ORICON STYLE

2009年08月05日

イ・ビョンホン Special Interview
ハリウッド初進出の裏の苦悩を告白!?「ひとりだけ浮いちゃったら・・・」
アジアのトップスター、イ・ビョンホンがアクション超大作でついにハリウッドデビュー!!そこには、不慣れな現場での戸惑いや苦悩も・・・そんなイ・ビョンホンがORICON STYLEに初登場!ハリウッド初進出を語る!
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 韓国だけでなく、アジア全域でカリスマ的な人気を誇る実力派俳優イ・ビョンホン。ここ日本でもその人気ぶりは例外ではなく、木村拓哉主演の邦画『HERO』(2007年)へのゲスト出演などでも注目を集め、ここ最近では、仏映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(イ・ビョンホン、木村拓哉、ジョシュ・ハートネット共演:2009年)で、マスコミを賑わせたばかり。

 そんなビョンホンが、アクション・フィギュアをもとにするアメリカ映画『G.I.ジョー』でいよいよハリウッド初進出!ヒットメーカーとして知られるスティーブン・ソマーズが監督を務める超大作でのハリウッドデビューながら、ストーリーのなかでの位置付け、出演時間をみても、非常に重要な役柄。『アイ・カム〜』でも披露していた、鍛え抜かれた肉体を駆使して、激しいアクションに臨んでいる。しかし、その大役への起用には、よろこびとともに、考えさせられることもあった・・・。

「最初、今回のお話をいただいたときは、出演することに悩みもありました。というのは、アジアでは俳優として知名度がありますけど、それ以外の国ではみなさん私のことを知らないですよね。つまり、一般人として普通の生活を送れる場所が、世界のうちの半分は必要だと思っていたんです。それがなくなることは、自分の生きる空間がなくなってしまうことではと・・・」

俳優としての究極の目的とは

 映画人にとって“世界の中心”であり、映画界に携わる多くのものが一度は進出を夢見るハリウッド。国、地域を超えて評価の高まるビョンホンにとって、それは来るべくして巡ってきたチャンスだろう。そんななかにも、自らの生き方を顧みて不安があったことを明かす。しかし、やはり俳優としてのプロ意識がそれを乗り越えることになる。

「ただ、よく考えてみると、俳優としての究極の目的とは、より多くの観客に自分の演技や出演作を観てもらうこと。それが大事だと思い直しました。俳優の職業は芸術家でもあり、これからもこの道を進むのであれば、もっと大きな舞台で、もっと多くの人に自分の選んだ好きな作品、自分の演技をみて楽しんでもらいたい。そのほうが俳優としてのやりがいをより感じるのではないかと考えました」

 そうして挑んだ初めてのハリウッドでの撮影で、今度は文化の違いから来る壁にぶちあたった。

「ハリウッドの撮影では、突発的なことがなく、本当に時間がきっちり守られます。そのぶん、プリプロダクションをしっかりやって準備を完全に整えたうえで撮影に臨むので、その日に満足できるものが撮れなかったとしても、撮り直しは許されないことがほとんどです。最初は正直、そういった点に適応できなかったんです。ここでは自分の意見もなかなか自由にいえないんじゃないか、窮屈だなとか感じました。でも、それに適応してしまうと、規則正しい生活ができますので、よいコンディションを保つことができます。自分なりの時間の計画も立てられるようになりましたので、合理的だなと思いました」

ひとりだけ目立っちゃったらどうしよう・・・

 本作での役柄は、白い忍者衣装に身を包み日本刀を使いこなす剣術の達人・ストームシャドー(日本人)。「G.I.ジョー」チームに敵対する組織コブラに雇われる暗殺者だ。白い衣装がよく似合うビョンホンに、プレイべートでの服装を聞いてみると、「普段、白い服を好んでよく着るひとってそんなに多数派ではないような気が・・・(笑)」と、白は少ない(?)ことを明かす。劇中の衣装については。

「最初はストームシャドーの象徴的な色が白と聞いて、正直、白い衣装をずっと着るのはどうかと思いました。ヘタしたらちょっとやぼったくみえるんじゃないかということと、劇中でひとりだけ目立っちゃって浮いて見えたらどうしようと・・・。でも、幸い映画を観たひとたちからは、白がよく目立っていてカッコよかったといわれ、胸をなでおろしました(笑)」

 これまでの出演作では、やさしい男性のイメージが強かったビョンホンが、『アイ・カム〜』に続いて、スタイリッシュで美しい悪役を演じている。ソマーズ監督に悪役としての起用理由を聞いてみると「彼はなんでも演じられる俳優。ただ、いまのところストームシャドーは悪役ですけど、1作だけで判断していただきたくないという気持ちもあります。この先、ストームシャドーのいろいろなことが明らかになっていきます」と早くも続編の製作を明言。

続編?ちょっと考えさせて!

 さらに追及すると「あと2作は製作する契約になっています」(ソマーズ監督)。これに対してビョンホンは「え、ちょっと考えさせて。契約書をみせて(笑)」。ジョークを言い合う和やかな空気のなか、ソマーズ監督は「すでに構想が全部できています。でも、まず1作目がファンに受け入れられるかを見極めてから、その話はしましょう」。

 最後にビョンホンに、この先もハリウッド映画に出演したいかを聞くと、ソマーズ監督が間髪入れず「イエスといいなよ(笑)!」。

「(笑)もちろん、『G.I.ジョー』のシリーズ2と3は出演したいですね。ただ、韓国にもともと基盤がありますので、これからも韓国で活動しますし、韓国の作品に多く出演すると思います。いい脚本があってチャンスがあれば、そしてソマーズ監督のようなすばらしい方との出会いがあれば、また仕事をさせていただけるのは光栄なことですよね。いい作品に恵まれたら、本当に幸せなことだと思います」

profile

イ・ビョンホン 
1970年7月12日生まれ。韓国・ソウル出身。
日本で韓国ブームを巻き起こした先駆者として知られる俳優で、アジアのトップスターのひとり。代表作は『JSA』(2000年)、『甘い人生』(2005年)など。2007年、日本で7万人を動員するアリーナツアーを行っている。最近の出演映画は『グッド、バッド、ウィアード』(2008年)、トラン・アン・ユン監督の『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(2009年)など。『G.I.ジョー』(2009年)でハリウッド映画初出演を果たす。現在は、韓国で最大級の予算をかけたテレビドラマ『アイリス』の撮影に入っている。

G.I.ジョー
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【ストーリー】
ガン細胞治療のために開発された化学物質“ナノマイト”。武器商人デストロは悪の組織コブラと手を組んでナノマイトを奪い取り、人類にとって最悪のウィルス兵器へと作り変えてしまう。最強の兵器を手にしたコブラは、パリをはじめ次々と世界各地を襲撃する。コブラの脅威が各地を襲うなか、アメリカ政府が、送り込んだ切り札は・・・。それは世界中から集められた世界最強の機密チームG.I.ジョー。ハイパースーツを身につけ、数々のガジェットを駆使するエキスパート集団だ。

監督:スティーブン・ソマーズ
キャスト:チャニング・テイタム シエナ・ミラー イ・ビョンホン レイチェル・ニコルズ
マーロン・ウェイアンズほか

2009年8月7日(金)丸の内ルーブル他全国ロードショー(日米同時公開)
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