ORICON STYLE

2005年09月07日
KREVAの2nd season第2弾シングル、「スタート」がやっぱ素晴らしい。ヒップホップなのに弾き語りっぽい手触りのリード曲は勿論、c/w曲2曲は“遊び心”が生むポップ感が愉しいし、まさに時代を追い越してます。わはは、先行しすぎたら駄目か? いやいや。



 KREVAの新曲「スタート」の紙資料を見て、いきなり驚いた。表1の中央に堂々フィーチュアされた「さらば仲間よ…」の大キャッチ。しかも「仲間」には、ご丁寧に<CREW> のルビがふられてたりなんかする。
 そもそもこの楽曲自体も、秋なのに「長年の仲間との別れ」を唄ったストロングなせつなさに満ち満ちてるのだから、これは刺激的……ではあるんだけども。 「くくく。勿論、俺のやったことじゃないので。スタッフはこういうこと書きたいんだろうなー、と(苦笑)」
 わははは。それにしても少ない音数のシンプルなトラックで、己れの心情をこれだけあけすけに語っちゃうとは、どうしたのだろう。
「強がり的な感じが、その“ストロング”だと思うんですけど――ずっと一緒にやってたスタッフがいなくなって、それを歌にしたんですよ。俺にとっては結構ふさぎこむぐらいの出来事で、それを黙ってるのも、ね? 俺にはそれしかできないし」
「で、ストックの中からこのテーマに合うトラックを選び出して」
「自分の中ではほとんどないタイプの曲ですね。詞も、こんなに一気に書けたことないぞぐらいの。こういうこと言っていいのかわかんないけど――いつものように『凄ぇヒットすればいいな』と思ってないというか。この曲は作ったことに意味があって、あとは聴く人に自由に愉しんでもらえたらいいな、ぐらいの。作って完結してるんですよ」
 元々、KREVAという男はヒップホップ・シーンの中でも“うたごころ”と、それを十二分に活かすトラックメイクのセンスはピカイチだ。さすがの「歌謡曲+J-POP好き」なのだが、今回の「スタート」はその成り立ちといい構造といい、彼にとっては「ギターの弾き語り」スタイルに近いのではないか。
「あー、そうかもしんないスね。最近音楽に想いをぶつけると、なんかしら気持ちが落ち着くというか――音楽に頼ってる部分あるし、あとそのパワーも信じてるんでね。救われてるじゃないけど、音楽を作ってることでキープできてる自分もあるんで。「もし音楽作ってなかったら、自信なくて駄目だったりしちゃうかなー」とか(苦笑)。だから、「スタート」作ってなかったら、しょんぼりしちゃってずっと重かったろうなと思うし」

 

 そもそもこの男、短いタームでその指向性を変えながら、暇さえあればトラック作ってどんどん貯まっていくという、本当に音楽が大好きなのだ。それだけに、詞を書く奴がノートに徒然の心情をメモ書きするように、彼は音でその時々の自分を書きとめているのかもしれない――しかも自然に。だからこそ、KREVAはヒップホップの枠組みを超えた「最新型のシンガーソングライター」なのだと、私は解釈している。
「トラックを沢山持ってると、いろんなことを沢山抱えてるような気になっちゃうんスよ。でも発表するしないにかかわらず、CD-Rに焼くと1回決着がつくというか、愉しくなっちゃって、また曲を作りたくなって(微笑)」
 トラックメイクの作業的な身軽さが、そんな彼には極めて有効なのだろうし。
「日記みたいなもんですよね?(笑)」
 と言いつつ、今回のc/w曲は斬新だし可笑しいぞぉ。“いまさら 2step”――わはは、タイトルだけでぐっとくるなー。この男、いろんな意味で目が離せない。
(文:市川哲史)
PLAY MOVIE
1.コメント映像&PV「スタート」
配信終了
動画はWindowsMedia Playerで御覧になれます。
KREVA「スタート」
スタート
KREVA
2005/09/08発売
ポニーキャニオン
【初回盤/CD+DVD】
\1,460(税込)
PCCA-03908
CDを購入する

【通常盤】
\1,260(税込)
PCCA-03909
CDを購入する

【楽曲情報】
1. スタート
2. いまさら2step
3. I was a fool

4. スタート (instrumental)
5. いまさら2step (instrumental)
6. I was a fool (instrumental)

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CUEZEROとのユニット“BY PHAR THE DOPEST”を経てKICK THE CAN CREW結成。
1997年、シングル「タカオニ/カンケリ」で、KICK THE CAN CREWとして衝撃的なデビューを果たす。以来、MCとしてだけでなくトラックメイカー、リミキサーとしても活躍し、ミッシーエリオットのリミックスも手掛ける気鋭。ラッパーとしては、HIP HOPの殿堂“B-BOY PARK”のMCバトルで3年連続日本一の栄冠に輝く。
2004年6月には、各自ソロ活動に専念すべくKICK THE CAN CREWとしての活動を休止。
2004年6月18日、ソロシングル「希望の炎」をインディーズよりリリース。インディーズチャート1位を獲得。
2004年9月8日、メジャー第一弾シングル「音色」をリリース。ソロ活動を本格スタート。
2004年10月20日、シングル「ひとりじゃないのよ」リリース。
2004年11月3日、アルバム『新人クレバ』リリース。初登場4位を獲得。
2005年1月13日、シングル「ファンキーグラマラス feat.Mummy-D」リリース。
2005年6月15日、シングル「イッサイガッサイ」リリース。
2005年9月8日、ニューシングル「スタート」リリース。
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