ORICON STYLE

Vol.04 ヒロト(Alice Nine)×猟牙(BORN) 対談

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初めて会ったのは新宿の駅のホーム……

ヒロト(Alice Nine)×猟牙(BORN)

――面識は?
【猟牙】 BORNのギターのKがヒロトくんと同級生なので、ちょこちょこと。Kとは一時期、一緒にバンドやってたときもあるんですよね?
【ヒロト】 うん。
【猟牙】 その関係で、Alice Nineが世に出て活躍しているときから、ずっとKはAlice Nineのライブに行ったりしていて。それに俺もついて観に行ってたんですよね。覚えてます?
【ヒロト】 うん。よく来てくれてたよね。でも、多分最初に会ったのって、5年ぐらい前?
【猟牙】 はい。5年ぐらい前ですね。

――そんな前なんだ。
【ヒロト】 確か、中央線の駅ホームで。
【猟牙】 そうです。新宿の中央線の駅のホームで挨拶だけして。俺はガチガチに固まってたんですけど。Alice Nineの存在は知っていたし。もともと、超ヴィジュアル系のバンドなのかなって思ったんですけど。初めて聴いたときに、ギターロック系のバンドのニオイをすごい感じて。いちばん最初に『名前は、未だ無ひ。』ってCDを聴いたときに、すごくエモ系のバンドなんだ!って衝撃を受けた覚えがあって。見た目は華やかだったから、そのそういう音楽性にもかかわらず、Alice Nineはどんどん会場の規模を大きくしてったから。あ、そういうのって、ヴィジュアルシーンでも通用するんだ。通用するっていうか、それをうまくやったのがAlice Nineだったのかなとも思うんですけど。とにかく様々な面ですごいバンドだなって。
【ヒロト】 最初にライブ来てくれたのってZepp Tokyoとか、渋公(渋谷公会堂)あたり?
【猟牙】 いえ。いちばん最初に行ったのはSHIBUYA-AXです。
【ヒロト】 え?SHIBUYA-AXから来てるの?
【猟牙】 行ってますね。挨拶はできなかったんですけど(笑)。
【ヒロト】 そうだったんだ(笑)。昔、「FANTASY」をリリースした後、すごくいいみたいなこと言ってくれてるってKづてに聞いて。
【猟牙】 そうですね。「FANTASY」を出したときに、純粋にメロディアスで、ヴィジュアル系の良さもありつつ、J-POPさをすごく感じて。『絶景色』を聴かせてもらったときに、あまりにも幅広い音楽性に感動した覚えがありますね。様々なジャンルの要素を取り入れていて、ヴィジュアル系っぽい音楽をやることに対するコンプレックスでもあるのかと思ったぐらいなんです。そういうのを避けようとしているのかなと。
【ヒロト】 うん。最初の頃は、やっぱり、それをすっごい避けていて。
【猟牙】 やっぱり。それすごい感じたんですよね。
【ヒロト】 Alice Nineを始めたときに、いわゆるこのシーンらしい音をやっているバンドってたくさんいたから、違うことやろうって言って。だから最初、定番の演出とかはいっさい辞めようって、やってたかな。
【猟牙】 結成当初は、すごい尖ってた印象があるんですよね。そういう意味では、Alice Nineって、“まずは音楽を聴いてくれよっていうスタンスを、打ち出してきてる感じ”が伝わってくるんですよね。
【ヒロト】 のわりに、最初ライブでは僕、演奏全然してなかったけどね(笑)。
【猟牙】 いや、そこがヒロトくんのいいところなんですよ!俺はそこに惹かれたんですから!俺、ヒロトくんのことは、前のバンドから知ってたんですよ。
【ヒロト】 え??
【猟牙】Alice Nineの前にヒロトくんがやってたバンド。その人が、ヒロトくんとやる前に、シルドラってバンドやってましたよね。俺、そのシルドラの第一期ボーカルなんですよ。
【ヒロト】 え!?本当に?
【猟牙】 はい。俺、当時15、6歳です。
【ヒロト】 結構年上の人たちだったよね?
【猟牙】 そうです。俺のあとに、そのボーカルの人が入って。で、そのボーカルがシルドラ辞めて、新バンド始めたって聞いたときに、ヒロトくんを写真で初めてみたんですよ。で、後々、Alice Nineでヒロトくんを見たときに、“あ!この人!”って思ったんです。だから、実は、遠い接点はあるんですよね。
【ヒロト】 そうだったんだ!知らなかった。今でこそ、PS内だと、BORNのほうが後輩だけど。歳、同じだしね。むしろ、ヴィジュアル系の歴でいったら、猟牙は俺より長いし。
【猟牙】 俺、バンド始めたのが、15、6歳で始めてますからね。で、ローディとかやって、18歳ぐらいから20歳ぐらいまではしばらく何もせずに、バンド業界から一旦、離れてたんですけど。改めてバンドをやるってなったときに、Kと出会って。で、ヒロトくんが、知り合いだったっていう。だから、ヒロトくんに、「同じ歳なんだからタメ語でしゃべってよ」って言われるんだけど。気付けば敬語に戻ってる(笑)。
【ヒロト】 そうなんだよね(笑)。

