ORICON STYLE

2004年8月25日
  デイ アフター トゥモロー
  自分と向き合う時間から生まれた3年目への第一歩
misono(vo)、北野正人(g)、鈴木大輔(key)の3人からなるJポップ・ユニット。
2002年8月7日、ミニアルバム「day after tomorrow」とシングルDVD「faraway」を同時発売にてデビュー。全曲タイアップ付きという、異例のデビューミニアルバムは、初登場から2週連続10位を記録。
同年、「日本レコード大賞」新人賞を受賞。
2003年3月26日、1stアルバム『elements』を発売。
アルバムチャートにて、3位を獲得。
2003年9月3日、シングル『moon gate』を発売。
シングルチャートにて、自己最高の2位を獲得。
2004年8月25日、シングル『lost angel』を発売。DVD付きには、連続ミュージックドラマを収録。
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day after tomorrow
『lost angel』
CD+DVD / シングル
AVCD-30614/B
2004.08.25
\2,310(税込)
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day after tomorrow
『lost angel』
AVCD-30615
シングル
2004.08.25
\1,050(税込)
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 day after tomorrow通算9枚目のシングル「lost angel」が8月25日にリリースされる。シングルDVDとして6月に発売された、映画『デイ・アフター・トゥモロー』の日本語吹替版エンディング・テーマ「more than a million miles」を含む3曲がすべて大型タイアップという "トリプルA面シングル"での登場だ。ミニ・アルバムでの衝撃的なデビューから2年、精力的な作品の発表と着実なステップアップを築いてきた彼ら、この2年間における成長をヴォーカルのmisonoに訊いてみたところ、意外な返事が……。



【misono】 学びはしますが、成長といえるのかという感じですね。いろんなことを経験することによっていろんな知識を覚えたり、一回した失敗をしないようになったりするけど、それは成長じゃなく、ただ学んでること。知識が頭の中に入っていく感じで、それを成長と呼べるのか疑問に思うんです。実際、こんな風に成長したんですよ、ここが変わったんですよっていうのがあまりなく、デビュー前と変わらず、歌が大好き、歌っている自分が大好きというスタンスでやってきたし、これからもそれだけでやっていくんじゃないかなと思えるんです。でも、変わったとしたら(人生を)歩くペースぐらいかな。一定のペースでは歩かずに、途中休んだり早歩きしたときもあるし、走ったときも、いつもよりペースを落として歩いてたときもあるだろうし。

 とはいえ、2年間でシングル8枚、ミニ・アルバム2枚、フル・アルバム2枚というリリース量は、J-POPのバンドとしてはかなりのリリース・スケジュールだ。しかも、この間に映像関連のリリースもあったり、ライヴも行なってきたのだから、決して“歩く”などと言えるペースではない。
【misono】 スケジュール的には、みんなに忙しいよねって言われるスケジュールですけど、ほんとに私にとっては歌しかなくて、歌が一番、歌があって歌手の自分がいる、優先順位がまず“歌”なんですよ。逆にオフがあったら何をしたらいいかわからなくなっちゃいますね。人というのは自分の一番好きなことをやってるときが輝いていると思うんですけど、それが私にとっては歌。1日の間、できるだけ長い間輝いていたいし、歌手という場所――day after tomorrowという場所にいたいし、仕事をしていたい。だから忙しいとか思わないんです。前にフル・アルバムを出して、1ヶ月ぐらい歌う場所がなかった時があったんですよ。その時は自分がマネキンのようでしたね。感情が生まれない怖さを知りました。音楽という場所が1ヶ月間も休みになり、その間にきっと趣味を作ることもできただろうし、遊ぶこともできたんだろうけど、どこかに行こうという気持ちがないんですよ。頭と体だけが動いている、どんどん頭と体は成長していくって感じで。



 新作「lost angel」は、CDとしては2月18日のセカンド・アルバム『primary colors』以来6ヶ月ぶりの新作、d.a.t.のキャリアにおいて最も間隔が開いた作品となった。この半年の時間はmisonoにとってどんな意味があったのだろうか。

【misono】 初めて、自分と向き合う時間ができて、結果的にはよかったですね。今までは「とにかく走れ!」と言われて、小さなことに対して、気づきながらも敢えてそのまま走り抜けてたこともあるだろうし、わからずに走り過ぎていたのかもしれない。でも、セカンド・アルバムを出して以降、最初に言ったように、歩き方も変わったし、歩いているときに学ぶわけですよ。何かを持つときにこういう持ち方をしたら、こっちのものが落ちた。以前だったら、それでも一歩でも前に行かなきゃいけないから行っちゃおう、って感じだったのが、今はこっちが落ちたら、もう1回こっちを拾うことができて、拾ったときにはこっちが落ちないように乗せることができてる自分がいるんです。それまではひとつしか引き出しがなくて、その中に無理やり押し込んでたから、開けたときに爆発するんですよね。押し込んで押し込んで、もう入らないと思いつつも、それでも入れなきゃいけないものがいっぱいあって、結局開けたときにボカーンって爆発して放心状態になる。でも学ぶから「じゃ、こういう畳み方を」って思いながらやるんですが、それでも、いつかはまた溢れさせてる自分がいて…。2年間その繰り返しだったんです。でも、ちょっとペースが落ちたおかげで、無駄なく入れられるようになったというか、引き出しがたくさんできました。このことはこっちに入れればいいんだ、って。畳み方もいろんな知恵が増えて、こういう畳み方をしたら溢れててもすぐに入れられるとか、こういう畳み方は時間がかかるけど綺麗に入るとか、いろんなことがわかってきたので、それが3年目につながればいいなって思います。

 引き出しが増えたことで、今回のシングルへはどんな影響があったのだろうか。

【misono】 やっぱり順調にいくんですよね、レコーディングが。ポンポンポンと、何のエピソードもなく(笑)。エピソードもないのが一番なんじゃないかなって。何事も素直に受け止めることができる。素直が一番だなってすごく思うんです。あと、曲に顔を付けられるようになったというか、臨機応変に歌えるように努力ができるようになりました。今までは、たとえば悩み事があったら、それを引きずっちゃてその日のレコーディングは最悪だっりしたんですけど、それがなくなりました。素直に、透明にできるようになったというのかな、スッと入れてスッと出せる環境を自分で作ることができました。

 プロモーション・ビデオが連続ミュージックドラマとなってて、9月29日にはそのディレクターズカット版のショートドラマDVDもリリースと、何かと話題の多いこのシングルだが、この撮影でも新たな刺激があったという。

【misono】 私たちもドラマ部分と同じところで収録したんですけど、俳優さんと女優さんが演技をしている撮影現場を間近で見させてもらえて、すごく刺激になったし、勉強にもなりました。全身を使って伝えるということをしているので、演技というものにはとても興味があったから、表情ひとつであったり、言い方であったりとか、すごく吸収するものがありました。

 d.a.t.3年目の幕開けを飾る1枚「lost angel」は夏の終わりを感じさせる、ちょっと甘酸っぱい味を漂わせながらも、全く異なる顔を持つ3曲が揃った。

【misono】 BGMでもいいし、どこに行っても使えるし、いつでも聴けるっていうか、時、場所、場合にあわせて臨機応援に応えられる3曲だと思うので、好きに使っていただくのが一番かな。もしかしたら、私たちが知らなかったり、気づかなかったところをみなさんが発見してくれるかもしれないじゃないですか。そういうのが望みでもあり、楽しみでもあります。

(文:田井 裕規)
(撮影:鈴木 健太)