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チャンスは春と秋の2回だけ!「京都非公開文化財特別公開」


毎年春と秋に開催される「京都非公開文化財特別公開」。
文化財を公開することにより府民だけでなく多くの方に文化財愛護の関心を高めてもらおうと昭和40年より始まりました。
秋の特別公開は毎年11月上旬に京都市や八幡市、木津川市などで公開され、普段では拝観することの出来ない神社の社殿や仏像、絵画などが見られます。
見どころとともに、公開期間が限られている魅力的なスポットをいくつかご紹介します。

京都非公開文化財特別公開とは?

写真:成沢 崇

京都非公開文化財特別公開は普段は拝見できない寺社仏閣が20箇所ほど公開されるイベントで毎年春と秋の2回開催されます。
一律800円となる拝観料は文化財の維持管理に充当され、期間中はほぼ全ての箇所で関西学生古美術連盟に所属する大学生が文化財の警備・案内を行ってくれます。チラシだけをもらうよりも案内をしてくれるとより分かりやすく文化財に対する知識も得ることが出来ますので、貴重な機会です。

平成28年に国宝指定された石清水八幡宮

写真:成沢 崇

八幡市の石清水八幡宮は貞観二年(860)年に創建された歴史ある神社。
特別公開では平成28年に八幡市初の国宝指定となった本殿、社殿のほか織田信長寄進「黄金の樋」、左甚五郎作「目貫の猿」などが公開されます。

写真:成沢 崇

度々焼失を繰り返した石清水八幡宮ですが、近世初頭には織田信長による社殿修復、豊臣秀頼による境内再興が行われました。現在の本社社殿郡は江戸幕府により造替されたものです。公開される本殿は内殿と外殿を前後に並べて複合された八幡造本殿という形式で、国内では同じ形式のものの中で最古にして最大の規模を誇ります。
石清水八幡宮の基本情報
住所:京都府八幡市八幡高坊30
電話番号:075-981-3001
アクセス:京阪電車「八幡市駅」〜男山ケーブル「男山山上駅」下車徒歩5分

下鴨神社では本殿、大炊殿などが公開

写真:成沢 崇

紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生が今に伝えられる糺の森はユネスコの世界文化遺産にも登録される文化の森。この森を抜けると下鴨神社へと続きます。
車の方は下鴨神社本殿東側に駐車場がありますが、こちらへ停めてしまうと糺の森を通ること無く本殿へ入ってしまうルートになるので、時間があるのならばぜひ、糺の森を真っ直ぐ抜けてから下鴨神社本殿へと向かうルートがおすすめです。

写真:成沢 崇

縁結びの神社としても多くの参拝者が訪れる下鴨神社で公開されるのは国宝指定の東西本殿、重要文化財の三井神社、大炊殿など。下鴨神社の本殿は二棟が並ぶ形を取り、西本殿には古代の京都山城を開かれた神様である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を祀り、東本殿は賀茂建角身命の子供である玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀ります。
この本殿の西側は普段は門を閉ざされた非公開の場所で、重要文化財の三井神社、神様のお供え物(神饌)を調理していた大炊殿がありこの中を拝見することが出来る。大炊殿には実際に使用されていた竈(かまど)や古代より伝わるお供えのレプリカ、調理器具などが拝見できます。
下鴨神社の基本情報
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
電話番号:075-781-0010
アクセス:地下鉄北大路駅より市バス1番・205番下鴨神社前

京都駅からもすぐ。東寺では講堂と五重塔内部が特別公開

写真:成沢 崇

木造の塔としては日本一の高さを誇り京都のシンボルでもある東寺の五重塔では一番下の階である初層内陣が公開されます。
過去4度の焼失による被害にあった五重塔はその度に再興を繰り返し、現在の塔は寛永二十一(1644)年に徳川家光の寄進で建てられたもの。
初層内陣の壁や柱には極彩色で描かれた密教空間が広がり、塔を支える心柱には四尊の如来と八尊の菩薩像で囲まれています。
東寺の基本情報
住所:京都市南区九条町1番地
電話番号:075-691-3325
アクセス:JR京都駅(八条口)下車 徒歩15分

仏像好きならここは外せない法性寺の国宝千手観音立像

写真:成沢 崇

京都非公開文化財特別公開では普段は拝観できない仏像が多く公開されるのも魅力のひとつ。
アクセスの良い京都市内で拝観できるおすすめの仏像は法性寺の千手観音立像です。国宝指定の仏像で数年前から特別公開がされるようになりました。
法性寺の千手観音立像は高さ110センチ、平安時代前期のサクラの一木造り。腰のくびれや微笑んでいるかのような表情は大変美しく、頭上に24面、42の手がある大変珍しい仏像です。
紅葉で有名な東福寺からも近いので併せて拝観したいですね。
法性寺の基本情報
住所:京都府京都市東山区本町16丁目307番地
電話番号:075-754-0120(公益財団法人京都古文化保存協会)
アクセス:市バス東福寺下車 徒歩5分

写真:成沢 崇

京都市内でおすすめがもう一つ。上京区の大将軍八神社では本殿東側に建つ方徳殿で御神宝の公開や、江戸時代の暦学者である渋川春海が製作した「天球儀」などが公開されます。方徳殿で圧巻なのは重要文化財に指定されている大将軍像郡。
方徳殿の一階にずらりと配置された神像の数は約80躰。ここの配置は密教や陰陽道の宇宙観をあらわす「星曼荼羅」の世界を、星を司る神像を並べて立体的に表現した立体星曼荼羅となっています。
この星曼荼羅の中心に立ってみると神像の視線がすべてこちらを見ており、
まるで神々に見つめられているような感覚になります。
これだけの数の神像が一箇所にまとまって伝わっている例は日本でも他になく、大変珍しく貴重なものです。
大将軍八神社の基本情報
住所:京都市上京区一条通御前西入48
電話番号:075-461-0694
アクセス:市バス北野天満宮前/北野白梅町下車 徒歩5分
2017年秋の京都非公開文化財特別公開では下記の通り期間が異なる場所があるのでご注意ください。
・清浄花院: 11月1日~5日
・廬山寺:11月3日正午以降拝観休止
・冷泉家:11月2日~5日
・法然院:11月1日~7日
・泉涌寺 本坊:11月4日のみ拝観休止
・東寺 講堂と五重塔、海住山寺、現光寺の公開は10月28日~11月12日
・西念寺:11月1日~11日

京都非公開文化財特別公開のまとめ

京都市内だけでなく京都府南部の木津川市などなかなか行く機会がない地域での文化財も公開される京都非公開文化財特別公開。
この期間に合わせて各地域で観光バスや臨時バスが運行しますので下記の公益財団法人京都古文化保存協会ホームページをご参照ください。

■関連MEMO
公益財団法人京都古文化保存協会
http://www.kobunka.com/

【トラベルjpナビゲーター】
成沢 崇

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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