ヒロト(Alice Nine)
ヒロト(Alice Nine)

――プライベートでもよく会うの?
【ヒロト】 最近たまに、RUKIさんとKと一緒に、ご飯を食べに行ってるよね。月1回ぐらいかな。
【猟牙】 だいたい4人で。で、たまにもうひとり友達呼んだりとかして。もう夕方ぐらいに集まって、朝の5時ぐらいまでずっと。
【ヒロト】 そうそう(笑)。でも僕、PSのなかで、先輩を除いたら、いま間違いなくいちばん興味がある人なんだよね、猟くんが。だから、指名させてもらったわけで。
【猟牙】 嬉しいな。

――猟牙そういうの多いよね。
【ヒロト】 同世代ってのもあるけど、Alice Nineも8年ぐらい活動してきて、これまでわりと同い年ぐらいのバンドで、いわゆるキッズ目線で、この人カッコイイって思う人って、あんま出会ってないんだよね。数えられるぐらいしか出会ってなくて、そのうちの1人が猟くん。PS入る前に、1回どっかでライブを観させてもらったよね。
【猟牙】 ああ〜、観に来ていただきましたね。BORNの前身バンド。メンバーはまったく一緒なんですけど、RENNY AMYってバンドをやってたときですね。沙我さんとNaoさんも一緒に来てくれましたね。
【ヒロト】 そう。そのときは、Kのステージを観るのが久しぶりだったから、わりとKしか観てなくて、正直そのときそこまでは思ってなかったけど。そのあとで、BORNになって観たときに、“なんだこの人!?”と思って、興味が沸いたんだよね。なんかある種の、吹っ切れた感があって。同じくらいの世代のバンドマンって、ここまで開放してステージに立ってる人ってあんま見たことなかったから。それですごい気になってて。やっぱり自分もステージで、普段とは違う部分を開放するタイプだから。なんか同じニオイを感じたというか(笑)。
【猟牙】 それはわかります。
【ヒロト】 なんていうか、シンパシーをね。

猟牙(BORN)
猟牙(BORN)

