――シュールな笑いが満載ですね。
【ベッキー】 まさに(監督の)堀部圭亮ワールド全開ですよね。私、堀部さんが出ていらしたバラエティ番組『ウリナリ!!』の熱狂的なファンだったし、堀部さんの世界観が大好きだったんです。で、今回のお話をいただいたときに前作を観させていただいたんですけど、始まって30秒くらいで、もう“やります!”って感じでした(笑)。
――どんなところに魅力を感じたんですか?
【ベッキー】 凝り過ぎていたり、がんばり過ぎていないところ。シンプルななかにも、ププッと笑えたりクスクス笑えたりするところが満載なんです。そんな堀部作品のなかに自分が入れるなんて、うれしかったんですよね〜。
――堀部さんは、ベッキーさんについて“理解力が抜群で感覚がスゴイ”とおっしゃっていましたね。
【ベッキー】 いやぁ、それは監督の指示が的確だからですよ。とにかく堀部さんはやさしいんです。日本中の監督が堀部さんみたいだったらなぁ……(笑)。実は現場のスタッフさんは、私がレギュラー出演させていただいている『世界の果てまでイッテQ!』とか『ミリオンダイス』のスタッフさんであり、それは『ウリナリ!!』でやっていらした技術さんだったりするんですよね。堀部監督とは初めてのお仕事だったんですけど、ファミリーのファミリーは、みんなファミリーだな!という感覚が、勝手に私のなかでありました。
――生瀬勝久さんとの共演はいかがでしたか?
【ベッキー】 アドリブをちょこちょこ投げてくるので、それに対抗するのがおもしろかったですね。
――観ていると、台本通りなのかアドリブなのか境界線がわかりませんよね。
【ベッキー】 それ、あると思います。だから私も、台本のセリフをアドリブっぽく自然にいうように心がけていたりしたので、ご覧になった方は気づかないかもしれないです。
――演技は演技なんですけど、ドラマとはまた違っていますよね。
【ベッキー】 そうなんです。でも私はショートフィルムのような感覚で撮っていました。で、ひと通り撮り終えて台本を見たら、「コント集です」っていうセリフがあって、“え、私、コント撮ってたの?”ってそこで知ったんですよ(笑)!それまでは“私、おしゃれなショートフィルム撮ってる〜”っていう感じでした。でも最初からコントといわれていたら、力が入って固くなっていたと思うんですよね。コントってやっぱり、おもしろいってことが大前提にあるから。終わるまでその言葉を誰も私にいわなかったというか、上手い具合に伝わらなかったんでしょうけど、それがよかったんだと思うんですよね。
――間合いの取り方など、堀部監督からの演出はありましたか?
【ベッキー】 いわれたのは「冷たい感じで突き放してください」ということくらいでした。あとは、テレビ番組ではないので、あまりポンポンとスピーディーにいかないようにしましたね。のんびりとしたなかで、自分なりにメリハリとして“ここは即いったほうがいいな”とか、“ここは食い気味にいこう”とか決めてました。
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(文:三沢千晶/撮り下ろし写真:逢坂 聡)