ORICON STYLE

2010年09月29日
涙をあおるティーン映画が多いなか、ささやかな日常の積み重ねで 10代の微妙な心の機微を丁寧に描き、観る者をほっこりハッピーな気持ちにする『君に届け』。 誰にも愛されるこの映画で、主人公の爽子ちゃんと風早くんを好演した、 多部未華子&三浦春馬がさわやかに対談する。

かわいい爽子ちゃん、さわやかな風早くんを演じて


【多部】 爽子ちゃん、かわいいですよね。最近やっとそう思えるようになりました(笑)。撮影中は自分が爽子ちゃんをどう演じるか?に必死で、正直、作品の魅力まで感じる余裕がなかったんです。撮影が終わって、ちょっと落ち着いたときに、原作を読み返してみて“なんてかわいい話だろう!”と。爽子ちゃんの一生懸命な気持ちとか、風早くんの本当に届けたい想いとか、登場人物1人ひとりの意志もぶれることなく、素直なまま描かれていく。もどかしすぎる恋の行方だったり、女同士の熱い友情だったり、改めていいなぁと思いました。
【三浦】 僕は、最初に作品に触れたのが、アニメだったんです。少女マンガだから、笑えるところなんてないのかなぁって思っていたら、いきなり爽子ちゃんが三頭身になったりして。大真面目なところもおもしろくて、かわいくて!男性でも、全然クサいとは思いませんでした。
【多部】 爽子ちゃんは、風早くんや、あやねちゃんや千鶴ちゃんたちに背中を押されて、一歩踏み出せるような女の子。今回は受け身の芝居が多かったんですけど、三浦くんをはじめ、夏菜ちゃんや(蓮佛)美沙子ちゃんに最初に会ったときから、すごく安心できました。三浦くんは、撮影現場でもいつもさわやかで、みんなが自然と側に集まってくる感じで。普段から本当にさわやかにいてくれたので、何の違和感もなく、風早くんとして見ていました。

カメラがまわっていなくても、さわやかな人?




【三浦】 ここをこうすれば、さわやかになるとかって、わからないんですよ(笑)。ただ、現場では多少なりとも“いい人”でいたいなとは思っていました。「たりぃなぁ」っていいながら、風早くんを演じても説得力ないし(笑)。とにかくいい気持ちで現場にいたかった。多部さんはおとなしかったよね。待合室で大の字になって寝てるときの、ひよこみたいな寝顔がすごくかわいかった!
【多部】 あの時は、本気で寝ていました(笑)。今回は、三浦くんをはじめ、同世代の役者さんたちとのお芝居がとても刺激になりました。爽子ちゃん対クラスメイトという距離感を、クラスのみんなが真剣に作ってくれて。みんなのお芝居への真剣な気持ちを直に感じて“私もがんばらなきゃ”と思った瞬間がたくさんありました。
【三浦】 撮影中に誕生日を迎えるクラスメイトに、サプライズで誕生日パーティーをしようっていい出す子たちがいて、僕や多部さんも誘ってくれて、一緒にお祝いしたんです。大勢で友だちの誕生日を祝うのって、中学生以来でなんか懐かしかった。現場の雰囲気を良くしたいという、みんなの勇気を感じて、いい人たちと芝居をしているんだなって思った。
【多部】 爽子ちゃん対クラスのみんな、という関係性での撮影が続くなか、初めて風早くんと面と向かって話した花壇のシーンの撮影は、心に残っています。そこでの「さわやかです」「さわやかじゃねーよ」というふたりの会話を、テストから本番にかけて何度もいい合っているうちに、なんだか不思議な気持ちになりました(笑)。さわやかで、大好きなシーンです。

普段、思ったことや気持ちを伝えられる?