――感じた。
【ヒロト】 そうそう。感じたんすよ(笑)。
【猟牙】 あ!俺、そういえば、AXよりも前にAlice Nineのヒロトくんのライブを観てます!高田馬場AREAで観てるんですよ。Alice Nineがまだ事務所に入る前に。
【ヒロト】 え?それ初ライブだよ!
【猟牙】 ですよね。そのときに、ヒロトくんが、ギターを弾くよりも、客をひたすら煽ってたんですよ。マイクを持って、それでも客は沸き上がって。Alice Nineってすごい華やかな見た目で、音楽性は今以上にギターロックよりの臭いを感じてたんで、どんなライブをするのかなって、思ってたら、ヒロトくんが客を煽りまくってたんですよ。もうなんか“熱を抑え切れねーんだ、俺は!”みたいな、空気感すごい出してて。そのときに、ライブにルールってないんだなっていうことを、知らされたというか。なんか、カッコよきゃ、結果オーライだなって。俺はそのとき、曲がどうギターがどうっていうよりも、煽りを入れてたヒロトくんにビックリして。で、将さんは背も高いし、真ん中でドーンっと立って、華やかさがあって。このバンドのバランスすごいなと。そのときから、なんでもありなバンドだなと思って、気になってたんです。将さんもシャウトするときは、とことんするじゃないですか。どういうバンドかわかんないってところに、呆然と見とれちゃって。
【ヒロト】 なんだこれ?みたいな(笑)。
【猟牙】 いやいやいや。単純にすごいなと思いましたね。
【ヒロト】 当時なんか、ちゃんとヴィジュアル系を始めて、まだ1年ぐらいしか経ってなくて。僕、バンド内でいちばん歳下だったし。それで、なんかその負けられないみたいな反動でそうなってたのもあったと思う。ウチらがいるシーンより、さらに下のシーンとかだと、ホントにただ、暴れ狂ってるだけとか多かった気がして。ただ暴れてるんじゃなくて、内面をちゃんと出そうとしてやってる気はしてる。猟くんを見てもそう思う。もう完全にそれはスイッチ入ってそうなってるってだけなのか、わりと意識してるのか。
【猟牙】 俺、考えてはいるんですよ。いろいろライブとかシミュレーションするんです。こう出したいな、こうやりたいなって。でも、ステージに上がっちゃうと、全部吹っ飛んじゃうっていう(笑)。
【ヒロト】 同じ(笑)。
【猟牙】 あははは。こういう立ち振る舞いをしたいなとか、自分のなかで10理想を描いたとしたら、ライブでは、そのうちの1をやるかやらないか。それ以外はもう、ひたすらがむしゃらに、本能にしたがってやっちゃってますね。
【ヒロト】 わかる!ステージに上がるまでは、結構いろいろと考えるんだよね(笑)。
【猟牙】 ですね。すごい考えるんだけど、結局ステージに立ってしまうと、目の前にいるファンのノリによっても自分のテンションが変わるし。メンバーとアイコンタクトしたときのテンションでまた、自分の動きが予測不可能だから。カッコ悪いことはしたくないけど、でもそういうがむしゃらな自分すらもスタイルにしたいなって思う。それは初ライブのヒロトくん見て思いました。
【ヒロト】 ありがとう。

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次回は、猟牙(BORN)×ジン(SCREW)が登場します!

【Alice Nine info】

“9”

“9”【初回限定盤】
Alice Nine 
2012/02/22[アルバム]
¥3,780(税込)
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-73733

  “9”

“9”【通常盤】
Alice Nine 
2012/02/22[アルバム]
¥3,150(税込)
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-73737

     
alice in pictures III

alice in pictures III
Alice Nine 
2012/06/06[DVD]
\5,500(税込)
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKBA-1155

 
     

> Alice Nine OFFICIAL SITE

【BORN Nine info】

“9”

BLASTED ANIMALS
初回限定盤】

BORN
2012/07/04[シングル]
\2,625(税込)
Indie PSC.
PSIM-30033

  “9”

BLASTED ANIMALS
【通常盤】

BORN
2012/07/04[シングル]
\1,575(税込)
Indie PSC.
PSIM-20027

     

> BORN OFFICIAL SITE

■Alice Nine(アリスナイン)

将(Vo)、ヒロト(Gt)、虎(Gt)、沙我(Ba)、Nao(Dr)による5人組。2004年結成。 洗練されたヴィジュアルとメロディセンスが光る楽曲が注目を浴び、結成直後よりシーンで注目を集め、セールス、ライブ動員とも拡大。来年2013年8月には、バンド名にも含まれる“9”周年を迎え、ますます勢いを増していく。

2006年4月26日、アルバム『絶景色』をリリース。
2007年11月28日、アルバム『Alpha』をリリース。
2009年1月14日、アルバム『VANDALIZE』をリリース。
2011年2月9日、アルバム『GEMINI』をリリース。
2012年2月22日、アルバム『“9”』をリリース。

■BORN(ボーン)

猟牙(Vo)、K(Gt)、Ray(Gt)、KIFUMI(Ba)、TOMO(Dr)による5人組。
PS COMPANYにおける唯一無二の黒<THE BLACK POPULAR>をコンセプトに、ヴィジュアル面において鮮やかに黒を彩り、サウンド面において荒々しく黒を奏でる。何色にも染まらない黒を持ち、全ての色を飲み込む気炎万丈なBLACK MUSICを世に放つ。
2012年11月21日に初のライブDVDリリースに続き、来年1月23日にシングルをリリース。
2013年1月24日、埼玉・浦和ナルシス公演から始まるワンマンツアー『Devilish of the PUNK』のファイナル(2月23日)を東京・渋谷CLUB QUATTROで行う。


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