【週間・楽曲ヒット分析】菅田将暉のドラマ主題歌、10万ダウンロード突破

 日テレ系ドラマ『トドメの接吻(キス)』主題歌としてオンエア中の菅田将暉の3rd シングル「さよならエレジー」(2 月21 日発売)の先行配信がドラマスタート日の1 月7 日より開始し、3/5 付で累積10.9 万ダウンロードを記録。8 週目で10 万ダウンロードを突破した。また同日付の週間シングルランキングでは、初動1.1万枚を売り上げ12 位に初登場した。

 ドラマ放送開始時より先行配信されたことにより、先々週2/19 付で1.4万、先週2/26 付で2.6 万、今週3/5 付で週間2.3 万とコンスタントにダウンロード数を伸ばしてきた。

 近年ドラマ主題歌の先行配信が主流となっているが、ドラマ開始と同時となると、まだまだ少ない。Mr.Children はCX 系ドラマ『隣の家族は青く見える』の主題歌「here comes my love」をドラマ初回放送で解禁し、番組放送終了後、約1 時間後から配信スタート。1/29 付より2 週連続で週間デジタルシングル(単曲)ランキングで首位を獲得し、2/19 付でも首位にランクイン。3/5 付で累積18.2 万ダウンロードまでセールスを伸ばしている。

 これまで、ドラマの話題性の喚起からフィジカル発売に向けて盛り上がりを作る1 つの着火点としてデジタルの先行配信が行われてきた。一方の菅田将暉とMr.Children は、ドラマの視聴者動向に合わせた先行配信を行い、デジタルならではの施策でロングセールスに繋げた。前述の2組は、ドラマ主題歌における新たなパターンのヒット事例となりそうだ。

 TBS 系ドラマ『アンナチュラル』主題歌としてオンエア中の米津玄師の8th シングル「Lemon」(3 月14日発売)の先行配信が2 月12 日よりスタートし、3/5 付で週間35.4 万ダウンロードを記録。2 週目で35 万ダウンロード突破した。

 前述の2 組と同じくドラマタイアップでの先行パターンだが、米津の今作は、初週2/26 付で週間23.6 万ダウンロードを記録し、翌週でも10 万ダウンロードを超え、先行配信で先例のないヒットを見せた。

 その一方で米津は、フィジカルでも好調なセールスを記録している。昨年11 月に発売したアルバム『BOOTLEG』が、3/5 付で累積30.1 万枚を突破。主題歌での話題性も相まって、今年に入ってからも週間0.4 万枚前後をキープ。フィジカル・デジタル共に男性ソロアーティストとしては、近年稀に見る動きをみせている。

 ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画サウンドトラック『グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)』が、週間1.4 万DL で2 週連続の首位を獲得。また同日付の週間アルバムランキングでは、先々週2/19 付の61 位、先週2/26 付の7 位、今週3/5 付では2 位に順位を上げ、同作最高位を更新した。

 週間デジタルシングル(単曲)ランキングでは、TOP100 に4 曲がランクイン。Spotify の「Weekly Viral Top25/Japan」では、「The Greatest Show」が1 位、「The Other Side」が9 位を獲得した。

 一方の映画動員ランキングでは、2週連続首位を獲得。レディースデイには1 億円以上の興収をあげるなど平日の集客も良く、映画サービスデイを迎える次週以降もさらなる高稼働が予想される。フィジカルは映画公開から2 週目で累積3.8 万枚まで売上を伸ばしており、同じ作詞作曲コンビが手がけた『ラ・ラ・ランド(オリジナル・サウンドトラック)』(累積10.2 万枚/ 18 年2 月26 日現在)を超えることも十分期待できる。

提供元: コンフィデンス

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