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(更新: ORICON NEWS

チェン・ボーリン SPECIAL INTERVIEW 情熱に感銘を受けて ターニングポイントになった

日本のテレビドラマ、映画にも出演する台湾の俳優チェン・ボーリンをクローズアップ!人気ドラマへの出演だけではなく、自身でプロデュース活動も行い多才な姿をみせている彼の演技に対する想いから、プライベートな部分までたっぷりと語ってくれました!

理解をしきってはいけない

――この映画はボーリンさんにとってターニングポイントになったと言われていますが。
【ボーリン】 プロデューサーにすごく啓発された部分はありますね。中国でこんな作品を撮ろうとした情熱に感銘を受けて。この作品は、台本があって起承転結は決まっているけれど、ドキュメンタリーのような部分もあります。だから、役者としてもターニングポイントになったと言えるかもしれません。

――では、普段とは演技の仕方も違ったということですか?
【ボーリン】 通常はカットまでの時間が短くて、次々と場面を変えて撮っていきますが、この作品は長回しが多くて。その長いカットのなかで、自分の感情をどんなふうに保って表現するか、そこが難しいところでした。

――ボーリンさんが演じたディン・ポーという人物は、今の台湾の若者像とも、また社会的な背景も違うと思いますが、その辺はどうやってアプローチしましたか?
【ボーリン】 役作りのために、1ヶ月前からいろいろな準備をしています。早めに現地に入って生活習慣を知り、そこの料理を食べたり、地元の人のバイクに乗ったりして、いろいろなことに慣れるようにしました。そして、そこで生きる若者のことを掴んでいきました。とくに四川省の方言にも力を入れています。環境によって違いはあるけれど、準備によって、そこに生きる若者の心は理解できるようになりました。

――ファン・ビンビンさん演じる、ともに暮らすナンフォーとの間柄がすごく繊細で微妙な関係でしたが、ご自身はどうとらえていましたか?
【ボーリン】 この役を演じるときに一番重要だったのは、理解をしきってはいけないということでした。わざと理解を避けて、ぼんやりとした解釈をすることが必要だったと思います。ずっとディン・ボーを探しながら演じていくという感じでした。ディンボーという人物は、自分の居場所がわからなくて不安を持っている。だから、そういう気持ちになって演じていました。みんなそれぞれ悩みがあって、答えを見つけようとしているという感じなんです。

――そのなかでも、汽車の荷台に乗っているシーンが印象的でした。
【ボーリン】 実際の鉄道で撮っているので、危険なことはありました。大変でしたね。貨車の上に横たわっているシーンでは、炭鉱が近いので、粉じんが鼻のなかにも入ってきて。でも、あのシーンは汽車が走っていることで時間の流れを表現していて、レールの向こうに未来があるという設定なんです。そして列車からシルビア・チャンさんの姿が見えなくなります。

台湾の人にも共感できるところはたくさんある

――今年初めには台湾で『変身』に出演されていますよね。脚本のギデンズ・コーさんは、『あの頃、君を追いかけた』の監督もされていて、現在、日本でもヒットしています。
【ボーリン】 『変身』はコメディ映画ですが、ギデンズさんはすごく前向きでエネルギッシュな人です。主演のクー・チェンドンさんも友人で、『変身』にもゲスト出演しています。今回は一緒のシーンはなかったけど、いつか共演したいですね。ほんとにいい後輩って感じです。

――最近は、ご自身でプロデュース活動もしているんですよね。
【ボーリン】 今、ちょうどとりかかっているところです。まだ準備段階なんですけど、毎日、会議をしたりしています。年末か来年のはじめくらいには映画の撮影を始めようと思ってるんですけど、緊張します。いい映画にしたいから、プレッシャーも大きいですよ。

――日本の仕事もたくさんされていましたが、ここに行きたいというところはありますか?
【ボーリン】 ずっと箱根の温泉に入りたいと思ってるんですけど、まだ行けていなくて(笑)。

――このインタビューでは、アジアの方は皆さんラーメンのお話をよくされるんです。ボーリンさんもお好きですよね?
【ボーリン】 はい、今回も行きましたよ。みなさん一蘭が好きなんですか? 僕もけっこう行きました。あと、今は友人がラーメン屋をやっているんです。秀ラーメンという名前で、けっこう有名なお店になっていると思うんだけど、ぜひ行ってみてください。

――日本の映画などもご覧になってますか?
【ボーリン】 『桐島、部活やめるってよ』を観ました。いい作品ですよね。桐島という人物は謎なのに、その存在が、周囲に生きる人のことを浮き彫りにしていく。観ていて鳥肌が立ちました。台湾の人にも共感できるところはたくさんあると思います。そういえば、『あの頃、君を追いかけた』にも共通する部分もありますね。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:泉山美代子)

映画『ブッダ・マウンテン〜希望と祈りの旅』

  2009年、中国の古都四川省成都市。引退した京劇女優チャン・ユエチンは、前年5月12日に起きた大地震の日に一人息子を亡くし、劇団内でもかつての弟子から冷たくあしらわれていた。ユエチンは孤独だった。

 そんなユエチンが自宅に「貸し間あり」の札を出すと、ナン・フォン、ディン・ボー、太っちょという3人の若者が共同で入居してきた。中国の経済成長の波は山奥の古都にも押し寄せてきて、彼らは歌手や法律すれすれの仕事をしながら逞しく生きているように見えた。しかし、3人それぞれが父親との確執を抱えたナイーブな若者たちであった。世代の違うユエチンと3人はことごとく違う生活に反発もあったが、若者たちのたわいもないいたずらや、ふと見せる優しさに、ユエチンの心にも彼らへの小さな愛情が芽生えた。ユエチンと3人はようやく理解し合えたかに見えた。

 そんなある日、ユエチンが手首を切り自殺を企てたのを発見した3人は、ユエチンの絶望の深さを知る。彼らは以前、貨物列車に忍び込んでたどり着いた観音山にある寺に、ユエチンを連れて行った。そこには地震で崩れた寺と仏像があった。4人は、ユエチンの息子が運転していた自動車を修理し、それに乗って観音山の寺と仏像の修復を手伝いに通い始めた。仏像の修復を手伝うユエチンは心癒され、ようやく安寧の地を見つけたのだった…。

監督・脚本:リー・ユー
出演:シルヴィア・チャン ファン・ビンビン チェン・ボーリン
【映画予告編】 【映画公式サイト】
全国順次公開中
(C)LAUREL FILMS

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チェン・ボーリン公式サイト
映画公式サイト

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