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アンモフライト『実体験を元にとっておき“失恋バラード”が誕生、作品に込めた思いとは?』

 小田原出身のピュア・ポップバンド、ammoflight(アンモフライト)。3ヶ月ぶりとなる3rdシングル「アルタルフ〜この恋の終わりに〜」は切なさ溢れる失恋バラード。大好きだった“君”に会えない悲しみをドラマチックに表現した名曲だ。

自身の失恋がきっかけに誕生したバラード

──爽快感抜群のポップ・チューンだった前作「夏色ドット」から一転、ニューシングル「アルタルフ〜この恋の終わりに〜」は……。
津久井恒仁(Vo&G)バラードです。しかも悲しいバラード。失恋の痛みや苦しみを、しっかりと曲に込めたかったんです。

──悲しい詞だけど、でもネガティブな印象は受けませんでした。全体を包み込むようなアレンジの効果でしょうか?
久保田庸友(G)それはあるかもしれません。王道バラードを作ろうっていう気持ちでアレンジしたんで。展開もドラマチックにして、より歌が伝わるようなものを目指しました。
葛西一茂(Dr)細かい部分まで、かなりこだわってレコーディングしましたね。例えば、ここにひとつの音を加えるとサビの印象はどう変化するか、みたいなことをじっくり考えながら。
鳥居塚尚人(B)悲しいけど、でも誰もが共感できる歌詞だっていうところもポイントだと思います。聴いた人が過去の恋愛を思い出してくれたらうれしいですね。僕自身もライブで演奏してて、ふいに失恋したときの感情がよみがえってきたりしますし。

──タイトルにある「アルタルフ」というのは?
津久井かに座の星座が持ってる最も強く輝く星です。アラビア語で“終わり”という意味があるらしいんですけど。

──かに座の星を選んだ理由は?
津久井個人的な話になっちゃいますけど……まあ、ようするに、かに座の女性だったんですよ(笑)。

──この曲のきっかけになった失恋が?
津久井そうです(笑)。今だったら、こういう個人的なタイトルは付けないんですけど、この曲を作ったのは3年ぐらい前で……。

──その辛い失恋の経験が元になって、こんな名曲が生まれたんだから、よかったのでは?
津久井はい。でも今になってみれば、という話ですけどね。当時は、そんなふうに考える余裕はありませんでした(笑)。

津久井以外のメンバーは下戸!?

──カップリングの「ライフ・イズ・ア・ギャンブル」についても聞かせて下さい。
久保田「アルタルフ〜」とは打って変わって、すごく勢いのあるロック・チューン。
津久井人生についての歌です。と言うとシリアスな曲だと思われるかもしれないけど、そういったテーマを遊び心を混ぜて表現してみました。
久保田イントロとアウトロ(曲の終わり部分)ではギターの音を、ちょっとシタールっぽい雰囲気にしたり。そんな感じでサウンド的にも遊んでる部分がありますね。
鳥居塚メジャーになってから発表した楽曲のなかで、ベーシストとして最も攻めてるのが、この曲だと思います。テンションが高いメロディーに引っぱられて自然とこうなりました。
葛西実は、この曲も3年ぐらい前から存在してて。レコーディングするにあたって、その当時の音源を聴き返したんです。そしたら今の自分では叩かないようなリズムパターンだったので、それをできるだけ忠実に再現してプレイしました。そのへんも曲の勢いに繋がってるんじゃないかと思います。

──<ナイスなメロディーが書けたら 発泡酒じゃなくてエビスを買いにいくんだ>という一節が印象に残りました。ビールが好きなんですか?
津久井超好きです(笑)。
鳥居塚ほかの3人は、ほとんど飲めないんですけどね(笑)。


──津久井さんって酔うとどうなるの?
葛西かわいらしいキャラになりますね。普段は僕らのことを名前で呼ぶんですけど、でも酔うと「君たちは、いい子だねえ」とか言い出す(笑)。
久保田かわいいんだけど上から目線(笑)。
津久井4人で飲みに行くと、どうしても甘えちゃって。だから酔っ払っちゃうんですよ(笑)。

──3曲目は「milk tea」。アコースティック調のバラードですね。
津久井みんなで話し合ってるときに“たまには幸せな恋の歌でも作ってみれば?”みたいな提案をしてもらったので、がんばって幸福感のある曲を書きました(笑)。優しくて温かくて、ちょっと甘いもの。そういう発想から「milk tea」って名付けたんです。

──来年の頭には、このシングルを引っさげたライブが決まっていますね。
津久井1月18日が大阪のLIVE SQUARE 2nd LINE。そして25日は東京のMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE。この2本は新しい年の始まりを飾るライブになるので、いいスタートを切りたいですね。東京はワンマンで、しかも初めてイスのあるホール形式の会場でやるんですよ。そういう状況も意識しつつ、しっかり自分たちらしいライブにしたいと思ってます。
(文:大野貴史)

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