“Laugh&Peace”をコンセプトに昨年誕生した沖縄国際映画祭。 その第2回が、今年もいよいよ開催される。 今回も国内外の“笑い”あり“涙”ありの選りすぐりの新作がエントリー。 出演する俳優やお笑い芸人たちも沖縄に大集結!! よりスケールアップした映画祭が、沖縄から“笑い”と“感動”を発信する!!

約8年ぶりに映画主演を果した岡村隆史 約8年ぶりに映画主演を果した岡村隆史

―― 以前のインタビューで、今作に出演したことが役者業を改めて見つめ直すきっかけになったとおっしゃっていましたが、その真意は?
【岡村】 ある程度、(役者も)できるもんやという思いがあったんですけど、全くできなかったというか(笑)。かなり“打ちのめされた感”があったんです。 ―― これまでにも『岸和田少年愚連隊』(1996年)や『無問題』(1999年)などで、主演を務めてきましたが、今作ではまったく勝手が違った?
【岡村】 そうですね。関西人の役ではなかったというのが大きいんですけど、僕のなかでは全然違う人を演じているという意識が強くなりすぎた。今までは“ナイナイ岡村”の延長線上で演じてこれたんですけど、今回はそうではなかったので……。そうじゃない人を演じるという事で若干パニックが生じてしまいまして(笑)。
―― 今作は沖縄を舞台とした物語ということで、今まで培ってきた“武器”が一切使えないような状況だったんですね。
【岡村】 僕からすると英語に感情を入れてしゃべっているような感じで……。母国語じゃない感じというか。気持ちの入れ方が分からなかったんです。普通にお笑いの仕事をしてきたら、そんな風に思うことはないじゃないですか。とんでもないところにポコッと入れられた感じはありましたね。「えらいとこ来てもうた〜。オレ何もできてへん」って(笑)。 ―― しかも監督はヒットメーカーの李闘士男さんだし、共演も松雪(泰子)さんをはじめ、ビッグネームばかりという状況ですよね。
【岡村】 せっかくオファーを頂いたのに、監督のイメージどおりできているのか? もしかして監督、「岡村じゃない方がよかったかなぁ」とか思ってるんじゃないか。松雪さんも「今のシーン、そんな感じじゃないんだけどなぁ」とか思ってるんじゃとか、そんなことばっかり考えてました。 ―― もう悪いほう、悪いほうに(笑)。
【岡村】 そうなんです(笑)。でも、どんどん変な方向に考えてしまうのを監督が「大丈夫ですから!楽しんでやってください」って言って下さって。でも、楽しむためには、自分のなかにいろいろな“武器”が必要ですし。そういった意味で俳優というものを見つめ直す機会になりましたね。お笑いでもそうなんですけど、武器をたくさん持っていて、準備できてるヤツの方が良いに決まってますから。 ―― 共演の松雪さんも、“ザ・女優”という雰囲気を醸し出している方ですが、相当なプレッシャーを感じたわけですね。
【岡村】 やっぱり、松雪さんと同じところに行こうという思いが、そもそも間違いなんですよね。食われて当たり前だし。実際に対峙して、すごい方なんだなって改めて実感しました。大体、松雪さんと一緒に作品に出るって想像もしてませんから、こっちは(笑)。
―― バラエティ番組での共演は、まずなさそうですよね(笑)。
【岡村】  『フラガール』(2006年)とか『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)とか、改めて松雪さんを意識して観たらすごかった!だから競り合って勝てるわけがないので、すべて松雪さんに「おまかせ!」って感じで臨みましたね。ボクがひとり浮き足立っているのを、松雪さんはじめ、共演者の方に“キュッ”て締めてもらって(笑)。何とか合格ラインになった感じですね。

約8年ぶりに映画主演を果した岡村隆史 約8年ぶりに映画主演を果した岡村隆史

―― 今回の作品は沖縄が舞台ということですが、沖縄といえば岡村さんは毎年訪れるほど、その素晴らしさに魅了されたひとりですが、ズバリ沖縄の魅力とは?
【岡村】 時間がゆっくり進んでいる感じなんですね。車でもスピード出しているのは、ほぼレンタカーで、地元の方じゃないんですね。時間がたくさんあるような気にさせるというか……。だから、ボクが沖縄に行くときは、事前に何をするとかまったく決めないで行きます。海岸で6時間くらいボーっとしているときもありますね(笑)。一緒に行った連れが耐えられなくなって「どっか行こうや!」って行ってきても「これがええんや」って。全然飽きない。 ―― 確かに今回の作品でも、ゆったりとしたぜいたくな時間の流れを感じさせますね。
【岡村】 地元の人と8時に待ち合わせたとしても、8時に来ることがないんです。完全に“沖縄時間”。美味しいお蕎麦屋さんありますか?って聞いたら「15分くらい先にある」って言うんですけど、1時間以上車で走っても全然つかない。「どこが15分くらいやねん!」って(笑)。地元の子供から「これからバーベキューあるから来る?」って言われたり。居酒屋で飲んでいても「家で飲もうよ」って普通に誘ってくれる。 ―― 友達感覚だ(笑)。東京では抵抗あるけど、沖縄なら行ってもいいかなって気にさせてくれる。
【岡村】 そうなんですよねぇ(しみじみ)。砂浜に座っているだけで、何も買いに行かなくていいくらい、差し入れをくれて。「飲み物ない?」って図々しい要望にも応えてくれるんですよ。象徴的だったのが、撮影のとき、関係者以外立ち入り禁止のロープって必ず張るじゃないですか?でも、今回の撮影では一切張ってないんです。誰ひとり入ってこない。飲み屋街での撮影も会ったんですけど、最初はお客さんも「誰、誰?」って顔を出してたんですけど、撮影が始まるといっせいに隠れてくれて、終わったら拍手をしながら「岡ちゃん、良かったよ〜」って言っていただいて(笑)。 ―― 気候も暖かいけど、人も温かいんですね。
【岡村】 僕は周りに「迷ったら沖縄に行け」って必ず云うんです。なんか踏ん切りがつくんですよね……。絶対に一度は行って欲しい場所です。あ、でもあんまりたくさん来られると、ぼくがさらに離島に行かなくてはいけないので、ほどほどにお願いします(笑)。

