ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックインタビュー&コメント
2006年07月19日

Dragon Ash SPECIAL INTERVIEW
新しい素材を上手く自分たちの色にしていくのがDragon Ash
Kjの写真

――『Rio de Emocion』以降、“次にやるべきこと”は見えてたんですか?
【Kj】 はっきり見えてましたね。アルバムで培ったものを踏まえつつ、“次に出すのであれば、こういうものをやろう”っていうことは明確に決めていたので。それを具現化したのが、今回のシングルです。
【Hiroki】 あえてアッパーにしようとはしてないんだけど、聴いてると自然に盛り上がっちゃうなっていう。最初にトラックを聴いたとき、夜中、ひとりで上がってましたから。
【Kj】 それ、酒でしょ?(笑)
【Makoto Sakurai】 ライブでも2回ほどやったんですけど、リズムがラテン系なので、イヤでも身体は動くだろうって感じで。いい手応えだったと思います。

――ギターの音圧とか攻撃的なビートを使わなくても、聴く人の気持ちを高揚させることができる。
【BOTS】 まあ、Kjの作るリズムがそういう躍動感を呼び起こしてるんだと思うし、そういう手法も上手くなってるだろうし。ラテンのテイスト――個人的には“ラテン、ラテン”って言われるのはあまり好きじゃないんですが――を取り入れて、Dragon Ash色の音楽にしている、ということですよね。今までもそうだったんですけど、何か新しい素材を上手く自分たちの色にしていくのが、Dragon Ashだと思うので。

Makoto Sakuraiの写真

――生々しい感情を文学的な表現で描いた歌詞も印象的でした。<惨たんの日常に止まぬ愛を>というフレーズからは、強いメッセージを感じたし。
【Kj】 何かを言いたいから曲を作る、ということはやったことないんですけどね、一度も。この曲にはこういうリフが合うんじゃないか、っていうことと同様に、こういうリリックが合うだろうと思って書いてるので。ひとつのマテリアルとして言葉があって、声があるっていう感じなんです。もちろん、“あ、このリリックいいな”って思われたら幸いですけど。

――なるほど。「Ivory」のPVは初の海外ロケだったとか。
【Kj】 今年はツアーをやらないで、ゆっくり時間をかけて、楽しく制作しようっていうところからスタートしてて。だったら、プロモーションビデオも海外で3日間かけて撮ろうって思ったんですよ。スタジオのないところにいけば、制作もできないので。ブレイクに使えたらいいな、って思ってたんだけど、実際はインタビューを受けたりアー(ティスト)写(真)を撮ったりして、時間なんかまったくなかったですけど。

常にオルタナティブなバンドでありたい
ATSUSHI & Hirokiの写真

――2曲目の「grief for a while」もライブで映えそうな曲ですね。『Rio de Emocion』からの流れを感じさせつつ、それ以前のDragon Ashの雰囲気もあって。
【Kj】 “「Ivory」といっしょに出すんだったら、こんな感じかな”って、わりと手なりで作ったんですけどね。
【Makoto Sakurai】 基本的にはバンドサウンドなんだけど、リズムがおもしろいんですよね。3/4になってたり、頭打ちになってたり。そういうところで普通の楽曲とは違った感じになってる。
【IKUZONE】 ベースも難しいんですよ。まあ、いつもそうなんですけど。

BOTSの写真

――どんな曲にも新しいことを取り入れる、っていう意識が徹底してますよね。
【Kj】 それは思ってますね。常にオルタナティブなバンドでありたいし、どんどんおもしろいことをやっていきたいので。それは“自分たち的に”でいいんですけどね、最初は。まずは7人にとってやりがいのある音楽をやる。だから、メンバーから“これ、難しいね”とか“おもしろい”って言われると、すげえ嬉しいんですよ。そこでできたものを第三者が聴いて喜んでもらえれば、万々歳。

――オルタナティブであり続ける、っていうのは難しいことですよね。
【Kj】 そうですね。でも、(Dragon Ashは)ずっと同じことをやっていくバンドではないし、ポップスでもないので。オルタナティブでないと、回っていかないと思います。

IKUZONE & DRI-Vの写真

――なるほど。最後に今後の展開について教えてもらえますか?
【DRI-V】 海外のフェスにも出るので、自分たちも楽しみつつ、お客さんも楽しませられたらいいかな、と。
【ATSUSHI】 フェスもそうですけど、やる以上はしっかり目標を持ってやりたいですね。
【Makoto Sakurai】 ぶっきらぼうな7人が集まってますけど、“気合を入れて、いい物を作ろう”っていう気持ちはしっかり持ってるので。今年はツアーがないので、制作をがんばって、しっかりゆっくり、元気にかっちり活動していければいいかなって思ってます。(文:森朋之)

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