純烈インタビュー「スーパー銭湯は“ふるさと”、結成10周年“勝負の年”に目指せ『紅白』」

「愛でしばりたい」は5人体制になり初のシングル

  • 酒井一圭

    酒井一圭

  • 後上翔太

    後上翔太

──後上さんは純烈に参加するために、東京理科大学を中退したんですよね。
後上 はい。ちょうど就職活動の時期だったんですけど、時はまさにリーマンショックで超氷河期だったんですね。で、OB訪問をしても、ボーナスカットとか4年でリストラとか、不景気な話題しか出てこない。僕の人生の夢はお金持ちになってチヤホヤされることだったので(笑)、どうしたもんかなぁと思っていて。そんな時に、世間の風とは真逆のポジティブなことしか言わない人に出会ったんですね。それがリーダーだったんですけど。
酒井  いや、世間に逆風が吹いている時だったからこそ、チャンスだと思ったんですよ。こっちはお金がないことには慣れていますからね。イチかバチか、突っ込んで行った者勝ちじゃないかと。それは今の時代も同じだと思いますけどね。だから僕ら、新曲「愛でしばりたい」でメガホンを持って踊っているんですよ。働くみなさんに向けて、頑張れ!という思いを込めてね。

──たしかに新曲「愛でしばりたい」はメガホンを使ったダンスをしていますが、まさか応援ソングという裏テーマがあったとは。楽曲そのものは、純烈の得意とする昭和の香り漂う歌謡曲ですよね。
白川 ムード歌謡というと男女の恋模様をネットリと歌うものが多いですけど、今回は爽やかさもあるのでどちらかというと歌謡曲ですね。特にサビがキャッチーなので、一度聴いたらすぐ覚えていただけると思います。
友井 歌詞は男女の愛なんですけど、振りがサラリーマンの通勤などをイメージしたパントマイム風になっているんです。
酒井  愛に満ちた男である僕らが、働く人々を応援するぞ!という思いを込めて。それと実はこの曲って、純烈が5人体制になって初のシングルなんですね。今まで6人で活動していたんですが、昨年末に林田達也がグループを卒業しまして。そのことでファンの皆さんも解散の危機を心配されていたので、「全然大丈夫ですから!」ということを、この景気の良い曲と振りをもって示したわけです。

“純烈らしさ”を活かしたコンサートを続けたい

  • 白川裕二郎

    白川裕二郎

  • 友井雄亮

    友井雄亮

  • 小田井涼平

    小田井涼平

──そして今年はこの曲を引っさげて、結成以来のキャッチフレーズである「夢は紅白! 親孝行!」を狙うわけですが、その前には11月9日に東京国際フォーラムホールCでの単独公演が決定しています。
酒井  まだまだ通過地点ですよ。ホールCは1500人キャパなので、次は目指せ(5000人収容の)ホールAです! しつこく続けてればいつかは満杯になるってことを、僕らスーパー銭湯の活動で経験しているので、粘り強く頑張ります!

──しかし、純烈のライブといえば、お客さん1人ひとりとのふれ合いが魅力。NHKの『うたコン』でも客席へ降りて回っていましたが、3階席まであるホールなど、キャパが大きくなればなるほど難しくなるのでは?
白川 上の階までダッシュしてハイタッチして戻ってくるとか、できないですかね?やってみたいですけど。
友井 そこで秘策のフライングですよ! クレーン5台用意してもらえたら、ドーム級だろうがなんだろうが、一番後ろの席まで僕ら飛んでいけますから(笑)。
後上 5人で飛んでみたいな〜! でもハーネスつけるには僕ら、身長高すぎないですかね?
酒井  その時はその時で考えます! ただでは終わらないのが純烈ですから!
小田井 でも、たとえホールが埋まるようになったとしてもスーパー銭湯でのステージは続けたいですね。僕らよく「紅白に出て、終わってすぐあとにスーパー銭湯でニューイヤーライブをやれたら最高だね」って夢を膨らませているんですよ。年末のNHKホールって歌手にとって日本一、ステータスの高いステージですけど、その直後にスーパー銭湯という。その両極端ぶりこそが、純烈の目指すところじゃないかって思うんです。

(文:児玉澄子/写真:逢坂聡)

提供元: コンフィデンス

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