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阿部寛 Special Interview 阿部寛が今作への想いを明かす

山口智子さんは僕の恩人なんです

阿部寛

『ゴーイング マイ ホーム』

『ゴーイング マイ ホーム』

――今回の作品は放送前から非常に評判が高いですね。 【阿部寛】 ありがとうございます。是枝監督というすばらしい監督が初めて連ドラに挑戦するということで、気持ちに新鮮さをもちながら一緒に作っていきたいなと頑張っております。共演者も素晴らしくて、現場で徐々にやられながら日々過ごしております。

――山口さんは『ロンバケ』以来、16年ぶりの連ドラ出演。それ以外にも宮崎あおいさんやYOUさん、西田敏行さんと共演者も非常に豪華です。 【阿部】 山口さんはモデル仲間として、彼女がこの世界(俳優業)に入って、ドラマで成功してくれたから、自分もモデル出身でやっていけたと実はすごく感謝しています。宮崎さんも初めて共演するんですが、繊細なお芝居で圧倒的な存在感がある。西田さんは何本かやらさせてもらっていて、今回はアドリブを封印されたとのことですが、空気というものが、僕のつたない芝居を助けてくれる。空気のアドリブが素晴らしいなと思っています。YOUさんは、怒らせたら怒らせるほど面白いというか(笑)、現場で何をやってもアドリブで返してくれるので楽しくやらさせていただいてます。

――今作は脚本も是枝さんが手掛けていますが、日々現場で内容が変わるという噂ですが? 【阿部】 1日前にはもらってやってますが、映画の時もそうでしたけど、微調整しながら作っていかれるのは、正解だと思うので……もう慣れました(笑)。

――制作陣からは今までにないホームドラマということを強調していましたが、阿部さん自身はどのような作品になると? 【阿部】 是枝監督の世界観、映画『歩いても 歩いても』も家族の話だったから、ああいう雰囲気のドラマで11話、作られていくんだなと予想されるかなと思います。

――それをテレビドラマでやるというのは確かに挑戦ではありますね。 【阿部】 是枝さんが連続ドラマをやるという新たな挑戦と、僕も映画と違う面白さを強調してみせていったりと、化学反応みたいなことが起きて作っていけるんじゃないかなとすごく期待があります。是枝さんの作品はいろいろ観ましたが、観終った後に世の中の見え方が違うような繊細さ、背景を感じるんで、このドラマの中に一番、是枝さんの作品の特徴が現れてくると思う。そこが今までのドラマと違うドラマになるんじゃないかと。脇の下をくすぐってくるようなそういう面白さが出るんじゃないかな。

――演じるにあたり、監督から阿部さんにどのような指示があったんですか? 【阿部】 「女性にやられてください」って最初に一言(笑)。外で虚勢をはっていて、家では情けないというか奥さんよりもはるかに子供じみた部分を描いていかれるんだろうなと。今回は奥さんも娘も、姉さん母さん多くの女性にそれぞれに違うやられ方をすればいいのかなと。

――山口智子さんとの撮影は如何ですか? 夫婦役ですが頼りない夫としっかり者の妻という図式ですが? 【阿部】 現場でほんとに頼ってます(笑)。沙江という女性、しっかりとした奥さんを頼ってる役をそのまま素でやらしていただければいいなと。16年ぶりでこの作品を選んでくれたのは嬉しかった。

――山口さんが、夫婦の感じを出すために阿部さんに触らせてとリクエストがあったそうですね? 【阿部】 誤解されるといやらしいですけど(笑)。あえて最初位置が離されてたので、あんまりよくないよねって。僕はあまり触れなかったですけど(笑)。そういうのは大事にしないとって話はしましたね。そういう気づかいに感動しました。

――とりあえず監督の指示通りやられているわけですね(笑)。 【阿部】 徐々に反抗していくという小ささというか(笑)。やられようと。勝っちゃいけないなと。負ける面白さがあって、男の可愛らしさや許容の広さがでるから。最終的には親父の生きてきた過去がわかっていって、父親との確執をずっともっていた男なので、そこを許していけるという中年の男が成長していく話になっています。父役の夏八木(勲)さんが17kg落としたってきいてビックリした。現場で会って痩せてるって思って、3ヶ月かけて医者つけて「落としすぎちゃったよ」って。見てるだけで涙が止まらなくなっちゃって、泣くシーンじゃないのに。すごく努力されていた。

――今作のキーとなる森に住む小人。クーナーの役割とは? 【阿部】 社会とか見えるものに振り回されて、生きてきた結果とかなんですけど、見えないものってあるんだよということですね。思い描いていた道だったり夢だったり、先人が歩んで世界が作られていると、そういうことを何気なく意味してるのかなと思いながらやらさせて頂いてます。単純にドラマとしては神秘的な存在というか、クーナが出てくるというのは凄く新鮮で面白くて神秘的で、お子さんにも楽しんでいただけるひとつのファンタジーがある。

――今作では見栄っ張りで小さい男を演じる阿部さんですが、ご自身が小さいと感じる瞬間はあります? 【阿部】 そうですね……現場で子役のお子さんと一緒にいるんですが、朝挨拶した時に、挨拶を返してくれないと、一日すごく傷ついています。小学生に「嫌われちゃったかな」ってドキドキしながら毎日暮らしている……すごく気になるんです。スミマセン(笑)。

小さな生物“クーナ”を軸に様々な人間模様が交差する!

『ゴーイング マイ ホーム』

主人公・坪井良多(阿部寛)は、妻・沙江(山口智子)から「体は大きいのにちっちゃい」といわれ、家でも会社でも板挟みで、どこか居場所のないサラリーマン。だがある日、疎遠になっていた父(夏八木勲)が倒れたことをきっかけに、父のい生まれ故郷・長野県に赴くことに。そこで謎の美女(宮崎あおい)や父の過去を知る男(西田敏行)と出会い、父親が謎の小さな生物“クーナ”を探していたことを知る…。

写真提供:関西テレビ

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