約8年ぶりに映画主演を果した岡村隆史

―― 今回、岡村さん演じる健司は、バラエティ番組で見る“ナイナイ岡村”とは正反対だと思いますが、自分がやりたいことに対する真摯な姿勢は“素の岡村隆史”と近いものがあるのでは?
【岡村】 うーん、そうですねぇ。仕事に関してはしっかりやろうという気持ちだけは常に持っているので、そういう部分は近いところもあるんですけど、プライベートに関してはダメダメな部分が多いんで(笑)。まぁ企画にもよるんですけどね。『めちゃイケ』の“オファーシリーズ”なんかは、ドキュメンタリータッチで作られているじゃないですか?大本番に向けて、練習風景にもカメラを回します。本番のみカメラを回してくれればいいわけなんですけど、じゃあ家でどれだけ練習しているのかは誰も知らないわけですよね? ―― テレビで流れる練習風景は氷山の一角でしかない。
【岡村】 ホンマに徹底的にやるなら家にもCCDカメラ付けて見ろ!って、たまには思いますけどね。4時間のDVD2枚組にして売って欲しいくらい(笑)。 ―― もっと密着してみろと(笑)。でも今回岡村さんは、妻・由莉役の松雪さんと、2人の子供を持つ父親を演じられました。映画のなかとはいえ“家族”を形成してみて、自身の心境の変化はありましたか?
【岡村】 自分の好きなことをトコトン応援してくれる妻と子供たちなので、本当に理想の家族ですよね。ただ、自分に置き換えたとき、全然見えない部分ではありますよね。もちろん子供は欲しいんですけど、じゃあどうやって育てればいいのかっていうのが想像付かない。
―― まだ、想像できませんか(笑)。
【岡村】 ただ、もし結婚して子供ができたら、小さいうちに「お父さんってすごいんだぞ!」というのを存分に見せ付けたい。魚釣りであったりカブトムシとりだったり、すべてにおいて完璧な父親でありたいんです。
―― 魚を釣って自分でさばいて食べるというのは、子供にとってはすごいことですよね。
【岡村】 自分の父親がそうだったんです。渓流とか行って素手で魚を取ったり、アホみたいにでかいタコを捕まえたり。こいつすごいなって。自分もそういう部分で尊敬されたい。きっと物心ついたら「お前のお父さん、またアホなことしてたぞ」とか小学校とかで言われるんですよ。でも子供の頃のリスペクトの気持ちが残っていたら、「うるさい!」って言ってくれると思うので、“お父さんすごいマイレージ”をパンパンに貯めておきたい(笑)。 ―― お父さんすごいマイレージ(笑)。
【岡村】 本当は30代で結婚しておけばよかったんですけど、運動会とかでも徒競走でダントツで1位になりたいんですよ!もちろんこの映画も見せるし、EXILEと踊ったのも見せます(笑)。 ―― 今後の仕事は、未来の子供に「お父さん、こんなにすごいんだぞ」と見せるためのモノが多くなってきそうですね。でも最近の子供たちは、真剣にアホなことをしているということは分かっているから、学校でも自慢の父親になれますよ!
【岡村】 そう思ってくれればいいんですけど……。お笑いブームもいつまで続くか分からないので、結婚して子供ができるまでは、何とかしがみついてやろうとは思っていますけどね(笑)。

第2回沖縄国際映画祭
【開催期間】
2010年3月20日(土)〜28日(日)
3月20日(土)〜 23日(火):カウントダウンイベント(サブ会場)
3月24日(水)〜 28日(日):映画祭開催(メイン会場)
【会場】
メイン会場:宜野湾市 沖縄コンベンションセンターおよび周辺地区
サブ 会場:那覇市 国際通り周辺、桜坂劇場
【コンペティション】
“Laugh部門”観客グランプリ
“Peace部門”観客グランプリ
 審査員特別賞
※長編プログラムのLaugh部門とPeace部門より、それぞれ一般審査員と観客の投票によって、「観客グランプリ」を選出。さらに、国際的な 5人の審査員による、両部門を通じた1作品が「審査員特別賞」に選ばれる。

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【作品クレジット一覧】
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