いストロークで弾いてます。
【TASSHI】 ドラムを叩くにあたっては、この曲自体が持っている温かい雰囲気をうまく表現できるように意識しました。歌に寄り添った演奏って言えばいいんですかね。
──だから聴いていると歌詞がバンバン飛び込んでくるんですね。
【TASSHI】 詞をしっかり伝えたい、という気持ちがメンバー全員にあったから、そういうふうに仕上がったんだと思います。
【太志】 歌詞は普通のことを書いてるだけなんですけどね。別に何かすげえことを書こうとも思わなかったし。
──確かにシンプルでわかりやすい歌詞だけど、でも結果的には、ただ普通なだけの詞じゃないようにも感じました。だって“あなたが僕のことを愛していようがなかろうが、僕は好きって伝えるんだ”みたいなラブソングって、ありそうでないのでは?
【太志】 そう言ってもらえると嬉しいです。いつもは“ストレートな歌詞ですね”って言われることが多いんで(笑)。
──ストレートはストレートかもしれないけど、その背後には、ものすごい決意とかヤケクソさとかが複雑に・・・。
【太志】 そう。ヤケクソなんですよ、ほんとに。もしかしたら悪あがきに近いのかもしれないけど、それでも好きって伝えたほうがいい、みたいな。最後に歌ってる<その願いが叶わなくたって 好きな人に好きって伝える〜>っていう部分が最も言いたかったところです。これを聴いて告白してみようって思ってくれる人がいたら嬉しいですね。
(文:大野貴史) |