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役者、歌手としての活躍はもちろん、バラエティ番組の司会もこなし、舞台でみせるパフォーマンスのひとつ“マツケンサンバ”で一大ブームを起こす。そんな、表現者として次々とファンを魅了し続ける松平健が、57才にしてアニメーション映画の声優に初挑戦!優しいイメージの松平が今回演じるのは、妖怪の総大将“見越し入道”だ。
松平健

──まずは初のアニメーションアフレコの感想を聞かせてください。
【松平】 子ども向けのアニメーション映画であることに多少の戸惑いはありましたが、「また新しい分野に挑戦できる!」と、オファーをもらったときは純粋に嬉しかったですね。今後も声優にチャレンジしていきたいと思っています。

──妖怪は、これまでにも数多く描かれてきた題材ですが、松平さんが感じたこの作品のおもしろさはどんなところですか?
【松平】 親子の絆が深く描かれている作品ですよね。見越し入道の息子・豆富小僧や、人間の子ども(アイ)のキャラクターは純粋で可愛いですし、見越し入道の父親像にも惹かれるものがありました。今は優しいお父さんが多いけれど、見越し入道はかなり“頑固オヤジ”です。

──見越し入道と父親としての松平さんは似ていますか?また、どんなところに気をつけて演じたのでしょう?
【松平】 僕も叱るときは叱ります。でも、その後フォローもします(笑)。見越し入道は妖怪の世界を仕切っている親分。迫力があって、でも子ども想いで、本当は優しい──というところに魅力を感じたので、その辺を意識して演じました。ただ、最初はどの程度の声を出せばいいのか、ボリューム調整が分からず、探り探りでしたね。アフレコというと、キャスト全員が集まって収録するのかなと思っていたのですが、今回は一人ひとり個別で収録。初の声優仕事、足を引っぱってはいけないと思っていたので正直ホッとしました(笑)。

松平健

──完成した作品をご覧になった感想を聞かせてください。
【松平】 豆富小僧の純粋さがとてもよく出ていました。その純粋さをスクリーンで観た大人は、子どもはこんなにも純粋な気持ちを持っているんだな……と、改めて認識すると思うんです。子どもがどんな思いでいるのか、本当の気持ちを捉えることが難しいときもありますからね。また、親としては子どもが困っているときには当然手を差し伸べるけれど、差し伸べてばかりではいけない、突き放すこともときには必要なんだと、そんなメッセージが込められていると感じました。

──たしかに、子どもはもちろん大人も感じるものが多い映画ですよね。松平さんからみた豆富小僧の可愛らしさとは?
【松平】 豆腐が自分の手から離れると姿が消えてしまうという発想もおもしろいし、姿形がすごく可愛いですよね。深田恭子さんの声も豆富小僧にぴったりでした。そんな豆富小僧を(自分の)子どもも気に入ったみたいで、映画館で観たい!と言っているんです。「お父さんは見越し入道役なんだよ」と教えたら喜んでいました。でも、映画のなかの見越し入道は怒鳴ってばかり。あんなに怒鳴る役柄をこれまで演じたことがなかったけれど、怒鳴るってけっこうスッキリするんですよね(笑)。

──メインキャストのみなさんに心温まるエピソードを聞いているんですが、松平さんが最近心温まるなぁと感じたのはどんな瞬間ですか?
【松平】 そうですね……最近は子どもが携帯電話やiPodのゲームに夢中になっていて、(思うようにいかなくて)困ったときに「お父さーん!」って頼ってくるんです。頼られる瞬間は心温まります(笑)。

(文:新谷里映/写真:片山よしお)

松平健
1953年生まれ。愛知県出身。
1975年、ドラマ『座頭市物語〜心中あいや節』(フジテレビ系)でデビュー。その後、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)を始めとした時代劇を中心に、数多くのドラマ、映画、舞台で幅広く活躍する。2004年、舞台公演で歌われていた「マツケンサンバII」が大ヒット。『NHK紅白歌合戦』に出場、『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)で特別賞を受賞。国民的スターとして活躍する。

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【ストーリー】
 時は江戸時代。まだ人間と妖怪がともに暮らしていたころの話。その間の抜けた外見と、弱虫な性格からまったく人間を怖がらせることができない豆富小僧は、父親である妖怪総大将の見越し入道から怒られてばかり。他の妖怪たちからも馬鹿にされている。なぐさめてくれるのは目付け役の達磨だけ……。
 ある日、お母さんがいない豆富小僧は、母を探す旅に出る。すると突然目の前にお母さんが現れ、そのお母さんに導かれ、達磨と一緒にお堂のなかに入ったところ、ふたりは閉じ込められてしまう。妖怪の長年の敵、狸の仕業だ……。途方に暮れるふたりがようやく外に出ることに成功すると、目の前に広がっていたのは見たことのない世界。そこは現代の日本だった。

【ボイスキャスト】
深田恭子 武田鉄矢 小池徹平 大泉洋 宮迫博之 平野綾 はるな愛 檀れい 松平健

2011年4月29日(祝・金)3D/2D同時公開
(C)2011「豆富小僧」製作委員会

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