【週間・楽曲ヒット分析】菅田将暉のドラマ主題歌、10万ダウンロード突破
ドラマ放送開始時より先行配信されたことにより、先々週2/19 付で1.4万、先週2/26 付で2.6 万、今週3/5 付で週間2.3 万とコンスタントにダウンロード数を伸ばしてきた。
これまで、ドラマの話題性の喚起からフィジカル発売に向けて盛り上がりを作る1 つの着火点としてデジタルの先行配信が行われてきた。一方の菅田将暉とMr.Children は、ドラマの視聴者動向に合わせた先行配信を行い、デジタルならではの施策でロングセールスに繋げた。前述の2組は、ドラマ主題歌における新たなパターンのヒット事例となりそうだ。
前述の2 組と同じくドラマタイアップでの先行パターンだが、米津の今作は、初週2/26 付で週間23.6 万ダウンロードを記録し、翌週でも10 万ダウンロードを超え、先行配信で先例のないヒットを見せた。
その一方で米津は、フィジカルでも好調なセールスを記録している。昨年11 月に発売したアルバム『BOOTLEG』が、3/5 付で累積30.1 万枚を突破。主題歌での話題性も相まって、今年に入ってからも週間0.4 万枚前後をキープ。フィジカル・デジタル共に男性ソロアーティストとしては、近年稀に見る動きをみせている。
週間デジタルシングル(単曲)ランキングでは、TOP100 に4 曲がランクイン。Spotify の「Weekly Viral Top25/Japan」では、「The Greatest Show」が1 位、「The Other Side」が9 位を獲得した。
一方の映画動員ランキングでは、2週連続首位を獲得。レディースデイには1 億円以上の興収をあげるなど平日の集客も良く、映画サービスデイを迎える次週以降もさらなる高稼働が予想される。フィジカルは映画公開から2 週目で累積3.8 万枚まで売上を伸ばしており、同じ作詞作曲コンビが手がけた『ラ・ラ・ランド(オリジナル・サウンドトラック)』(累積10.2 万枚/ 18 年2 月26 日現在)を超えることも十分期待できる。