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北海道で放牧された牛のように(笑):吉高

吉高由里子&本仮屋ユイカ

吉高由里子&本仮屋ユイカ

──吉高さんの演じた高橋七美、本仮屋さんの演じた山本有里。それぞれキャラクターをどうつかんで演じたのでしょう? 【本仮屋】 クランクインする前は、朝起きてから寝るまで、時間の許す限りずっと原作を読んでいたんです。ただ、釧路で撮影に入るときは、15冊の漫画本をトランクに詰めるのは大変だと思って、キーになる有里のセリフだけをノートに書き出しました。漫画の世界でビジュアルが出来上がっているので、(ビジュアルとしての)ゴールが見えているからこそ全部やってやる!って思いましたね。

──ということは、原作漫画のヒットはふたりにとってかなりプレッシャーだった? 【吉高】 プロデューサーさんが冗談混じりに「漫画原作だから(顔のラインが)シュッとしていないと読者の期待を裏切るぞ!」って言っていて。たしかにそうあるべきですけど、私は前篇では健やかにふっくらしていきましたね。北海道という土地で放牧された牛のように(笑)。

──でも、前篇は学生時代の設定ですから、そのふっくらも役作りって言えませんか? 【吉高】 そうですよね(笑)。前篇は北海道で撮って、後篇は東京で撮っているんですけど、東京へ戻ってきたら自然と減っていきました。あんなにぱんぱんだった顔のふくよかさがなくなって、年月の経った感じがうまい具合に出せたなと(笑)。
【本仮屋】 三木監督はもともとミュージックビデオを撮っていた方なので、見え方にすごくこだわりを持っているんですよね。ここで2歩、ここで3歩、ここで振り向く──とか。そこにどれだけ感情を乗せられるのかも勝負というか。
【吉高】 そうそう。釧路での撮影は天候が悪くて、“太陽待ち”はけっこうありました。「今日は曇りなのでこのシーンはやりません」とか当日変更になることも多かったけれど、出来上がった映画は本当にやわらかい画になっていて。自然のスモークが本当にきれいでしたね。

拒絶されても追い続ける自信…私にはない(笑):本仮屋

吉高由里子&本仮屋ユイカ

──三木監督のこだわりの映像ですね。内面はどうですか?ここが好き、ここは共感できないなど、キャラクターを理解するのに苦労したことはある? 【吉高】 七美ってすごいなと思ったのは、どの人に対しても素直であること。素直さが嫌味に聞こえてしまう人もいるじゃないですか。彼女の場合はその素直さとかひたむきさを応援したくなるんです。そういう力に変えてしまうんですよね。

──たしかに、高橋七美って女子にも愛されるキャラクターですよね。そんな彼女とライバル関係にある山本有里については? 【本仮屋】 あんなに拒絶されても矢野を追い続けられる、あの自信は私にはないです(笑)。漫画を読んで、読み込んで、好きになって理解しましたけど、最初は「なんでこういう行動をするんだろう?」「なんてひどいことを言うんだろう?」という疑問はありました。

──その疑問は読みこむことで受け入れられた? 【本仮屋】 そうですね。矢野が好き、ただその1点が強い女の子ということを理解して。あとは、それぐらい好きになる矢野を生田斗真さんが演じてくれたこと、それが大きかったです。

──矢野を一途に想うのは高橋七美も一緒。であるのに、愛し方は全然違いますね。 【吉高】 本仮屋ユイカと吉高由里子も人を愛する方法は違うと思いますよ(笑)。

──それ聞きたいですねぇ。 【吉高】 ユイカちゃんは、私が度肝を抜くような愛し方をしているかもしれないし(笑)。
【本仮屋】 どうだろう(笑)。ただ、七美は長いこと矢野を待っているじゃないですか。それをフィクションだからって思えなかったんですよね。もしも私だったらって考えてしまった。そして、きっと待てるって思えて。そこはすごく共感できた部分ですね。

(文:新谷里映/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

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PROFILE

吉高由里子
1988年7月22日生まれ。東京都出身。
映画『蛇にピアス』で、高い演技力が絶賛を浴び数々の映画賞で新人賞を総なめにした。以降、テレビドラマ、映画などで注目作に数多く出演する若手実力派女優。

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本仮屋ユイカ
1987年9月8日生まれ。東京都出身。
若手の実力派としてドラマ、映画を中心に活躍。CM、バラエティでもさわやかなキャラクターで人気を得ている。

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僕等がいた

僕等がいた 場面写真
ストーリー:

北海道・釧路を舞台に、生田斗真演じる矢野元晴と吉高由里子演じる高橋七美の眩いばかりの初恋を記憶で綴る“出会い”の前篇<3/17(土)公開>と、舞台を東京に移し、大人になった現在の矢野と七美がすれ違いながらも、あの日誓った未来を願い、想いを貫く“運命”の後篇<4/21(土)公開>。2部作でなければ描くことができなかった“6年間の意味”と“彼らの祈り”を恋愛映画としては異例の【前・後篇】、そして邦画初の【2部作連続】で公開される。

監督:三木孝浩
出演:生田斗真 吉高由里子 高岡蒼佑 本仮屋ユイカ 小松彩夏 柄本佑

前篇:大ヒット公開中 後篇:4月21日(土)より2部作連続全国ロードショー
(C)2012「僕等がいた」製作委員会 (C)2002小畑友紀/小学館

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