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正直に「わかりません」って言いました(笑)

  • 松山ケンイチ
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──PART1で星人に殺されたはずの加藤がPART2では復活し、さらにもうひとり別の加藤も登場します。どうやって役作りしたんでしょうか?
【松山】 加藤が復活するまで、物語のうえでは5ヶ月以上経過しているんですよね。でも、加藤としては時間が止まっていたわけですから、そこでの変化は考える必要がありませんでした。ただし、PART2に出てくるもうひとりの加藤は、PART1の加藤とは様子が違うので、演技も変えないといけないなと。「無機質で作り物っぽい感じ」でと監督に言われたので、そういうふうにお芝居をしました。まぁ、楽だった気もしますね、表現するものがなかったわけですから(笑)。もともとの加藤はいろいろと複雑なものを抱えていて、お芝居で見せないといけないものが多かったので。
──アクションも演じ分けていますよね?
【松山】 アクション監督の演出のおかげです。ただ、「もうひとりの加藤の刀さばきをどうするか考えておくように」と言われたときは、正直に「わかりません」って言いましたけど(笑)。刀さばきというよりは、リアクションがないというところで違いを出しました。すごく力強くて、戦う相手をほんろうするんですけど、芝居としては自分からどうこうするというよりは、ほんろうされる側のリアクションによって組み立てていくという感じでしたね。

二宮和也さんは本当に器の大きい方

  • 松山ケンイチ
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──加藤は登場しないシーンですが、地下鉄のなかのアクションもすごい迫力でした。二宮和也さんのアクションはどうでしたか?
【松山】 狭いところだったから制約が多かったと思うんですけど、すばらしいアクションシーンになっていたと思います。二宮さんはほかの仕事も並行してやっていたんですけど、それでもお芝居のクオリティが落ちない。僕はひとつしかできないから尊敬しますね。昼夜逆転の撮影だったから、僕はけっこう控え室で寝たりしてたんですけど、二宮さんはいつもみんなの中心にいました。おかげで現場の雰囲気はすごくよかったですね。本当に器の大きい方だと思います。
──先日の松山さんの誕生日に、二宮さんからケーキが贈られていましたね。
【松山】 いやぁ、素直にうれしいですよ。まさか2年連続でいただけるなんて。僕も二宮さんに何かできることがないかなって思いますね。あれに勝てるような具体的なアイディアはまだないですけど(笑)。
──敵側にも戦う意味があるという描き方でしたが、そういう作品は珍しいですよね。
【松山】 すごく正しい描き方だと思います。復讐とか憎しみとか、そういう感情が人間側にも敵側にもある。だから戦いを止めないんですよね。正義か悪かという分け方に疑問を突きつけるような描き方は、すごくいいなと思いました。
──この映画の結末は「PERFECT ANSWER」ですか?
【松山】 完璧な答えはないと思うんですよね。そういう意味でこの副題が付いていると僕は思います。もし完璧な答えがあるんだったら、この映画で描かれているような復讐や戦争は起きないはずですから。人間が向き合っていかないといけないテーマだと思いますね。誰でも命に対して無関心ではいられないと思うので、戦って命を落とすのを観て、自分が加藤だったら、玄野(くろの)だったらどうするか、そういう視点でいろいろ考えてほしいですね。

(文:岡 大/撮り下ろし写真:原田宗孝)

PROFILE

GANTZ

GANTZ story
PART1で、身近にある生と死を実感した玄野は、100点めにゅ〜で仲間を生き返らせるために戦いを続けていく。そんななか、過去に100点を取り、ガンツを卒業していたメンバーたちが復活するが、そこにはガンツの意思が隠されていた。
加藤の不可解な復活、メンバーの周囲をかぎまわる謎の男、最強の敵の出現……。ガンツの何かが狂い始める。そして異変が起き始めたガンツが次のターゲットに選んだのは……。ガンツメンバーの残酷な対峙が起きる。
大切なものを守るため、己の正義をつらぬくため、それぞれが犠牲にするものとは――。

監督:佐藤信介
出演:二宮和也 松山ケンイチ 吉高由里子 本郷奏多 夏菜 伊藤歩 田口トモロヲ 山田孝之
原作:「GANTZ」奥浩哉・週刊ヤングジャンプ連載/集英社

  • 2011年1月29日・4月23日(PART2)全国東宝系にてロードショー(PG12指定)
    (C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS
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