【UPCOMING】5/22付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新5/22付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

木村カエラ「HOLIDAYS」/シングル23位

JRAのCMソング、気鋭クリエイターとコラボ
 木村カエラの約1年半ぶりの最新シングル「HOLIDAYS」が初週0.3万枚を売り上げ、週間シングルランキング23位に初登場。松坂桃李が出演するJRA『HOT HOLIDAYS!』書き下ろしCMソングで、カエラ節の効いた躍動感あふれるポップなギターロック。伸びやかな歌声を聴かせるメロディアスなサビもファン好みだ。ジャケットやMVでは気鋭クリエイターとコラボし、自身の世界観をしっかりと打ち出している。「マミレル」(12年5月発売)以降、シングル1万枚超えがないカエラだが、アルバムでは変わらずスマッシュヒットを出している。

サウンドトラック『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』/アルバム27位

ネットでも話題、前作の勢いを超えるか?
 5月12日公開の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の日本盤サントラが同日に発売され、週間アルバムランキング27位にランクイン(累積0.3万枚)。前作のサントラ(14年7月29日発売、輸入盤)は5週にわたりTOP100入りし、最高41位まで上昇(累積1.3万枚)しただけに本作にも期待。手書きのラベルが貼られたミックステープが鍵となる物語で、収録楽曲にもちゃんと意味がある。掘れば掘るほど魅力が伝わる内容で、その選曲センスをファンがそれぞれに分析して、ネットで広がりを見せている様子にも注目。

TRI4TH&カルメラ『HORNS RIOT』/アルバム69位

ハードバップとメロウジャズ、注目2バンドのスプリット盤
 トラックがテレビ内で多用され人気のfox capture planらを抱える、注目のジャズレーベル「playwright」からリリースされた、ネオハードバップバンド「TRI4TH(トライフォース)」と、大阪発のエンタメジャズバンド「カルメラ」のスプリットアルバム『HORNS RIOT』が、週間アルバムランキング69位に初登場。TRI4THらしい強烈なサウンドの“踊れるジャズ”2曲。カルメラはメロディアスな2曲を聴かせ、最後は両バンドの競演によるタイトルチューン「HORNS RIOT」で6ホーンの大迫力サウンドへなだれ込む。17年ジャズシーン注目の1枚。

PELICAN FANCLUB『Home Electronics』/アルバム80位

シニカルでポップなハイセンスバンド初のTOP100入り
 4人組バンド・PELICAN FANCLUBのアルバム『Home Electronics』が、初週679枚を売り上げ、週間アルバムランキング80位に初登場した。16年6月に発売したアルバム『Home Electronics』の最高141位を大幅に上回り、初の100位入りを果たした。同バンドは、12年に結成し、『スペースシャワー列伝』などのイベントに出演。どこかシニカルで人間味を感じる歌詞とポップで叙情的なメロディーで、徐々にロックファンの認知度を高めてきた。今年は『VIVA LAROCK 2017』や『YATSUI FESTIVAL!2017』への出演で、今後もさらなる広がりを見せそうだ。

半崎美子『うた弁』/アルバム83位

“泣け歌”で注目、デビュー作が6週連続TOP100入り
 シンガー・ソングライター、半崎美子のメジャーデビューミニアルバム『うた弁』(17年4月5日発売)が、週間647枚を売り上げ、週間アルバムランキング83位にランクイン。6週連続のTOP100入りとなった。同作は4/17付で37位に初登場した後、5/1付では週間売上2565枚で自己最高となる20位を記録。現在、収録曲「お弁当ばこのうた〜あなたへのお手紙〜」が、NHK『みんなのうた』の4、5月放送曲に起用されているほか、全国各地のCDショップ、ショッピングモール等を巡る発売記念ミニライブを開催中。各所で“泣け歌”と評される透明感ある歌声を届け、コンスタントに売り伸ばしているようだ。

Heavenstamp『天国印鑑を聴きなさい』/アルバム98位

約5年ぶりとなる2ndフルアルバムがTOP100入り
 Sally#Cinnamon(Vo&G)とTomoya.S(G&Cho)によるミクスチャーロックバンド、Heavenstampの2ndアルバム『天国印鑑を聴きなさい』が、週間アルバムランキング98位に初登場した。彼らの特徴はUKロック、UKインディ由来のグッドメロディ、ハーモニーが融合した楽曲。近年ではTomoya.S が、Superflyによるドラマ『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』主題歌「愛をからだに吹き込んで」、「99」を作曲するなど、作家としても活躍。こうした活動を経て、独自の進化を遂げた本作は、収録曲「Around the World」に代表されるように全編にわたり叙情性が増し、より一層個性が鮮明になった。
(『コンフィデンス』 17年5月22日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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