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あの爽やか好青年の小池徹平が、3Dアニメーション映画でダークな一面を持ったキャラクター“袖引き小僧”の声を演じた!見た目はどんぐりで可愛いけれど、長いものには巻かれろ的な、ちょっぴり悪知恵の働く妖怪役。本格的な声優は初めてという小池に袖引き小僧の魅力をインタビュー。素顔も垣間見えた!?
小池徹平

──見た目がとってもキュートな袖引き小僧ですが、このキャラクターを初めて目にしたときの印象は?
【小池】 どんぐりだなって(笑)。すごく可愛いですよね。袖引き小僧も豆富小僧も達磨(だるま)も含めて、この映画には「こんな妖怪いるの?」っていうほど可愛いキャラクターが登場するんです。でも、袖引き小僧の中身(性格)をみていくと、途中で豆富ちゃん(豆富小僧)を裏切るシーンがあったり、見た目によらず黒い部分というか、長いものに巻かれろ的なタイプなのが分かるはず。見た目とのギャップがあるキャラなので、よけいに愛着が湧いちゃいました。

──たしかに、ギャップありましたね。そんなキャラを爽やか好青年の小池さんが演じるのもまたギャップでしたが、袖引き小僧のこういう気持ち分かるなぁとか、思わず共感しちゃったことは?
【小池】 ありますね。僕、普段からあまり人を信じないタイプなんです。疑って生きているというか(笑)。たとえば、「友だち」と「知り合い」は違うと思っている性格なので、友だちは多くないし、会った人に「あの作品良かったね」って言われても、ホントに良かったって思ってもらえているといいな……とか。素直に喜んでおけよ、オレ!って思うんですよね。

──意外ですね!でも、それを隠さずに語っちゃうのがまた小池さんらしい。ちなみに、袖引き小僧はどういうキャラクター(性格)だと分析していますか?
【小池】 人間の世界が欲だらけになって、その世界で上手く生きていくためにはどうすればいいのか?という、袖引きなりの芯がちゃんと通っているんです。悪い面だけではないので、単なる悪者にしたくなかったというか、愛嬌があって許せてしまう部分をきっちり出さなければならないなと。その辺の試行錯誤はありました。あと、声は普段よりも少し高めのトーンにしています。

小池徹平

──自身の見た目や年齢にとらわれることなく、さまざまな役を演じられることが声優の醍醐味だと思いますが、声優を経験してみた感想は?
【小池】 本格的な声優の仕事は今回が初めてだったんですが、俳優とはまったく違いますね。セリフの間、声の表情すべてが(すでに映像で)決まっているので……。袖引き小僧って、気がつくと踊っていたりするキャラなんです。手が動いていたり、つねに体を動かしている。だからその動きを声にしないといけないのかなと考えたり。もともと声だけで感情を表現することに慣れていないので、自然と袖引き小僧と同じ動きをしながら演じていました(笑)。

──ということは、難しいけれどやり甲斐はあった?
【小池】 ですね。初めてだったので、プレッシャーも難しさもあったけれど、すごくおもしろい仕事だと思いました。僕が一緒に収録をしたのは、深田(恭子)さんと武田(鉄矢)さんだったんですけど、ふたりから学ぶことがたくさんあって、そしておもしろいことだらけの現場でした。またチャレンジしたいです。

──小池さんが個人的に一番気に入っているシーンは?
【小池】 豆富ちゃんが踊っているシーンとか、後半に豆富ちゃんが生きる意味を見つけるシーンとか、好きなシーンはたくさんあるんですけど、観ていて普通に笑っちゃったのは、はるな愛さんの演じる702番狸が屋上からつり下げられる、その一連のシーン。定番のギャグ、分かりやすいボケだけど、ああいう狸たちがやると可愛いんですよね。敵役ではあるんですけど、観ていてたまらなく可愛いなと。

──『豆富小僧』=心温まる物語、ということで、“心温まるエピソード”を聞いているんですが、小池さんが最近体験した心温まった出来事は?
【小池】 『ONE PIECE』(ワンピース)のジグソーパズルを買ったんです。950ピースのけっこうでかいのを。僕、ジグソーパズルをちゃんと作ったのが初めてで。完成したパズルにノリをつけて、専用の額に入れて、家の壁に掛けて……で、それを眺めながらお酒を飲む。そんな自分に心温まってます(笑)。オレ、なんでこんなことでニヤニヤしちゃうんだろうって。

(文:新谷里映/写真:片山よしお)

小池徹平
1986年生まれ。大阪府出身。
2001年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。2006年、映画『ラブ★コン』で初主演。その後、『KIDS』『ホームレス中学生』(2008年)などに主演し、俳優として高い評価を得る。近年は、NHKドラマ『鉄の骨』(2010年)、フジテレビ系ドラマ『医龍』シリーズ(2006〜2010年)などに出演している。
2002年、ウエンツ瑛士と音楽ユニット・WaTを結成し、2005年にメジャーデビューをしている。

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【ストーリー】
 時は江戸時代。まだ人間と妖怪がともに暮らしていたころの話。その間の抜けた外見と、弱虫な性格からまったく人間を怖がらせることができない豆富小僧は、父親である妖怪総大将の見越し入道から怒られてばかり。他の妖怪たちからも馬鹿にされている。なぐさめてくれるのは目付け役の達磨だけ……。
 ある日、お母さんがいない豆富小僧は、母を探す旅に出る。すると突然目の前にお母さんが現れ、そのお母さんに導かれ、達磨と一緒にお堂のなかに入ったところ、ふたりは閉じ込められてしまう。妖怪の長年の敵、狸の仕業だ……。途方に暮れるふたりがようやく外に出ることに成功すると、目の前に広がっていたのは見たことのない世界。そこは現代の日本だった。

【ボイスキャスト】
深田恭子 武田鉄矢 小池徹平 大泉洋 宮迫博之 平野綾 はるな愛 檀れい 松平健

2011年4月29日(祝・金)3D/2D同時公開
(C)2011「豆富小僧」製作委員会

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