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バラエティ番組などで大活躍中のはるな愛が演じたのは、豆富小僧の敵役になる芝居者狸の部下、702番狸。忠実だが少しぬけている狸役を、アドリブもたくさん入れてのびのびと演じている。劇中の爆笑シーンは、はるなの過去の記憶が呼び起こされていた!?
はるな愛

──完成した作品を観ていかがでしたか?
【はるな】 自分が(声の)出演をしたことを忘れちゃうくらい、映画の世界観に包み込まれました。映像にはちょっと懐かしさを感じる場面や、幻想的で癒されるシーンもたくさんあって、観ていてとても心地よかったです。自分の忘れていた大切な心を思い出させてくれた作品でした。

──とくに印象的なシーンはありましたか?
【はるな】 全部よかったのでシーンを特定するのは難しいのですが、全体を通して“譲り合う心”の大切さを感じました。あとは、世の中が便利になるなかでも忘れちゃいけない日本の良さを、しっかりと感じさせてくれたんですよね。

──たしかに、観終えた後に心が温まりました。それと、はるなさん演じる702番狸がビルから落ちるシーンは大爆笑させてもらいました!
【はるな】 嬉しい〜!!まず、この役をいただいてから監督さんに「どんな狸を演じればいいんですか?」って聞いたことがあったんです。そうしたら、「この役は、はるなさんの役だから、いつも通りのかわいいはるなさんで演じてください」と言ってくださったんです。そこで気になるのが“性別はどちらか”ということ。でも監督はそこも「男女じゃなくて、はるなさんでお願いします」と。自由にのびのびと演じさせてもらったんですよね。そうしたら、このビルの屋上から下を覗くシーンで、狸の男のコのシンボルがきゅっと縮むシーンがあったの〜!

──縮みあがっちゃってるんですね(笑)!
【はるな】 言うよね〜!そうなのよ!男のコだったんだよね〜!それをみて、私が賢示クンだったときに同じ体験をしたことがあったので、これも懐かしい〜って思ったんですよ!

はるな愛

──アドリブなどもあったんですか?
【はるな】 はい!たくさん入れていたんです。「言うよね〜」はもちろん、「顔はやめて!」とか「身体はお金がかかったのよ!」とか。だいたいカットになりましたけどね(笑)。

──そういう視点で観るとまたおもしろいですね。それにしても、ただ楽しいだけじゃない、考えさせられるシーンもたくさんありますよね。
【はるな】 そうなんですよ。先日、香港国際映画祭に行ってきたんですが、この作品を観た現地の人たちが、「日本人ってすごく優しくて、心がキレイなんですね」と言ってくれて。それは、この作品に描かれている“譲る心”に対して言われた言葉なんですよね。今まで私もそれが当たり前だと思っていたので、改めて考えることがなかったんです。でも、それが実は日本人の美しさになっているのなら、もっと大切にしなくちゃって改めて思えたんです。性別世代を超えて、多くの人に観てもらいたいです!

──それでは恒例の質問ですが、はるなさんの“心温まるエピソード”を聞かせてください。
【はるな】 今回の大地震が発生してから急に仕事がお休みになったので、今私に何かできることがないかと思い、福島県相馬市に救援物資を持って炊き出しに行ったんです。そこではたくさんの人が辛い思いをしているはずなのに、笑顔で喜んでくれたんですよね。そんななか、ある女子高生が深々と私に頭を下げて、「来てくれて本当にありがとうございます。みんなの笑顔を久しぶりに見ることができました」と言ってくれたんです。そのときに、私なんてお礼を言われるような人間じゃないのに、少しでも役に立てたのかなと思えて嬉しかったんです。これからも継続的になにかできることをしていきたいと思っています。元気が出る映画なので、東北の方にもぜひ観てもらいたいですね。

(文:吉田可奈/写真:片山よしお)

はるな愛
大阪府出身。
2008年、松浦あやのモネマネで大ブレイク。バラエティ番組などに多く出演し、タレントとして活躍する。2009年、『ミス・インターナショナル・クイーン』(ニューハーフのビューティコンテスト世界大会)で日本人で初めて優勝。2010年、日本テレビ系『24時間テレビ“愛は地球を救う”』のマラソンランナーに抜擢され、完走を果たす。

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【ストーリー】
 時は江戸時代。まだ人間と妖怪がともに暮らしていたころの話。その間の抜けた外見と、弱虫な性格からまったく人間を怖がらせることができない豆富小僧は、父親である妖怪総大将の見越し入道から怒られてばかり。他の妖怪たちからも馬鹿にされている。なぐさめてくれるのは目付け役の達磨だけ……。
 ある日、お母さんがいない豆富小僧は、母を探す旅に出る。すると突然目の前にお母さんが現れ、そのお母さんに導かれ、達磨と一緒にお堂のなかに入ったところ、ふたりは閉じ込められてしまう。妖怪の長年の敵、狸の仕業だ……。途方に暮れるふたりがようやく外に出ることに成功すると、目の前に広がっていたのは見たことのない世界。そこは現代の日本だった。

【ボイスキャスト】
深田恭子 武田鉄矢 小池徹平 大泉洋 宮迫博之 平野綾 はるな愛 檀れい 松平健

2011年4月29日(祝・金)3D/2D同時公開
(C)2011「豆富小僧」製作委員会

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