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水鏡に映る絶景の紅葉!南会津下郷町「観音沼森林公園」


福島県南会津の下郷町は、太古の奇岩群の「塔のへつり」や、昔ながらの風情を今に残している「大内宿」が有名です。しかしそれだけではなく、秋の行楽のシーズンに絶景の紅葉が素晴らしい「観音沼森林公園」があります。栃木県と福島県との県境に接しているため「裏那須」と呼ばれることもある下郷町。公園の周辺は、東北地方最大級の蕎麦の産地「猿楽台地」や「日暮しの滝」など見どころが豊富な穴場でもあります。

四季の内で一番混雑するのは紅葉の秋!「観音沼森林公園」

写真:趣美人 MAKKY

福島県南会津下郷町の「観音沼森林公園」は、約1万7千年前に会津旭岳の大噴火により出現した、観音山(標高1640m)の山麓にある沼と周辺一帯の約8ヘクタールが整備された森林公園です。
福島県白河ICから70分、栃木県の那須高原から約90分の距離にあり、福島県会津甲子街道(国道289号線)を北上します。途中にある福島県では一番長い「甲子トンネル(4345m)」を抜けた先にあります。四季を通して美しい風景を見せてくれますが、なんといっても紅葉の時期が特にお奨めのスポットです。

写真:趣美人 MAKKY

以前は那須方面や白河方面からのルートが整備されていなかったのと、長い間未開通の箇所があった為「観音沼」は秘境の地にある沼と言われていました。2008年(平成20年)に国道289号線が開通し、途中には「甲子トンネル」も完成。那須や福島県西郷から南会津下郷町へのアクセスが便利になったことから、秋の紅葉シーズンにはたくさんの観光客が訪れるようになった人気のスポットです。

写真:趣美人 MAKKY

観音沼森林公園に一歩足を踏み入れると、鏡のような沼の水面に映し出された、紅葉色に染まった絶景が目の飛込んできます。

全長3,2kmの整備された遊歩道で満喫できる絶景の紅葉美!

写真:趣美人 MAKKY

観音沼の周囲には、歩きやすい散策コースが整備されていて、高低差の少ない遊歩道は約1時間でグルリと一周できます。沼の周囲は約1.2kmありますが、ご家族や子供さん連れでも安全に周遊できる散策路が整備されています。その他にも、紅葉の美しさを充分に楽しむ事が出来る9つのコースがあります。9つのコースは全長3.2kmで、各コースにはそれぞれ名前がついています。
「沼の周囲」全体を回るコースをはじめ、くつろぎの小径、かたらいの小径、ぬくもりの小径、はなやぎの小径、ほほえみの小径、あこがれの小径、しあわせの小径、やすらぎの小径などの9コースがあります。
※写真はもみじの紅葉と白樺のコントラストが見事な「しあわせの小径」から撮影したものです。

写真:趣美人 MAKKY

赤く色づいたもみじと、水面に遊ぶ野鳥の群れ。観音沼は貴重な野鳥たちの宝庫ともよばれています。紅葉だけでなくバードウォッチングなどが目当てのカメラマンも大勢いらっしゃいます。散策の途中では野鳥のさえずりが聞こえてくる事があります。野鳥の撮影をしている方の近くでは、なるべく音をたてないよう、静かに通り過ぎるように注意しましょう。

写真:趣美人 MAKKY

沼を見るポジションにより、木々の間から垣間見える対岸には、異なる風景が広がっています。陽の光が良くあたる場所と、そうでない場所では紅葉の色づきが全く違って見えます。

自然の草花も一緒に見て周ろう!

写真:趣美人 MAKKY

観音沼森林公園は草葉の宝庫であもあります。春には、イチリンソウ、ニリンソウ、ガマズミ、シャクナゲ、クリンソウ、水芭蕉などが咲き、GWの時期にはシダレサクラ、レンゲツツジ、初夏から夏にはフジ、ウメモドキ、紫陽花など様々な草花が咲きそろい、季節を問わず楽しむ事が可能です。
しかし何と言っても“紅葉の秋”が一番のお奨め。シーズン最盛期は、沼の周囲が混雑必至の状態になります。

写真:趣美人 MAKKY

沼の畔では、ピンクの色に染まった「まゆみ」が、もみじと違った美しさを見せています。

写真:趣美人 MAKKY

沼を一周できる紅葉の遊歩道を、風に散った落ち葉をふみしめながら、のんびりと散策できます。

9つのコースと、歴史を感じられる遊歩道!

写真:趣美人 MAKKY

休憩しながら沼を眺めたい方には、高台から一望できる「翆嶺の園」「晃山の園」や、沼の畔に「水明の畔」「みたらせの畔」などの、芝生の上で休憩できる憩いの広場が4か所整備されています。散策に疲れたらこの広場でちょっと休憩しましょう。沼と紅葉が見渡せる絶好の場所です。

写真:趣美人 MAKKY

観音沼の畔には「嶽観音堂」があります。坂上田村麻呂が建立したといわれています。素晴らしい彫刻で飾られた唐様式のお堂が、紅葉にとけこむ様に佇んでいます。空海の作と言い伝えられている「聖観音立像」が御本尊。「観音沼」という名前は、このお堂が由来だと伝わっています。

写真:趣美人 MAKKY

沼には、何カ所か「浮島」があり、5月上旬から6月にかけて、古い沼にしか咲かないと言われる、大変貴重な「ミツガシワ」が開花します。尚、浮島に渡る事は出来ませんので沼の畔からの観察になります。写真の手前に見えるのが「浮島」の一つです。

観音沼森林公園の周辺には、見どころはまだある!

写真:趣美人 MAKKY

紅葉の沼のはるか彼方には、那須の山並みや、雲に隠れていますが南会津の山を望む事ができます。

写真:趣美人 MAKKY

下郷町に抜ける街道筋には、約30年前に地元の人達が植林したという「白樺」の道があります。蕎麦畑で有名な「猿楽台」へはこの道の先。また、この道の反対側「観音沼森林公園入り口」を那須山方面へ進むと「日暮しの滝」へ行くことができます。

写真:趣美人 MAKKY

観音沼森林公園のおわりに

南会津の下郷町には、沢山の名所や見どころがありますが、意外と「観音沼森林公園」の存在は知られていません。それでも近年は首都圏からも、その紅葉の絶景美を一目見ようと訪れる方が沢山いらっしゃいます。近くには、日本一の蕎麦の栽培地「猿楽台」や、日本で唯一茅葺屋根の駅舎「湯野上温泉駅」やマイナスイオンが漂う「日暮しの滝」などがありますので、「大内宿」や「塔のへつり」などの観光とあわせて、紅葉狩りを楽しんでみては如何でしょうか。

■関連MEMO
おいでよ南会津!観音沼森林公園
http://www.aizu-concierge.com/map/spot/10118
下郷町観光協会(公式)
http://shimogo.jp/sightseeing/kannonnumashinrinkoen/
絶景の「日暮しの滝」、日本一の「蕎麦畑」は圧巻!会津下郷町【たびねす】、
http://guide.travel.co.jp/article/6004/

【トラベルjpナビゲーター】
趣美人 MAKKY

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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