旅人の夢を乗せて走り続けた日本初の豪華寝台特急「北斗星」。2015年、惜しまれつつ引退した「北斗星」が2016年12月15日、ホステルとして復活します。A寝台ロイヤルは半個室に、A寝台とB寝台はドミトリーにリノベーション。また憧れの食堂車は自炊機能を備えたラウンジに!2500円～の格安価格でありながら機能性にも優れ、快適な「Train Hostel 北斗星」、その旅情溢れる魅力をご紹介します!
北斗星のヘッドマークと方向幕がお出迎え!
1988年3月の運行開始から2015年8月のラストランまで、27年間の長きにわたり旅人の夢を乗せて上野ー札幌間を走り続けた寝台特急「北斗星」。日本全国の人々に愛され、惜しまれつつ引退したその「北斗星」が、2016年12月15日「Train Hostel 北斗星」と姿を変えて帰って来ます!
「Train Hostel 北斗星」は、JR総武線・馬喰町駅4番出口に直結。駅を出るとすぐ左にあるビルで、懐かしい北斗星のヘッドマークが目印です。入り口の扉を開けると北斗星の機関車に描かれていた流れ星マークが壁一面に!そしてフロントの案内板は方向幕をかたどったデザイン!旅心がくすぐられます。
5階は一人旅でも安心な女性専用ゲストルーム!
「Train Hostel 北斗星」のベッドは2階から5階までの3フロアを使い定員78名。5階は女性専用のゲストルームで、半個室1ベッドと2段ベッドのドミトリー22ベッドからなっています。全てのベッド・照明・読書灯などは実際に「北斗星」で使われていたもの。
半個室はA寝台個室ロイヤルで使われていたもので4000円からのお値段。テーブルの位置が多少違うとはいえ、まるで「北斗星」の中にいるよう。半個室には、音は出ませんが実際に使われていたコントロールパネルも。
ドミトリーにはA寝台ツインデラックス・B寝台ソロ・二段式開放B寝台が使われています。どちらも2800円からの値段です。A寝台はソファタイプで、寝る時に背もたれを折りたたんでベッドにします。B寝台は寝心地をよくするため、ベッド幅が10センチ広げられ80センチとなっています。
4階は男女のゲストルーム。布団の寝心地も抜群。
4階と3階のゲストルームは男女混合で、半個室1ベッド(4000円～)とドミトリー54ベッド(2500円～)。女性専用ゲストルームと同じようにA寝台・B寝台のベッドが設置されています。開放B車両の梯子ももちろん「北斗星」で使われていたもの。まるで「北斗星」の中にいるような錯覚を覚えます。
また寝台列車のベッドは、マットレスや掛布団がなくても快適に過ごせるよう設計されています。しかしやはり布団の上で眠りたいと思う方々も多くいるので「Train Hostel 北斗星」では敷布団・掛布団ともに用意されています。
布団がなくてもよく眠れるよう設計されている寝台は、布団を敷くと更にフワフワ。ことに掛布団は軽くて柔らかな羽根布団なのでとても快適です。しかしあくまでも「北斗星」そのままの雰囲気に浸りたい方は、もちろんシーツのみでもOK!あなたはどちらを選びます?
まるで車内にいるみたい!「北斗星」の懐かしのパーツがあちこちに
「Train Hostel 北斗星」には懐かしの北斗星の小さなパーツもあちこちに再利用されています。列車の中に掲げられた車内形式板はゲストルームの入り口に。憧れの食堂車“グランシャリオ”のエンブレムも現役時代の姿そのままに輝いています。
そして車両のドアは、何とトイレのドアに再利用。その遊び心に思わずクスッと微笑んでしまいます。トイレの洗面台の三面鏡も、実際に北斗星で使われていたものですので注目してくださいね。
ホステル内にはもちろんエレベーター完備ですが、階段の壁には懐かしいレアものの「行くぜ東北」のポスターも飾られています。壁にはゆくゆくは、北斗星を愛した人たちが撮った写真なども集めて飾っていきたいそうです。新しい命を吹き込まれた、再生・北斗星は、まだまだ進化していきそうですね。
憧れのグランシャリオは自炊機能のあるラウンジに
「北斗星」には憧れの豪華なフランス料理を提供する食堂車「グランシャリオ」がありました。「グランシャリオ」とはフランス語で＜北斗七星＞。星空の下でのロマンティックなディナーを演出したテーブルセット・美しい照明・ランプは、再びホステルの憩いのひとときを演出します。。
自炊機能のあるキッチンには、炊飯器・電磁調理器・トースター・オーブン・湯沸かしポット、食器類などが完備され、長期滞在でもしっかり料理ができる設備が揃っています。また、ホステルのすぐそばにコンビニもあるのでとても便利です。ラウンジは写真奥にも広がっており、贅沢な気分でゆったりと食事やティータイムを楽しめます。
またラウンジのトイレのドアには「グランシャリオ」のドアがそのまま使われています。なんとゴージャスなトイレのドア!
おわりに
旅人の夢を乗せて27年の時を走り抜けた懐かしのブルートレイン「北斗星」。そのパーツを使いながら「北斗星」の空間を再現した「Train Hostel 北斗星」。鉄道ファンはもちろん、特別鉄道に興味がない方でも心トキメクことでしょう!
またホステルには、シャワー室・ランドリーなども完備し、長期滞在でも快適に過ごせます。それでいて宿泊料はドミトリー2500円からという格安な値段が嬉しいお得なホステルです。「北斗星」に乗ったことがある方はぜひ北斗星に再会に、乗る機会がなかった方は一世を風靡した「北斗星」に出会いにぜひ訪れてみて下さい。
それでは皆さん、すてきな旅を!
■関連MEMO
Train Hostel 北斗星
http://trainhostelhokutosei.com/
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【トラベルjpナビゲーター】
フルリーナ YOC
