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(更新: ORICON NEWS

ソ・ジソブ&ハン・ヒョジュ『人を愛したときの切ない気持ち…経験が深いほど共感できる』

日本でも人気の韓国の2大スター、ソ・ジソブとハン・ヒョジュが来日!純粋な愛の美しさを描き出す大ヒット主演作『ただ君だけ』の撮影エピソードのほか、お互いの印象や恋愛観までたっぷり語ってくれた!

つらいそぶりを見せたこともあった:ハン・ヒョジュ

――ソ・ジソブさんは暗い過去のある元ボクサーを、ハン・ヒョジュさんは視力を失いつつある女性という難しい役を演じられたわけですが、どのように役作りをしましたか?
ジソブまず外見的な部分では、格闘家ということで1ヶ月前からボクシングを習いました。内面的な部分でいうと、僕が演じたチョルミンというキャラクターは暗い過去の経験のせいで心を閉ざしている人物なので、普段から口数も減らすように努力していました。それと同時に、シナリオに忠実に演じようと思っていました。
ヒョジュ視覚障がい者を演じることにプレッシャーを感じなかったというとウソになります。ですから役作りをするときにも、参考になるような映画やドキュメンタリーも観ましたし、実際に視覚障がい者の方にもお会いして、生活ぶりも見させていただきました。いざ撮影が始まってからは、実際に見て感じたことと表現することが少し違っていたので、どうすれば目線や動きなどが自然に見えるのかということを監督と相談しました。

――シナリオを受け取ったときの第一印象は?
ジソブ初めて読んだときには涙は流れませんでしたが、出演者の皆さんとリーディングをしたときには、熱い感情が湧きあがりました。僕はよく頭のなかでこういう映像ができあがるんじゃないかと想像するんですが、実際に完成した映画を観たら、自分が思い描いていたよりもずっと美しい映像になっていたので本当に感動しました。
ヒョジュ作品の後半部分は、感情的な悲しい部分が多かったように思います。チョルミンと離れてしまうとき、ふたりが再会したにもかかわらず、それに気づかないとき……後半部分は一番のクライマックスだったと思います。

――役者としてお互いをどんなふうに思っていますか?
ジソブ俳優同士の関係において、年齢は重要ではないと思っています。年下の役者さんでも自分よりも上手な部分を持っている人もいるし、学ぶべき点もあると思います。ヒョジュさんは僕よりも後輩なんですが、俳優としての姿勢や取り組み方を見ていると、学ぶべき点が多いと思いました。それに、ヒョジュさんの演じたジョンファという役は、難しくてストレスが溜まることも多かったと思うんですけど、まったくそんなそぶりを見せることもなく、いつも忠実に演じようとしていました。
ヒョジュ本当ならもっと現場の雰囲気を明るくするようにできたらよかったのに、今回はそんな風にはなかなかできなかったんですね。口数も少なかったし、ソ・ジソブさんはそう言ってくれますが、つらいそぶりを見せたこともありました。スタッフや先輩方が現場にいて助けてくれたからこそ良い演技ができたんじゃないかと思います。ソ・ジソブさんに関してもすごいなと思うことがたくさんありました。体力的にきついシーンを数日間立て続けに撮影したときも、まったくつらそうな姿を見せないでいました。私もスタッフも本当にジソブさんは素晴らしいなって言っていたんです。

たまには涙を流すことも必要:ソ・ジソブ

――ソン・イルゴン監督はどういう方でしたか?
ジソブ普段はすごく男らしい方なんですけど、同時に童心が溢れている方でもあります。それから、女性のような感性も持っていて、そういうすべての部分が映画にも反映されていたと思います。
ヒョジュ私から見ると、まるで「旅人」って感じの方ですね。仕事をしているときはもちろん集中していらっしゃるんですけど、でもどこか旅をしているような不思議な雰囲気があるんですよ。

――今作は、韓国では男性からの評価が高いと聞きましたが、どういう部分が男性にウケたと思いますか?
ジソブ初めて試写会で観客の皆さんと一緒に映画を観たとき、泣いている男性をけっこう見かけたんですね。その理由を聞いてみたところ、みなさん昔を思い出したと言われていました。でも、男性もたまには涙を流すことも必要ですよね。
ヒョジュ私が思うに、10〜20代のまだ若くて初恋しか経験していないような年代の方よりも、30〜40代になって、人を愛して切ない気持ちになった経験のある方のほうが、こういう感情に共感できたんじゃないかと思います。

――日本のファンのなかには『ごめん、愛してる』でソ・ジソブさんが演じられたムヒョクと、この映画のチョルミンを重ね合わせている方も多いようですが……。
ジソブ僕も似ている部分が多いと言われることに納得しています。作品に流れる雰囲気も近いですし、チョルミンもムヒョクも口数が少ないですし、それにひとりの女性を見つめています。また、恋愛をテーマにしていることも共通しています。でも、映画を観終わったころには似てないと思われる方も多いんじゃないかなと思っています。


――最後に、日本でこの映画を観る人たちにメッセージをお願いします。
ヒョジュひさしぶりにお届けする正統派のラブストーリーですので、ご覧いただいた方に温かい気持ちになっていただければと思います。そして、愛する人と観られた方は、この映画をきっかけに愛を深めてほしいです。
ジソブそれに加えて、この映画を観たことで、恋についてもう一度考えるきっかけになればいいなと思っています。

(文:西森路代/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

映画情報

ただ君だけ

 チョルミンはジョンファとの未来を想い、もう一度ボクシングに懸けてみようかと思い始めていた。ところが、チョルミンは自分とジョンファの過去に忌まわしい接点があったことに気づく。ジョンファが失明し両親を亡くした日。チョルミンが取立て屋として追い詰めた男が、焼身飛び降り自殺を図った。落下してきた男を避けようとしたトラックがジョンファと両親が乗った車に衝突したのだった。
 チョルミンは、罪の意識に苛まれる。一方、ジョンファの視力は急速に悪化し、1ヶ月以内に完全に失明すると医者に宣告される。チョルミンは、手術の高額な費用を捻出するため、昔の仲間に海外での「賭博格闘技試合」に出場させてほしいと持ちかける。彼は別人になりすまし、ジョンファの手術当日に試合の地・タイへと旅立つ。

監督:ソン・イルゴン出演:ソ・ジソブ ハン・ヒョジュ

2012年6月30日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
(C)2011 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.

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