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岡田将生 Special Interview ポジティブじゃないから不安!? 前向きになれた役との出会い

僕には男兄弟がいないので…

岡田将生

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──宇宙飛行士を目指す小栗旬演じる兄のムッタと、すでにNASAの宇宙飛行士として月面に降り立っている岡田将生演じる弟のヒビトは別々の場面が多いですが、完成した映画を観ていかがでしたか? 【岡田】 ヒビトと兄のムッちゃんが一緒にいるシーンが意外に少なくて、どうつながっていくかが分かっていなかったので、ムッちゃんとのシーンを観たときにグッと来ましたね。兄弟っていいなと思えたので、すごくいい映画だなぁと思いました。それと宇宙や地球を描いたCGが美しくて。想像以上の画だったので、参加できて良かったと心の底から思いました。実は宇宙服が重くて大変だったので、映画を観て救われた気分にもなりましたね(笑)。

──友情にも似た男兄弟の関係が描かれていますが、兄弟の絆をどう理解しましたか? 【岡田】 “お兄ちゃんは前を向いて歩いていかなくてはいけない”という子どもの頃の約束がずっとヒビトの頭のなかに残っていて。僕には男兄弟がいないので、脚本を最初に手に取ったときはずっと考えていました。でも、撮影に入る前に監督(森義隆)と旬君と3人で話す機会があって、そのときにお互いの兄弟感の話をしました。それで監督が「第一線で働いている旬君が、急に俳優の仕事を辞めてアルバイトを始めたらどう思う?」と言われて(笑)。それは嫌だなと思いましたが、そういうところからアプローチしてくれたのですぐに理解できました。ヒビトは子どものまま大人になった人で、純粋で真っ直ぐな性格なので、きっと同じ気持ちになったはずだと。僕はもともとお兄ちゃんがほしいと思っていたので、素敵な兄弟関係が描けたらいいなと思って撮影に入りました。

──熱く素敵な兄弟が誕生しましたよ!気に入っている彼らのシーンはどこですか? 【岡田】 基本的にはムッちゃんのシーンですかね。閉鎖環境ボックスで試験を受けるシーンはインした直後だったそうで、時間がないなかで役を定めて撮り始めて。すごく見応えがあって感動的なシーンでした。あのシーンに自分も出ていたかったって思っています(笑)。

人目を気にせず 開放的な気分で

岡田将生

岡田将生

──ヒビト役に出会ったことで小栗さんとの“兄弟”の絆が深まったような感じですね。 【岡田】 僕のなかでは“兄貴”の存在が大きくて、休みや撮影が終わった後もずっと旬君に連絡していました。むこうはそれどころじゃなかったみたいですが、寂しくて……。ちょっと気持ち悪い話ですが(笑)。撮影が終わって家に帰ってひとりであれこれ考えるよりも、お兄ちゃんがいるなら一緒にいたいなと思って、けっこう連絡していました。それで後になって旬君に「兄貴としてひとりでいたいのに、お前がガツガツ来るからさ〜」って言われて(笑)、人の気持ちを考えていなかったなと反省しました。でもその言葉って旬君はムッちゃんとして言っていて、僕はヒビトとしてずっと一緒にいたい気持ちが出ていたから連絡していたわけですよね。それでも撮影中は一緒に飲む時間がけっこうあって、フロリダでは開放的な気分になったのでお互いに人生観の話をしたりしていましたね。

──NASAがあるフロリダでのロケ滞在中、気分転換に遊びに行く時間はありましたか? 【岡田】 僕はシーワールドを見学に行って、旬君ともユニバーサルスタジオに行きました。旬君は着いたらすぐに観光客にカメラを渡されて撮影を頼まれていて、写真を撮っている間に後ろからベビーカーでひかれるという……。日本では考えられない小栗旬を見て(笑)。とても楽しかったですね。

──ところで、大雑把な性格をときに兄のムッタに注意されることがあるヒビトですが、プレッシャーや他人の視線を気にしない大らかな性格の持ち主ですね。その彼を演じてみて、岡田さんご自身のなかで何か変化したこと、ヒビトの影響を受けたことなどはありますか? 【岡田】 そうですね。ヒビトを長く演じていると、プラス思考になっていく感じが確かにしていました。誰に何を言われようと考え方がマイナスな方向には行かず、すべてを前向きにとらえられるような気になっていましたね。僕は基本的にはポジティブな人間ではないので、最初は不安でしたけれど、この役との出会いは自分にとって良かったと思いますね。

──ネガティブな性格を返上して、ポジティブな岡田将生に生まれ変わるわけですね! 【岡田】 そういう姿勢でいようとは思っています(笑)。ただ、マイナスに考える自分が好きで、それにハマっている自分もいる。自分自身と向き合ってあれこれ会話をしていることが実は良かったりしているので、時と場合ですね。今日はプラスに行こうとか(笑)。でも、できればヒビトのようなプラス思考でいたいですよね。そう心がけてはいますが(笑)。

(文:鴇田 崇/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

PROFILE

岡田将生
1989年8月15日生まれ。東京都出身。
ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』でブレイク。その後もドラマ『オトメン(乙男)』、映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』、CMなど幅広く活躍する人気若手俳優。4月から連続ドラマ『未来日記』(フジテレビ系)で主演を務めるほか、NHK大河ドラマ『平清盛』源頼朝役で語り部も務める。

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宇宙兄弟

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宇宙兄弟
ストーリー:

 宇宙に魅了され、毎日宇宙のことばかり考え星空を追い続けていた兄弟がいた。そんな兄・ムッタと弟・ヒビトは、一緒に宇宙飛行士になる約束を交わす。時は経ち2025年。ヒビトは約束どおり宇宙飛行士となり、第1次月面長期滞在クルーの一員となっていた。日本人初の月面歩行者として、世間の期待を一身に背負うヒビト。一方、ムッタは、勤めていた自動車会社をクビになり無職になっていた…。

 再就職に行き詰り、ヒビトとの境遇の差に落ち込むムッタのもとに、1通の封筒が届く。それは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過を知らせる手紙であった。幼きころの約束と、宇宙への夢を思い出したムッタは、再び月を目指し始める。

 宇宙へ飛び立ち、日本人初の月面歩行者となったヒビトの姿を見て、宇宙への想いさらに強くしたムッタ。一度はあきらめていた夢に向かって突き進むムッタが最終試験まで辿り着いたとき、ヒビトの乗ったローバー(月面探査機)が月面で消息を絶つ……。

監督:森 義隆
出演:小栗旬 岡田将生 麻生久美子 堤真一

2012年5月5日(土)全国東宝系ロードショー
(C)2012「宇宙兄弟」製作委員会

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