【三浦】 僕も撮影中は花壇のシーンがいちばん好きだったんですが、完成作を観てもっと好きなシーンを見つけました。校庭で爽子ちゃんとボールを蹴り合うところ。友情に悩む爽子ちゃんに、風早くんがハッとするひと言をいうんですけど、セリフの間や笑う感じが、自分の思い描いた通りの仕上がりだった。爽子ちゃんにキュンとなるシーンは、たくさんありますよ!ちょっと涙をこらえて、眉間にしわを寄せる表情、かわいかったなぁ。肝試しでお化けの役を一生懸命やってる爽子ちゃんや、ラストの爽子ちゃん……。ラストシーンで爽子ちゃんが着てたポンチョは、今年の冬、流行るんじゃないかと期待してます!
【多部】 撮影中もずっと“かわいい!”っていってくれていたよね(笑)。
【三浦】 なんでこんなにかわいいんだろうと思って、一回着させてもらったんですよ(笑)。あの短いポンチョが似合う人は、なかなかいないですよ。
【多部】 三浦くんて、ホント素直だよね。私は120%くらい素直じゃないので(笑)、撮影の間ずっと、登場人物たちがみんな素直で、うらやましかったんです。この映画を通して、届けたい想いはやっぱり届けた方がいいんだなと思いました。好きという気持ちも、悲しみも、怒りでも、本当に思った感情は伝えた方がいいんだなと。私は、いつも気持ちを伝えられなくて……、後悔したこともたくさんあるので(笑)。
【三浦】 素直じゃないのかー。そりゃいけないなぁ(笑)。僕は、思ったことを何でもすぐ伝えちゃうんですけど、気持ちを伝えるとき、相手の状況を思いやる大切さを感じました。恋だけじゃなく、いろんな形の思いやりが詰まった映画です。

(文:石村加奈/撮り下ろし写真:原田宗孝)

多部未華子
1989年1月25日生まれ。東京都出身。
2003年、女優デビュー。映画、テレビドラマで活躍し、CMにも多数出演。最近作は、映画『フィッシュストーリー』(2009年)『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2010年)、テレビドラマ『つばさ』(NHK/2009年)『不毛地帯』(フジテレビ系/2009〜2010年)『GM〜踊れドクター』(TBS系/2010年)など。

三浦春馬
1990年4月5日生まれ。茨城県出身。
1997年、NHK朝の連続テレビ小説『あぐり』でデビュー。映画『恋空』(2007年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、テレビドラマ『ごくせん』(日本テレビ系/2008年)『ブラッディ・マンデイ』シリーズ(TBS系/2008、2010年)などに出演。人気若手実力派俳優としての地位を確立する。2010年、映画『君に届け』に主演。

原作コミックは1200万部を超える大ヒット!
 原作ファンに加えてアニメ版では、20〜30代の男性ファンの心もキュンとさせた『君に届け』は、長い黒髪とひかえめな性格から「貞子」と呼ばれ、怖がられてきた女子高生・爽子ちゃんと、さわやかな人気者の同級生・風早くんのピュアなラブストーリー。 【ストーリー】
  黒沼爽子は、見た目は暗いがとても前向きな女の子。ただ、自分のことをうまく伝えることが出来ず、「貞子」と呼ばれクラスからは浮いた存在だった。風早翔太は、爽子とは正反対で、明るく誰に対しても分け隔てなく接する男の子で、多くの人から好かれている。
  爽子は、風早のおかげで千鶴とあやねという本当の友達とも出会い、初めて自分の気持ちを話せるようになる。そして、風早に対しての“特別な気持ち”に気付いていく。そんななか、風早を中学時代から知る可愛らしい女の子・くるみが爽子の前に現われ、風早へ想いを告げるため爽子に協力を頼む。それぞれの想いの交錯するなか、爽子は自分の本当の気持ちを風早に届けることが出来るのだろうか…… 出演:多部未華子 三浦春馬 蓮佛美沙子 桐谷美玲 夏菜
2010年9月25日(土)より全国東宝系ロードショー
(C)2010映画「君に届け」製作委員会(C)椎名軽穂/集英社

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