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4月期ドラマ期待度、1位は二宮主演『ブラックペアン』 〜好調続く「日曜劇場」のブランド力に期待感高まる

 新年度を迎え、各局の新ドラマがスタート。そこで、オリコンの週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』では、放送に先駆け4月期の主要ドラマを対象に期待度調査を実施。その結果、「4月期ドラマ期待度ランキング」(プライムタイム)1位には、約4 年ぶりの連ドラ出演となる嵐・二宮和也が初の外科医役に挑む【日曜劇場『ブラックペアン』】(TBS系/日曜21:00〜)が選ばれた。
オリジナルはもちろん、人気原作の実写化にも定評がある日曜劇場
 同調査は3月6日〜12日の期間、ドラマに興味関心のある全国の10代〜50代の男女、計1364名を対象に実施したもの(※NHK、民法各社で放送される主要ドラマが対象/3月6日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『半分、青い。』は除く)。各作品「視聴意向」、「主演俳優」、「主演以外の俳優」、「内容」の4項目についての期待度を数値化し、1〜20までのポイントに分類(1項目20点満点×4項目=80点満点)。その合計ポイントから順位付けし「期待度ランキング」として発表した。

 1位に選ばれた【ブラックペアン】は、80ポイント満点中76ポイントをマークした。本作は、「チーム・バチスタ」シリーズなどのヒット作で知られる海堂尊氏の同名小説をドラマ化したもの。手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医である一方、傲慢な性格と言動により“オペ室の悪魔”と呼ばれる主人公・渡海が、「外科医の腕を必要としない」手術用最新医療器具の導入をめぐり、病院・研究室と製薬会社、医療機器メーカー、厚生労働省などとの癒着問題や不正を暴いていく、医療エンタテインメントだ。

 キャストは二宮のほか、昨年ブレークし勢いに乗る竹内涼真や朝ドラ直後の葵わかな等、フレッシュな顔ぶれに加え、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽ら個性派が脇を固める。「日曜劇場」枠では、これまでにも『半沢直樹』や『下町ロケット』、『天皇の料理番』、『JIN- 仁-』など、数々の人気原作の実写化で成功を収めており、また前々作『陸王』、前作『99.9』と2 期連続で最高視聴率20%超えを記録するなど、数字の面でも絶好調。

 視聴者からは、「久々の連ドラ主演でしかも初の外科医役。二宮さんは演技力が高いので、どんな風に演じてくれるかワクワクする」(10代女性/静岡)、「出演者が豪華、どのような化学反応が起こるか楽しみ」(20代女性/千葉)といったキャスト陣への期待に加え、「日曜劇場枠は面白い作品が多いので今回も期待大」(50代男性/大阪)、「この時間枠のドラマなので間違いなく面白そう」(40代女性/神奈川)などと、好調が続くTBSのドラマ制作力、また同枠のブランド力から支持する声も多く聞かれた。
 2位は、12年にわたり愛されてきた『警視庁捜査一課9 係』の総力を活かし新装する【特捜9】(テレビ朝日系/水曜21:00〜)で63ポイントを獲得。9係の解散から1 年、早期の事件解決を目指す「特別捜査班」が結成されることになり、メンバーが再集結。「渡瀬恒彦さん亡き後の「9 係」の続編になるので、展開がとても気になる」(40代女性/静岡)、「毎回観ているので新展開に期待」(20代女性/福岡)、「直樹(井ノ原快彦)と倫子(中越典子)がついに結婚して、2 人の関係の変化も楽しみ」(50代女性/千葉)などと、主演の井ノ原快彦を中心にどのような新展開を見せるのか、ドラマファンから関心が寄せられた。

