ORICON STYLE

2006年04月12日
サンボマスター SPECIAL INTERVIEW
あのヒット曲を収録した待望のアルバムに迫る!
全身全霊で表現するド熱くソウルフルなロックサウンド
 現在、32歳の著者は、いわば“ブルーハーツ”直撃世代なのだが、今の10代のリスナーがサンボマスターから受けている影響も、きっとブルーハーツと同じくらい絶大にして絶対的なものがあるのではないだろうか。ここのところ、そんなことをよく考えている。
 熱くパンキッシュなサウンドに乗せて、オリジナリティ溢れる日本語詞を、喉も張り裂けんばかりの勢いで歌い届けるサウンドスタイル、そしてパッと聴きストレートなロックサウンドを標榜しているようでいて、根底の部分に黒人音楽への溢れんばかりの愛情が見え隠れする点、そして、それぞれが放つ解析不能なカリスマ性!80年代中期のスカした空気に退屈を憶えていた、当時の若者たちの心にブルーハーツが音と言葉のハンマーでガツンと大きな風穴を開けたように、サンボマスターが全身全霊で表現するド熱くソウルフルなロックサウンドによって溢れんばかりの感動を憶え、カラッカラに干上がっていた心のダムを決壊寸前にまで追い込まれているリスナーも決して少なくないはずだ。いや、間違いなく多いだろう!そうでなければ、「板橋のドブ板の下にいるような下衆な3人組」(山口談)が、これほどまで多くの人々から熱烈な支持を集めるだろうか?
“一瞬の永遠”をコンセプチュアルに表現した
 ・・・・・・なんて具合に、ついつい前書きが長くなってしまったが、ここからが本題。そう。サンボマスターのニューアルバム『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』についてである。とにかく濃い。やたらと濃い。なんせ全18曲、トータル75分42秒という超大作である。アルバムは、“美しいあなたのために この世の罪を被りたいよ”という激情ほとばしる歌詞が胸を衝く「二人ぼっちの世界」でドラマティックに始まり、愛すべき“君”への思いを声高らかに歌い上げる「何気なく偉大な君」で爽やかに幕を閉じる。本作に先がけたシングル「手紙」のインタビューで、山口は来たるべきアルバムについて興奮気味に次のように語っている。
 「誰か大切な人がいるとして、“この人と僕は二人ぼっちなんだな”って思った瞬間から、その人を心の底から“素敵だな!”と思うまでの時間って、実は0.5秒くらいだと思うんです。でも、その間に僕は無限とも思えるような永遠を感じてしまうわけで、次のアルバムでは、そうした、“一瞬の永遠”をコンセプチュアルに表現してるんですよ!」
 何よりも素晴らしいのは小手先のギミック(ロックオペラ的な手法を安易に取り入れたり、説明過多なブックレットを付けたり、など)を用いることなく、楽曲のみで、この壮大なテーマを見事に具現化しているところだ。
 この作品が放つ圧倒的なリアリティと説得力の前では、もはや誰もが「イエッサー!」と力強く答えるしかないだろう。
(文:望月哲)
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RELEASE
僕と君の全てをロックンロールと呼べ
サンボマスター
2006/04/12[アルバム]
\3,059(税込)
ソニーレコード
SRCL-6253
CDを購入する
PROFILE
山口隆(Vo&G)、木内泰史(Dr&Cho)、近藤洋一(B&Cho)の3人組。
2000年、バンド結成。
2003年7月2日、オナニーマシーンとのスプリットアルバム『放課後の性春』でメジャーデビュー。
2004年、シングル「美しき人間の日々」 「月に咲く花のようになるの」 「青春狂騒曲」(テレビ東京系アニメ『NARUTO-ナルト-』オープニング・テーマ)をリリース。
2005年3月24日、アルバム『サンボマスターは君に語りかける』をリリース。自身最高の5位を獲得。
2005年8月3日、シングル「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」(フジテレビ系ドラマ『電車男』主題歌)をリリースし、話題を呼び社会現象に。7位を獲得。
2005年11月2日、シングル「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」をリリース。11位を獲得。
2006年3月15日、シングル「手紙」をリリース。
2006年4月12日、アルバム『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』をリリース。 オフィシャルサイト
【過去の特集】
■シングル「手紙」インタビュー
 『純粋なラブ・ソング!』(2005/04/12)
■シングル「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」特集
 『リアリティーを追求したロックとは?!』(2005/11/02)
■シングル「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」インタビュー
 『初登場!話題の『電車男』を歌うサンボマスター!』(2005/08/03)