ORICON STYLE

2005年09月07日
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 ありとあらゆる時代の名曲を墓場から引きずり出し、ハイパー・パンク化するビート・クルセイダース。彼らの大躍進はメジャー・シーンにおける突然変異、いや、突然変態と呼ぶべきものだ。メジャー2作目となるアルバム『MUSICRUSADERS』も、ビークル特有の、ポップ・ミュージックへの偏愛が炸裂する痛快なカバー・アルバムである。カバーということは、彼らに印税はほとんど入らない。印税収入を放棄してまで、彼らが手に入れたかったものは何なのか?



【ヒダカ】 大阪で俺のラジオ番組があって、俺は、やるからにはプロのDJに負けたくなかったんですよ。それが俺の哲学なんで。べしゃりでプロのDJに勝てないなら、ミュージシャンにしかできない企画を立ち上げようと。それで毎月新曲を発表します!ってぶちあげちゃったんですよ、企画会議で。そうしたら、ラジオ局が本気で食いついてきて(笑)。

――ははは。引くに引けなくなったと。
【ヒダカ】 じゃあ、カバーやります、と(笑)。
【ケイタイモ】 選曲は、一応リスナーからのリクエストっていう形をとって。曲はそのなかから自分たちで選んで。
【ヒダカ】 リクエストはひどかったですね、“キン肉マン”とか“ゴレンジャー”とか、俺たちを色物と間違えてるな、と(笑)。だから、選曲は重箱の隅を突つくような作業でした(笑)。

――たぶん、若いリスナーの多くはこの原曲を聴いたことがないと思うので、そういう意味では、リスナーを啓蒙する内容になっていますね。
【ヒダカ】 そう、啓蒙的だと思います。
【カトウタロウ】 好きで聴いてきた音楽を伝えていくことができたら嬉しいな、ありがたいなって思ってますね。



――あと、カバーということで、必然的に、パンク・バンドの枠を超えた新しい冒険もしていますよね。
【ケイタイモ】 そうですね、相当実験的なことをやってますね。
【ヒダカ】 最初は全部どパンクにしちゃうつもりだったんだけど、もうちょっと振り幅広くやろう、と。意外と戦略的な大人でありつつも、音楽に対しては子供ですからね。キャッキャキャッキャ言いながら楽しんでますから。戦略と無邪気さが交じってるのがビート・クルセイダースだから。もっと音楽全体を楽しみたいんですよね。アーティスト・エゴっていうか、アーティスト本人を見てくれっていうのが、日本のロックの大事なところとされがちじゃないですか? 俺らはそんなこと思ってないし、そうだったら、お面なんてかぶらないし。本当に楽曲至上、音楽至上主義で音楽活動をやっていければいいなって思いますね。
【クボタマサヒコ】 メジャーに来て、届ける先が広くなったから、ビート・クルセイダース自体がラジオであり、インターネットであり、一個のメディアなんですよ。例えば、これはラジオを基にした企画だし、この間スコアブックも出したんだけど、楽譜だけじゃつまらないから、自分たちでインタビューを企画したりね。あと、僕はずっとインディーのレーベルをやってるんですけど、そういう身としては、メジャーって小さなお店へのフォローって足りないわけですよ。
【ヒダカ】 うん。地方にツアー行くたびに、時間がある限り、俺らは小さなお店をまわりますよ。
【マシータ】 売り場にあるCDをもっていって、これが俺らですっていう。
【ヒダカ】 だから、アーティストが歌ったり、コンサートだけやってればいい時代は終わったんです。アジアン・カンフー・ジェネレーションが自らフェスをやるのも、そういうことじゃないですか? 彼らと話したときも、どうしてもジャンルごとに区切られちゃうことが耐えられない、自分の好きな音楽が分け隔てなく聴かれる状況を作りたいって言ってて、そういう気持ちは俺らと差がないと思うんで。だから、このアルバムは俺たちなりのフェスですよ。ラーズから、XTC、ジミ―・クリフ、フィル・コリンズまで同じステージにいるっていう(笑)。ライヴ・エイドよりギャラが高い(笑)。

――(笑)なるほど。そういう発想が芽生えたのはいつですか?
【ヒダカ】 メジャーに行くって決まった瞬間に、子供たち、いわゆるキッズをかなり意識しましたね。自分の発言も誤解を生みやすい状況になるんだなって。そういう状況のなかで、なおかつゲラゲラ笑っているのって相当覚悟がいることじゃないですか。だから、そのための努力は、ちゃんとしようと思いました。例えば、今回カバーしたジョン・レノンの『俺たちは光り輝くんだ』って歌詞って、意外と青春パンク的なもので。そういうのって、ずっとあったんだなって思ったんですよね。この時代、このメンツ、この年齢でビート・クルセイダースがやれることってまだまだあるんだなってすごい思ったし、しかめっつらして真面目なことを歌うだけがメッセージじゃないなっていう。俺たちはメッセージがあるもの、主義主張がある音楽が好きだから。音楽を通して、このおじさんたちを信頼してみてくれ、と。音楽界の金八先生として、思うわけです(笑)。
(文:其田尚也)
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