フジテレビ系『コンフィデンスマンJP』より (C)フジテレビ

フジテレビ系『コンフィデンスマンJP』より (C)フジテレビ

 次いで、長澤まさみ主演の月9ドラマ【コンフィデンスマンJP】(フジテレビ系/月曜21:00〜)が59ポイントを獲得し、3位にランクイン。『リーガルハイ』シリーズ、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)、『鈴木先生』(テレビ東京系)などで知られる脚本家・古沢良太氏によるオリジナル作品で、“コンゲーム=信用詐欺、騙したり騙されたりと二転三転するストーリーのジャンルを意味する”をテーマに、ダー子(長澤)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)ら信用詐欺師と欲望まみれの人間たちによる、壮絶な騙し合いバトルがコメディタッチで描かれる。なお、古沢氏が手がける連ドラは約3 年ぶり。ヒットメーカーによる新作ということで、「ストーリーが面白そう!」(30代女性)、「長澤さんが古沢作品でどんな新たな魅力が見出されるか楽しみ」(50代男性/埼玉)」視聴者の興味を集めている。

 そのほか、テレビ東京が新設した【ドラマBiz『ヘッドハンター』】(テレビ東京系/月曜22:00〜)と【金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』】(TBS系/金曜22:00〜)が58ポイントと同率で4位に。菜々緒が主演する9位(49ポイント)の【Missデビル 人事の悪魔・椿眞子】(日本テレビ系/土曜22:00〜)や、吉高由里子が主演を務める10位(48ポイント)の【正義のセ】(日本テレビ系/水曜22:00〜)など、新生活を彩る“お仕事系ドラマ”も上位にランクインしている。

18年4月期ドラマ期待度ランキング(プライムタイム)

深夜ドラマ期待度1位は、シーズン7突入『孤独のグルメ』
 なお、23時以降の「深夜枠ランキング」では、松重豊主演の【ドラマ24『孤独のグルメ Season7』】(テレビ東京系/金曜24:12〜)が80ポイント満点中69ポイントを獲得し1位を獲得した。昨年大みそかにはスペシャル番組が放送されるなど、依然として衰え知らずの人気を誇る同作。昨年4月期に続く新シーズンとなるが、今回も「松重さん演じる五郎の豪快な食べっぷりに期待したい」(20代女性/茨城)、「毎シーズン必ずチェックしている。今回も楽しみ!」(20代女性/千葉)という声が圧倒的多数。1週間の節目となる金曜の夜にゆったりと観られるドラマとして定着しており、「できることなら年1回のペースでずっと続けてほしい」(40代男性/東京)という熱烈なコメントも寄せられている。
  • (C)テレビ朝日

    (C)テレビ朝日

 2位には、TOKIO・松岡昌宏主演の【金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』】(テレビ朝日系/金曜23:15〜)がランクイン。本作は16年10月期に放送されたドラマの続編。約1年半ぶりに女装した家政夫・三田園薫(松岡昌宏)がカムバックし、再び派遣された家庭や家族の“根深い汚れ”をスッキリと落としていく。「前作がとても面白かったので今回も期待大」(40代女性/東京)、「松岡昌宏さんは前回、“女装”のミタゾノさんがハマり役だったし、ストーリー展開も爽快で良かったので」(30代女性/千葉)と前作の評判から68ポイントと高得点をマークした。

土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』より(C)テレビ朝日

土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』より(C)テレビ朝日

 続く3位は、16年年末に放送された単発ドラマが、ネットで大きな話題を呼んだ【土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』】(テレビ朝日系/土曜23:15〜)で53ポイントを獲得。本作は、モテない33歳のおっさんが突然、乙女心を隠し持つおっさん上司(吉田鋼太郎)とドSな後輩(林遣都)から告白されることからスタートする、既成概念を超えた純愛ドラマ。この“規格外”のイントロに多くの視聴者が反応。「展開が読めないけど、タイトルだけ見ても面白そうなドラマだと思う」(30代女性/愛知)、「繊細な表現力が必要とされると思うので、キャスト陣の演技に注目」(50代女性/東京)と、期待の声が寄せられている。

18年4月期ドラマ期待度ランキング(深夜枠)

【調査概要】
■期間:18年3月6日〜3月12日
■対象:合計1364名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
■地域:全国47都道府県
■方法:インターネット調査
■機関:オリコン・モニターリサーチ
※NHK、民法各社で放送される主要ドラマが対象/3月6日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『半分、青い。』は除く

提供元: コンフィデンス

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