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第3回 実験・挑戦・前衛・冒険の作品作りの仲間たち

 映画『MY HOUSE』の仲間を紹介する。

■プロデューサー:大月俊倫殿
 プロデューサーにもいろいろなタイプがあるが、「こうと決めたら突き通す」タイプの無頼派はなかなか少なくなってきた。超有名な方であるが、自分の嗅覚で「こうと決め」ぐいぐいと世に投げる。この方の前では時に“商業監督”であることが恥ずかしく感じることがある。

 いろいろ紆余曲折あってこの作品を大月氏にプレゼンした時のひとこと、「堤さん、日本一クラい映画撮ってね」だもん。膨大に持ち込まれるであろう企画からワタシの作品を選んでいただいた太っ腹さだけではなく、この作家魂を戦慄させるひとこと!P(プロデューサー)とD(監督)のテリトリー分別を把握しつつ、見事ひとことで監督を領導する!もちろんその言葉の奥深い(ワタシと、世への)『真意』はわかったつもりでいるのだが、果たしてご期待に添えたか……。

 大月様からはその後もドラマ『家族八景』のオーダーをいただき、実験・挑戦・前衛・冒険の作品作りを後押ししていただいている。ありがたや〜。


■脚本・出演:佃典彦氏
 この方と組んだ作品は極めて多い。ワタシの演劇ユニット『キバコの会』はもとより『スシ王子』『加藤家へいらっしゃい』『おかげ様で!』など。名古屋の老舗劇団『B級遊撃隊』の主宰でありながら役者でもあり、2006年には『ぬけがら』で岸田國士戯曲賞を受賞。映像舞台両軸の今後の作品作りの肝になっていただきたい御仁。

 すっとぼけた名古屋弁のシニカルとナンセンスを巧妙に組み合わせた台詞回しはたまらん味わい。今回は役者としてリアルな存在感を醸し出す……って誉めてない?


■もう一人プロデューサー:前田浩子様
 今回初めて組む方だが、恐ろしく勘のいい肝が据わったセッティング能力に驚き、励まされ、出来上がったあとも別の作品に思えるほど雄弁にご支持いただいた。真に心強い。多士済々百鬼夜行のワシらの業界でプロデューサーとして生き抜くには作品を売る手練手管に富むと同時に、それ自体を「楽しむ」少年少女のような心が必要で、まさにその“オトナコドモ”の両性具有者であり、かつ英語も堪能というから恐れ入る。今後も日本映画界のキーマンたれ!とついエール。で、また助けてくださいね。

 映画『MY HOUSE』いよいよ26日、公開!


■堤幸彦監督 動画インタビュー
『エンタメ界のヒットメイカー!社会に対して思いを訴えかけていく決意』

プロフィール

堤幸彦 1955年11月3日生まれ。愛知県出身。
1988年、故・森田芳光プロデュースのオムニバス映画『バカヤロー! 私、怒ってます』内『英語がなんだ』で映画監督デビュー。ニューヨークで撮ったオノ・ヨーコ主演の『ホームレス』(1991年)、『さよならニッポン! GOODBYE JAPAN』(1995年)などの映画のほか、テレビドラマやミュージックビデオ、ライブ映像、舞台の演出と幅広く活躍。『金田一少年の事件簿』『ケイゾク』『トリック』などの斬新な演出はその後のテレビドラマに大きな影響を与えた。主な監督作は『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(2000年)『トリック劇場版』(2002年)『恋愛冩眞』(2003年)『明日の記憶』(2006年)『自虐の詩』(2007年)『20世紀少年』3部作(2008〜2009年)『まぼろしの邪馬台国』(2008年)『BECK』(2010年)『はやぶさ/HAYABUSA』(2011年)『劇場版 SPEC〜天〜』(2012年)など。

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作品情報

MY HOUSE

MY HOUSE 構想から5年を経て、堤幸彦監督が自ら企画から手がけた意欲作を世に送り出す。実在の人物をモデルにした主人公の生活を通して見つける、物にあふれた暮らしのなかで“本当に必要なもの”とは……。

ストーリー:
可動式の家。アルミ缶の換金。社会の枠組みを軽やかに超えていく人々がいる。とある都会の片隅に、見たこともない「家」が建っていた。それは鈴本さん(いとうたかお)とパートナー・スミちゃん(石田えり)が作った組み立て式の、どこへでも自由に移動できる画期的な「家」。鈴本さんはほぼ0円で生活を賄っている。都会に捨てられたアルミ缶を拾い集め換金、不要になったクルマのバッテリーを使って狭いながらもオール電化。目からウロコのアイディアを駆使することで、質素ではあるがそこそこ快適に暮らしていた。都会に生きる自由で不自由な存在。その一方で、エリートコースを目指す中学生・ショータ(村田 勘)がいた。人嫌いで潔癖症の主婦・トモコ(木村多江)がいた。決して交わるはずのなかった彼らの暮らしが、ある事件をきっかけに交錯していく──。

監督:堤幸彦
出演:いとうたかお 石田えり 村田 勘 板尾創路 木村多江

2012年5月26日(土)より新宿バルト9他全国ロードショー
(C)2011「MY HOUSE」製作委員会

予告編  OFFICIAL SITE

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